Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

韓国映画特集

韓国映画入門!知っておきたい10人の監督

チャン・ジュナン監督

大学卒業後、国立の「韓国映画アカデミー」で学ぶ。同期にはポン・ジュノ監督がいた。デビュー作のSFコメディー『地球を守れ!』(2003)が映画マニアに絶賛される。

しばらく目立った活動はなかったが、アクションスリラー『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013)でふたたび脚光を浴びる。4年後、民主化運動をめぐる群像劇『1987、ある闘いの真実』(2017)を発表。保守政権下で秘密裏に企画を進め、市民の「ろうそくデモ」が政権を交代させたあとに公開にこぎつけたというエピソードは、映画と同様にドラマチックだ。

 妻は女優ムン・ソリ。『1987』では妻が声の出演や現場指導に参加したほか、一人娘も子役として登場している。


『1987、ある闘いの真実』©2017 CJ E&M CORPORATION, WOOJEUNG FILM ALL RIGHTS RESERVED

 

チャン・フン監督

キム・ギドク監督のもとで助監督を務め、『映画は映画だ』(2008)でデビュー。

続く『義兄弟』(2010)、『高地戦』(2011)、『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(2017)がいずれも高評価を得る。この3作品はそれぞれ南北朝鮮問題、朝鮮戦争、「光州事件」が背景。分断国家が抱える現代史の重いテーマをエンターテインメントと融合させる手腕が見事だ。

 特に『義兄弟』『タクシー運転手』はアクションと笑いと人間ドラマを絶妙に盛り込み、タッグを組んだソン・ガンホの名演もあって大ヒットした。 


『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』©2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP