韓国映画特集
韓国映画入門!知っておきたい10人の監督
カン・ジェギュ 監督
北朝鮮の女スパイと韓国の情報要員の悲恋と本格アクションという高い娯楽性で「南北朝鮮もの」の新時代を切り開いた『シュリ』(1999)の監督。続く『ブラザーフッド』(2004)は朝鮮戦争で引き裂かれた兄弟の悲劇とリアルな戦闘シーンに韓国全土が熱狂した。
ところが、巨額の製作費を投じた『マイウェイ 12,000キロの真実』(2011)が予想外に低迷。チャン・ドンゴンとオダギリジョーという日韓スターの起用も動員に結びつかなかった。
しかし天性のストーリーテラーはこれでは終わらない。近年の作品は世代を超えて共感できるもの。離散家族がテーマの短編『あなたに逢えるまで』(2014)、高齢化社会の家族の絆を描く『チャンス商会 〜初恋を探して〜』(2014)はぜひ見てもらいたい。
カン・ヒョンチョル監督
『過速スキャンダル』(2008)は家族愛、『サニー 永遠の仲間たち』(2011)は高校時代の夢と友情とほろ苦さ。笑って泣けるヒューマンコメディーで一躍名を知られるようになった。日本映画『新聞記者』のシム・ウンギョンは子役出身だが、コメディエンヌの才能を開花させた作品は『サニー』だった。
音楽が効果的に使われているのがカン作品の特徴。朝鮮戦争時の捕虜収容所で結成されたタップダンスグループを描く『スウィング・キッズ』(2018)では、ド・ギョンス(アイドルグループEXOのディオ)を起用し、見応えあるダンスシーンを撮っている。
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