【勝手に妄想キャスティング企画】あの「バイプレイヤーズ」を韓国映画の名脇役で集めたら!?<前編>
韓国映画には、一度見たら頭から離れない、強烈なインパクトをもつ脇役たちがあふれています。陽キャラ、悪キャラ、人情キャラに珍妙キャラまで。そんな彼らが、同じ舞台に揃ったら、いったいどんな物語が生まれるのでしょうか!?
そこで今回は、テレビ東京系列で放送された人気ドラマ「バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」の韓国版を全力で妄想! エンタメライターの高橋尚子が、愛を込めてキャスティングさせていただきます!
脇役は、韓国映画の最強武器
彼ら総動員の同居生活が、今はじまる!
韓国映画を面白くしているものに、役者の層の厚さ、脇役(バイプレイヤー)の充実度が挙げられる。苦悩の主人公にああだこうだ茶々を入れたり、むかつくほど邪魔をしたり、妙ちくりんな存在感、キャラの濃さで、脳裏にこびりつく名(迷)脇役たちの多いこと多いこと。
韓ドラやK-POPのキラキラした世界が見慣れていると、一見、地味~に感じてしまう顔ぶれなのだが、この“味”がわかってくると、脇役=最強武器説を唱えたくなってくる。名バイプレイヤーをしっかり揃えれば、物語は躍動し始めるのだもの。
そういえば、日本でも、もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら……?(しかも本人役)という切り口で人気を呼んだドラマシリーズ「バイプレイヤーズ」があるじゃないか! というわけで、これを韓国版で妄想させていただいた(完全な個人の趣味であることを、はじめにお断りしておく)。
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妄想キャスティング①ユ・ヘジン
どんな俳優が隣にいてもすっと馴染む、安定の賑やかキャラ
最初にオファーしたいのは、顔が最高!の個性派名優、ユ・ヘジン。イケメン枠ではないが、妙に安心できる独特の顔面で(褒めてます)、「主人公の隣に常にこの人あり!」な立ち位置を築いている売れっ子だ。
『生き残るための3つの取引』(2010)ではファン・ジョンミン、『ベテラン』(2015)ではユ・アイン、さらに『コンフィディンシャル/共助』(2017)ではヒョンビンの“相棒”を演じるなど、主演俳優に誰が来ても、すっと馴染み、自分の居場所はもちろん、相手の居場所もさりげなく作り出してしまう。
個人的には、『マルモイ ことばあつめ』(2019)で演じた貧しき文盲の小市民(お調子者)役の彼を推したいのだが、これは主演なのだ……。脇じゃないじゃん!な突っ込みはさておき、日帝時代の重苦しくなりがちな物語を、彼が時に軽妙、時に熱く演じることで、じわ~んと胸に来る名作になっている。
そんなわけで、主演でも助演でも、いるだけで(顔面力含む)笑わせてくれるユ・ヘジンは、妄想シェアハウスでは、常にお調子者の賑やかキャラで、何かあれば歴代共演俳優自慢話をして、皆から「はいはい」とあしらわれてほしい。
もひとつ、シェアハウスで雨漏りが生じた際は、「俺がいないと、このざまだ」と言いながら、屋根の修繕をするエピソードもいれよう(by『マルモイ〜』)。
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