Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

台湾映画の"いま"『ここからの未来(原題:未來無恙)』 台湾ドキュメンタリー映画の深さ、充実ぶりに驚嘆の声!

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターとアジアンパラダイス共催による台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の”いま”」。8月29日に上映された2020年度第3回『ここからの未来(原題:未來無恙)』は、花蓮に住む2人の貧困家庭の少女の成長を追ったドキュメンタリー。熱心な台湾映画ファンはもとより、ふだんあまりドキュメンタリーを見ない方々からも台湾ドキュメンタリー映画の深さ、充実ぶりに驚嘆の声が上がった。

「秀逸なドキュメンタリー」「日本にも共通する様々な社会構造的な問題が見て取れた」「ドキュメンタリー映画を観ることはあまりないので新鮮、 とても良い作品」「困難な環境の中で、それでも他人を思いやりながら生きていく2人の少女の強さが印象に残った。明るい未来を願う」「ドラマでは見かけない台湾の風景・日常に衝撃を受けた。なかなか出会うことの無い作品に出会えて良かった」「花蓮をいち観光者として去年観光してきた身としては突き刺さる内容」など、上映後のアンケートの回答からも、多くの観客が衝撃とともに色々な思いを感じたことが分かる。

また、アフタートークでの作品解説は、「作品の背景など丁寧な説明がうれしい」という声が多く、「監督の紹介から原住民についてのお話があり作品をより理解できた」「かゆいところに手が届くように作品の背景が分かるので、ますます充実した鑑賞体験になった」ほか、「これまであまりドキュメンタリーに興味がなかったが、この作品を見て迫力を感じ、今後も見たくなった」という方も多数見られた。

また本作にあわせて、台湾のドキュメンタリーの流れと現状についても言及。「こんなに盛んであったことを今回初めて知った」「紹介された他の作品もぜひ見てみたい」「台湾ではどうしてドキュメンタリーが映画として成立するのかず~っと不思議だったが、解説を聞いてよくわかった」「台湾映画の現状を知る事が出来益々興味が広がった」といった感想が寄せられた。

今回も、オンラインのため北海道から沖縄まで全国からの参加でご好評をいただきました。

なお、各回のアフタートークは、アーカイブで公開中。映画の解説は未見の方には有用ではないかもしれないが、後半のテーマトークは映画ファンにとって興味深い内容となっている。

=====

8月1日実施『ぼくの人魚姫(傻傻愛你,傻傻愛我)』の解説と台北電影奨について
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=84484d725a1b3df529859cddee75fb4a

8月22日実施『楽園(原題:樂園』の解説と実話をもとに作られた映画について
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=06af5fd844fd09e6736c59b7c2a09403

8月29日実施『ここからの未来(原題:未來無恙)』の解説と台湾のドキュメンタリーの流れと現状
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=a8d95349c8e6fc914d77e938435eee88

=====

次回は9月12日(土)14時より、台湾では珍しいアクション・クライムサスペンス『狂徒』が上映される。(すでに満席となってしまったため、申し込みは終了)

2020台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜進化する多様性」は、8月から11月まで開催。





2020 台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜進化する多様性」
開催概要とスケジュール

開催日程:2020 年 8 月〜11 月(8 回)※下記参照
開催形式:オンライン
参加:事前申し込みで、先着 100 名様がご参加いただけます。
スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス
イベント形式:映画の上映とトーク

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP