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【特集】アジアのお弁当を知りたい!<インド編>#1:インドのお弁当はやっぱりカレーなのか!?

 4月はアジアのお弁当を特集します!今回ご紹介するのは、韓国/台湾/ベトナム/インドのお弁当事情。お弁当から見えてくる文化をのぞいてみましょう。

\\韓国・台湾・ベトナムのお弁当事情はこちら//


インドの食事と言えば何を思い浮かべるでしょうか? やっぱりカレー⁉ ということはインドのお弁当にはやはりカレーが入っているのでしょうか⁉ 今回はインドのお弁当事情についてご紹介させていただきます!

インドの食文化について

インドのお弁当事情をお話しする前に、インドの食文化について少しご紹介したいと思います。

インドの食文化を知る上で、ベジ(菜食主義)とノンベジ(非菜食主義)の概念は外せません。日本はほとんどの人が肉や魚を食べるノンベジタリアンですが、インドではその地域・家庭・宗教・階級などによって野菜でも根菜を食べない人、野菜と乳製品は食べる人、卵は食べるけれど肉は食べない人、チキンは食べるけど豚肉と牛肉は食べない人……など様々な食習慣の人がいます。

そのため一般的に何が入っているかわからない外食よりも自宅で作った食事が好まれる傾向が強く、会社や学校に通うインド人にとって家で作ったお弁当は欠かせないものです。

私が勤めていた会社のインド人社員もみんなお昼ご飯は家からお弁当を持参していました。大体はお母さん、もしくは奥さんが作ってくれた愛情がこもったお弁当を持ってきていました。

同僚の男性社員に一番好きな食べ物は何かと聞いたところ、「お母さんの料理!」という微笑ましい答えが返ってくるほどインド人にとってお母さんの味、家庭の味というのは大切なようです。


インドではどんな時にお弁当を食べる?

インド人にとって家庭料理は欠かせないものなので、常日頃から会社や学校で家から持ってきたお弁当を食べています。

大きな会社などでは食堂があるところもありますが、それでもお弁当を持ってくる方や、主食である薄いパン“チャパティ”だけは家庭のものを持ってきて、おかずは食堂のものを食べる人などもいるようです。

ちなみに日本だと学生時代にお弁当のおかず交換をしたりしますが、インド人も自分の持ってきたお弁当を大きなお皿に移してみんなでシェアして食べているのをよく見かけます。なんでもシェアすることが大好きなインド人らしい一面です。

また、インド人は室内よりも外でご飯を食べることを好む人が多い気がします。真夏の暑い日にインド人の友人と一緒にレストランに行ったところ、クーラーのきいた室内よりもオープンテラスの方が混雑しており驚いたことがありました。

そのため暖かくなってくると日本と同じようにお弁当を持ち寄ってピクニックを楽しむインドの方がたくさんいます。こちらは友人からご提供いただいたお写真。持ってきたお弁当をプレートに分けてみんなでピクニックを楽しんでいます。

 

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