毎号1つのテーマを徹底的に掘り下げ、日中文化の魅力を再発見する雑誌『和華』。様々なテーマを取り上げてきた『和華』最新号（第42号）のテーマは “華流に沼落ち。”！

最新号では、華流ファンならぜひ知りたい華流制作現場の裏舞台を、和華ならではのルートで取材。数々の有名作品を制作した中国の制作会社インタビューや、世界最大規模の撮影地・横店影視城、中国最先端のハイテク撮影地・青島東方影都など。さらに最新作や話題作の紹介に、専門ライターやエディターによる執筆ページ、さらには華流ファンクラブの方々や華流ファンへ実施したアンケートの結果も掲載！

リアルな声満載の華流を深める最新号から、気になる記事を一部分だけCinemartで公開！

「華流ライターとエディターが語る　華流ドラマ・映画の今」より

歴史＋ミステリーもためらうことなかれ 

文／娜荷（エディター）

「風起隴西（ふうきろうせい）－SPY of Three Kingdoms－」エンタメ・アジアで見放題配信中！
©2022 New Classics Television Entertainment Investment Co.Ltd

前回の『和華』華流特集でご紹介した『風起隴西ふうきろうせい—SPY of Three Kingdoms—』は三国時代が舞台の歴史スパイサスペンスと聞いていた。歴史モノでミステリーをあまり見た事がなかったので、なじめるだろうかと少し心配だったが、見始めたら止まらなくなった。

緊迫したスパイの攻防はもちろん、友情や家族愛、スパイゆえの苦悩など深い人間ドラマに引き込まれほぼ一気見していた。

『長安二十四時』の原作者でもあるマー・ボーヨン（馬伯庸）の長編小説デビュー作で、「史実を曲解せず、破壊しない」前提であえて名もなき人物の視点から従来の三国志にはないスパイ要素を取り入れていた。個人の思いを超えて守ろうとする国や大義の大きさは現代を生きていると理解しにくいだけに、逆に印象深いものがあった。

冷徹な顔の下に妻への情熱的な思いを秘める主人公のベテランスパイを演じるのはチェン・クン（陳坤）。そして相手役は先ほどの『紳士探偵L』のバイ・ユー（白宇）が全く異なるキャラクターを演じている。融通は利かないが、友を信じ抜く素直で真っすぐな役どころだ。緊張感のある頭脳戦と駆け引きや逆転劇に、現代ではお目にかかれない不思議な道具も出てきて、ガジェット的な楽しみも。

歴史＋ミステリーを満喫できた自信を胸に、次に見たいのが『山河之影 錦衣衛と謀りの王朝』だ。解説をひもといてみよう。時は明朝初期（ここで怖気づかないこと）。舞台は帝位を巡るクーデター「靖難の変」によって大混乱に陥った宮廷。運命と因縁によって導かれた２人の錦衣衛が朝廷に渦巻く巨大な陰謀と恐るべき謎の事件に立ち向かうミステリー時代劇だ。

ひょんなことから争いに巻き込まれる泥棒と秘められた過去を持つ錦衣衛、正反対の２人が相棒となり謎と陰謀に立ち向かう。時代考証にこだわった衣装やセット、小道具も高い評価を得ているとのことで、ますます観るのが楽しみになってくる。

歴史＋ミステリーは、難しいかも……などと先入観は持たず、飛び込んでみるべし！　そうすれば新しい世界に出会える。

このコラムの全文は、『和華』最新号 vol.42で！

『和華』vol.42　
特集「華流に沼落ち。」

2024年7月22日（月）発売　850円（税込）
出版社 ‏ : ‎ アジア太平洋観光社
『和華』HP：https://visitasia.co.jp/waka/


【「華流に沼落ち。」特集内容】

・見逃せない最新作 6選
・華流ライターとエディターが語る  華流ドラマ・映画の今
・華流フリーク上級者の座談会が実現！極上の華流ドラマって
・華流に「沼落ち」した理由を教えてください
・華流ドラマはどこで見られる!?

特別企画
・華流ドラマ制作の舞台裏。
・「海を渡る」華流映画・ドラマ
・世界最大規模の撮影基地 横店影視城
・中国最先端のハイテク撮影地 青島東方影都
・ここまで進化した！中国の特殊効果技術
・華流の映像美をつくる「服化道」の舞台裏
・数々のヒット作を生み出した中国の制作会社に聞く
    華流をリードし、全世界へ文化を発信
・ショートドラマが急成長
・面白映画株式会社代表取締役・董志凌氏インタビュー
    海を越えて日本へ上陸した中国アニメ
・まだまだある！見てほしい華流ドラマ

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