広州から佛山へと戻ったイップ・マンは失意のどん底にいた。広州にいる許嫁のチョン・ウィンセンには何度手紙を送っても返事がもらえず、国術大会で再起不能となったユー・フォンジウ師匠は手紙を残して姿を消してしまった。その後、ユー師匠の手紙に従って、詠春拳の達人で、今は両替商に身をやつしているチャン・ワーソンに弟子入りを志願するが、誰にも教える気はないと断られてしまう。ある日、イップ・マンは広州で知り合った車夫のスーがワーソンと揉めているところに遭遇。イップ・マンは二人が親子であることを悟り、詠春拳を伝授されないことでスーがワーソンをひどく憎んでいることを知る。一方、リン・チンサンは軍閥を率いるウー・バイリンと結託し、軍事資金を得るために、イップ家をはじめとした佛山の資産家たちから財産をだまし取ろうと画策。さらに、イップ・マンとウィンセンの仲を割いて、ウィンセンを我が物にしようとしていた……。