「台湾映画の"いま"」『狂徒』 20代の若手監督のデビュー作に衝撃!!
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターとアジアンパラダイス共催による台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜進化する多様性」 。
9月12日に行われた2020年度第4回『狂徒』は、台湾では珍しいアクション・クライムサスペンス映画。主演が人気俳優のウー・カンレン(呉慷仁)であることから、申込み時は即満席。
イベント後のアンケートでは、20代の若手監督のデビュー作ということに衝撃を受けた方が多く、そのホン・ズーシュアン(洪子烜)監督からのムービーメッセージをたいへん好評だった。
「最後まで目が離せない、とてもスリリングな映画」「アクションもストーリーもひとひねりあって、おもしろかった」「丁寧な人物描写とテンポよい展開、台湾らしい要素がそこここに」「よく練られたアクションはもちろん、物語のテンポ、俳優のやり取り、色味など、どれも素晴らしい」「アクション映画だと思って気楽に見始めたら、シリアスでノワールでコメディでバディ物で社会派で、いろんなカラーを楽しめる濃厚な2時間」「胸アツな台詞や人間ドラマに震えた」「背景にある理不尽な社会を丁寧に描いているのはやっぱり台湾」など、台湾映画の持つ奥深さを感じた感想が多く寄せられた。
また、アフタートークでの作品解説は、「撮影秘話が興味深かった」「監督の動画メッセージも嬉しいサプライズ」「丁寧で詳しい解説にはいつも助けられる。特に監督のこだわり、バックグランド等、面白いネタが色々」「映画を見ていて気になることや人物を全部解説してくれ、面白いしとても贅沢」とこちらも好評。本作の作品解説にあわせて"台頭する若手監督たち"の紹介もあり、「若手監督と最新の台湾映画の傾向を知ることができた」「若手監督たちの台頭をまとめた解説が分かりやすかった」などの感想が寄せられた。また、最新情報として伝えた高雄電影節についても興味を持つ方が多く、「紹介された高雄市電影館に行ってみたい」という声も複数あった。
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『狂徒』ホン・ズーシュアン(洪子烜)監督からのメッセージ(一部抜粋)
「台湾映画ではこのジャンルが少なく、私とスタッフは多くの時間を費やし、台湾スタイルのアクション映画にするためアクションシーンにこだわりました。 本作はアクション映画ですが、罪を犯した人が差別を受ける現実も描いてます。
現代社会がかかえる問題であり、世界各国で発生している問題だと思います。」
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なお、各回のアフタートークは、アーカイブで公開中。後半のテーマトークは映画ファンにとって興味深い内容になっている。
8月1日実施『ぼくの人魚姫(傻傻愛你,傻傻愛我)』の解説と台北電影奨について
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=84484d725a1b3df529859cddee75fb4a
8月22日実施『楽園(原題:樂園』の解説と実話をもとに作られた映画について
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=06af5fd844fd09e6736c59b7c2a09403
8月29日実施『ここからの未来(原題:未來無恙)』の解説と台湾のドキュメンタリーの流れと現状
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=a8d95349c8e6fc914d77e938435eee88
9月12日実施『狂徒』の解説と台頭する若手監督達について
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=6aa5e7a7617f470c57f0bbee32d19355
次回は9月26日(土)14時から。孤独"をテーマに3人の女性を描いたオムニバス『孤独なあなたたちへ(致親愛的孤獨者)』。
2020台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜進化する多様性」は、8月から11月まで開催。
2020 台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜進化する多様性」
開催概要とスケジュール
開催日程:2020 年 8 月〜11 月(8 回)※下記参照
開催形式:オンライン
参加:事前申し込みで、先着 100 名様がご参加いただけます。
スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス
イベント形式:映画の上映とトーク
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