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韓国映画特集

韓国映画入門!知っておきたい10人の俳優

チュ・ジフン

モデル出身。テレビドラマで演技デビュー。『宮~Love in Palace』(2006)、『魔王』(2007)で一躍顔を知られるようになる。映画初出演は、よしながふみの漫画が原作の『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』(2008)。以降、映画でキャリアを積んできた。

 『私は王である!』(2012)で、王になりたくない気弱な王世子(モデルはハングルを創った世宗大王)と、王世子と入れ替わる奴婢の二役を好演。ノワール『アシュラ』(2016)では10キログラム増量して初のアクションに挑戦し、演技者として一皮むけたと評された(余談だが、『アシュラ』への出演は友人のキム・ナムギルがオファーを断ったために決まったという)。

 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(2017)では眼光鋭い北朝鮮の軍人、『神と共に』シリーズ(2017)では冥界の使者と、一筋縄ではいかないキャラクターに説得力を持たせている。 今春日本で公開された『暗数殺人』(18)では、衝撃的な証言で刑事を翻弄する殺人犯として登場。キム・ユンソク演じる刑事との息詰まる心理戦は必見だ。

  
『暗数殺人』©2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

 

チョン・ウソン

『私の頭の中の消しゴム』(2004)のイメージが強いが、イケメン俳優の枠を飛び出して演技の幅を広げてきた。

囲碁アクション『神の一手』(2014)ではさえないビン底メガネ姿で登場し、のちに鍛え上げた体に大変身して復讐に燃えるプロ棋士を演じる。『ザ・キング』(2017)では権力を手中に収めたカリスマ検事ですごみを見せた。『無垢なる証人』(2019)では、事件の唯一の目撃者である自閉症の少女から、どうにかして証言を取ろうとする弁護士を熱演。少女と心を通わせることで、出世より大切なものを見つける弁護士の心の動きを巧みに表現している。


『無垢なる証人』©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

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