【これだけは知りたい! 韓国アニメーションの基礎知識】#1 実はおなじみ? 世界を席巻する韓国のキッズ・アニメーション
エンタメのいちジャンルとして日本にも定着した、韓国の映像コンテンツ。ただし「ドラマや映画はよく見ている」という人でも、アニメーションとなると、まだまだイメージが浮かばないかもしれない。
しかし、今、韓国では、ドラマや映画、音楽に続くコンテンツとしてアニメーションにも大きな期待が集まり、目覚ましい発展を遂げつつある。今回は、そんな韓国アニメーションの世界を、人気ジャンルや歴史、個性豊かな作り手たちといった、いくつかのポイントから見ていきたい。
これだけは知りたい! 韓国アニメーションの基礎知識
#1 実はおなじみ? 世界を席巻する韓国のキッズ・アニメーション
#2 激動の歴史の中で進化を続けてきた韓国のアニメーション
#3 映画祭をきっかけにステップアップしてきた監督たち
《「韓国アニメーションと出会う」特集ページ》
実はおなじみ? 世界を席巻する韓国のキッズ・アニメーション
「韓国のアニメーションについては、まったく知らない」という人にまず紹介したいのが、キッズ・アニメーションだ。
実は日本の子どもたちに人気を集めてきた アニメーションの中には、「韓国発」の作品も少なくない。代表的なものが、2003年に韓国で放送を開始した幼児向け作品「ポンポンポロロ」。元気なペンギン「ポロロ」と仲間たちの日常を描いた物語は爆発的な人気を呼び、「子どもたちの大統領」と呼ばれたポロロは、現在まで愛され続けるキャラクターとなった。
◆「ポンポンポロロ Pororo Japanese」YouTube公式チャンネルより。
働く車たちがロボットに変形して活躍する「ロボカーポリー」(2011〜)も、世界80ヵ国以上で放映されている。この作品は、韓国のテレビアニメキャラクターとしては初めて、日本でのおもちゃの販売にも成功した。
この2本のアニメーションは、日本でも、地上波やアニメーション専門チャンネルなどで放送されたので、見たことがあるという人もいるかもしれない。
ドラマや映画を見ても分かる通り、韓国では3DCGなどの映像技術が高く、現在のアニメ制作にもそれが生かされている。アメリカや中国など、海外との合作作品も多く、無国籍な幼児向けアニメの分野に、多くの作品を送り出している。
一方、映画作品に目を移すと、大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)の物語前夜を描いたアニメーション『ソウル・ステーション/パンデミック』(2016)が、日本でも広く話題を集めた。
両作品を手掛けたのは、社会的なテーマを果敢に取り入れたパニック・スリラー作品を得意とするヨン・サンホ監督。短編アニメーションから出発後、長編『豚の王』(2011)、『フェイク〜我は神なり』(2013)で評価され、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で実写映画へと進出している。
◆『ソウル・ステーション/パンデミック』予告編 ブロードウェイ公式YouTubeチャンネルより
また、9月23日には、ヨン・サンホ監督も絶賛した、人気ウェブトゥーン原作の劇場用作品『整形水』(2020)が、日本で公開される。こちらは誰もが理想の容姿に変身できる謎の化粧品をキーアイテムとして、外見主義社会を鋭く風刺する大人のサイコ・スリラーだ。
◆『整形水』予告編
さらに今年春には、『パラサイト 半地下の家族』(2019)のポン・ジュノ監督が、フルCGアニメーション映画を製作中との情報も発表された。学生時代にはストップモーション・アニメーションを自主制作したという彼が、自らの世界をアニメーションでどう表現するのか、ファンの期待を集めている。
韓国でも、アニメーションは長い間「子ども向けコンテンツ」という枠に縛られてきた。しかし、現在では、大人が見ても楽しめるものや、自主制作による多彩な作品が作られ、国際的な評価も高まっている。
この秋からは、2014年の登場以来爆発的な人気を得て、映画やミュージカル、ゲームなど、これまでにない規模のメディアミックスを展開しているテレビシリーズ「シンビ・アパート」も、日本での配信が始まる。韓国発のアニメーションの存在感は今後、ますます高まっていくことだろう。
◆シンビアパート日本版予告「シンビアパート編」
アニメーションという枠を越え、社会現象を巻き起こしている「シンビ・アパート」 Amazonプライム・ビデオにて好評配信中!
<#2 激動の歴史の中で進化を続けてきた韓国のアニメーション につづきます>
Text:田中恵美(ライター・編集者)
1990年前後のアジア美術ブームをきっかけに、韓国の現代美術や民衆美術を通じた交流活動に携わる。特に「花開くコリア・アニメーション+アジア(花コリ)」運営委員として、日韓アニメーション界の交流をサポート。韓国関連の執筆・編集では、ドラマなどのほか美術・デザイン、野球、ジャズなど専らニッチ担当(笑)。
花コリ公式サイト:https://anikr.com/
Edited:佐藤結(ライター)
2021年秋、韓国アニメがやってくる!
韓国を席巻する国民的人気アニメがついに日本上陸
《第1弾》「シンビアパート」
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韓国で4年間、全ての子供番組の中で視聴率1位を獲得した国民的大ヒットアニメーション!!
“トッケビ”シンビとゴースト退治が始まる――
演出家:キム・ビョンガプ
脚本:イ・シウン/パク・ジヨン
エグゼクティブプロデューサー:ソク・ジョンソ
日本語吹替CAST
シンビ:井澤詩織
ハリ:大坪由佳
ドゥリ:鷹村彩花
ガンリム:小笠原 仁
ガウン:東城日沙子
ヒョヌ:酒井広大
2016年/韓国/全24話/日本語吹替
日本配給エージェンシー:SMG HOLDINGS CO.,LTD.
製作:CJ ENM
提供:エスピーオー
©CJ ENM Co., Ltd. All Rights Reserved.
《第2弾》「どうぶつたんけん!ドゥダとダダ」
Amazonプライム・ビデオにて好評配信中!(各配信サイトで順次配信予定)
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子供の目線で地球にいる生き物と環境の新しい発見をテーマにした韓国で人気の幼児向けアニメ!
不思議な動物たちを見つけに探検へしゅっぱーつ!
演出家:キム・ジユン
脚 本:イ・ヒョンジュン/キム・ヘヨン/キム・グニョン
エグゼクティブプロデューサー:アン・ソジン
日本語吹替CAST
ドゥダ:桃河りか
ダダ:本郷里実
カボ:新川愛実
バブル:上絛千尋
オグリ:藤本彩花
パド:松永一輝
スコット:喜多田悠
2020年/韓国/全26話/日本語吹替
日本配給エージェンシー:SMG HOLDINGS CO.,LTD.
製作:EBS/EYESCREAM STUDIO
提供:エスピーオー
©EBS / EYESCREAM STUDIO All rights reserved
《第3弾》「スーパーシークレット」
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原作:イオン「スーパーシークレット」(NAVER WEBTOON)
企画:LAFTEL
製作:STUDIO SHELTER
監督:ハ・ジュアン
声の出演
ウノ:チャン・イェナ
ギョヌ:シン・ヨンウ
スンウ:ファン・チャンヨン
ジミン:ソン・ハリム
2020年/韓国/全22話/日本語字幕
提供:エスピーオー
©eon / STUDIO SHELTER, RIDI Corp
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