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【特集】アジアドラマの名曲たち<韓ドラ編>#3新人、演技ドル…アーティストの多様化

韓流ブームによってOST(オーエスティー)という言葉が定着してきた近年。ヒットする韓国ドラマには、名シーンが色鮮やかによみがえる劇中歌の存在が欠かせません。アジアを越え、今や世界中の人々を魅了する韓国ドラマOST。その世界に迫ってみます。

\\台湾ドラマ・中国時代劇・中国現代ドラマ のOST事情はこちら//


実力派も新人も演技ドルも! OST参加アーティストの多様化

近年は、バラード歌手に加えて様々なアーティストがOSTに参加しています。ロック、ヒップホップ、シティポップ、フォークなどジャンルも多彩で、アイドルの参加も目立ちます。

そのきっかけとなったのが、2009年の「花より男子~Boys Over Flowers」です。主要キャストを現役アイドルが務め、彼らの所属するSS501T-MAXなどのグループがOSTに参加。さらにKARASHINeeなども起用され、日本特別仕様盤も含めた3枚ものOSTアルバムがリリースされています。

♪ SS501『내 머리가 나빠서(Because I'm Stupid)』/ドラマ「花より男子~Boys Over Flowers」


また同年に放送された「美男〈イケメン〉ですね」では、FTISLANDイ・ホンギCNBLUEジョン・ヨンファが出演し、主演のチャン・グンソクをヴォーカルとするロックバンドA.N.JELLまで結成されています。

新人アイドルグループにとって、OSTへの参加は知名度を高めるきっかけにもなります。さらに、SUPERJUNIORキュヒョンJYJジュンス少女時代テヨンを筆頭に、人気絶頂のアイドルグループでも、メインやリードボーカルを務めるメンバーがソロで参加することがあります。

個人で参加することで、歌手としての実力を示し、グループの活動時とは違った楽曲で、新たな一面を見せることもできるのです。

世界的アーティストとなったBTSからも、VJINが時代劇の「花郎〈ファラン〉」に、V「梨泰院クラス」のOSTに参加するなど、その勢いは止まりません。

♪ V&JIN(BTS)『죽어도 너야 (It's Definitely You)』/ドラマ「花郎〈ファラン〉」


アイドルの歌うOSTは、基本的に事務所からリリースされる正規アルバムには収録されません。そのため、ファンにとってもお宝曲となり、コンサートなどでは非常に盛り上がります。


#4:あの人気俳優たちもOSTに参加!? につづきます

TEXT:菊池昌彦(フリーライター)
長野県在住で韓流・華流・K-POPなどのアジアエンタメ媒体などで執筆。


Q. 菊池さんのおすすめ韓国ドラマOSTを教えてください!
A. オススメOSTはソ・ヨンウンの『一人ぼっちじゃない私』。2003年の「雪だるま」というドラマの主題歌です。最近では「椿の花咲く頃」でジョン・パクが歌った主題歌『おかしな人』も良いですね。年代に開きがありますが、実はどちらも主演はコン・ヒョジンです。

Edited:野田智代(編集者、「韓流自分史」代表)

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