韓国映画特集
【インタビュー】クロックワークス・細川由香理さん 良いものは良い!韓国映画を日本に届けるひと(1)
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『哭声/コクソン』『エクストリーム・ジョブ』etc....多くの名作韓国映画を日本にとどけてきた配給会社クロックワークスでアジア作品を担当する細川由香理さん。細川さんのお仕事、業界から見た日本での韓国映画、そして韓国映画の魅力についてお話を訊きました。
きっかけはナ・ホンジン監督の来日
― まずは、細川さんの担当されているお仕事について教えてください。
クロックワークス 細川さん(以下、細川):私はアジアコンテンツ、例えば韓国や中華圏の映画やドラマ全般を担当しています。映画祭などでの買い付け作品の選定から始まり、購入した作品をどうやって展開していくか、そして展開していくための宣材物の制作を一式担当します。
― 買い付け作品の選定だけでなく、宣材物まで担当されるんですね。
細川:私が在籍している部署は元々DVDパッケージ化など二次利用での制作業務がメインになるのですが、自身が惚れ込んで買い付けた作品については劇場公開における宣材物の制作から始まり、作品の規模にもよりますが、宣伝まで幅広く担当することもあります。
― お、お忙しい…!そもそも細川さんはどういった経緯で韓国映画に携わるようになったのですか?
細川:学生時代から韓国の作品が好きで、独学で韓国語を勉強していたんです。それこそ当時大ヒットしていた『猟奇的な彼女』の楽曲の歌詞を訳したりしながら(笑)。
ただその時はあくまでも趣味の1つで。映画館や映画が好きでもあったので将来は映画に携わりたいと思い、今の会社に事務員として入りました。
入社して数年経った頃、『チェイサー』という作品でナ・ホンジン監督が来日したときに、私が韓国好きということで取材現場を見学させてもらう機会があり、勇気を出して韓国語で挨拶してみたんです。そこから見学させて頂く度に監督と韓国語で簡単なお話をさせて頂きました。
細川:その様子をたまたま目にした社長に「お前は韓国が好きなのか?」と聞かれ。実は…とお話しすると、当時はいわゆる韓流ブームの影響で映像業界では韓国ドラマの買付市場が活性化していて、社長としても参入を模索していた時期だったので「好きなことを伸ばしてみなさい」と仰って頂き、今の部署に異動し、韓国作品を担当するようになりました。感謝しかないです。
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