「萌妃の寵愛絵巻」で気になるアレ “ヘンな生き物たち”|中国時代劇トリビア#24
中国ドラマを観ていて、あれ、これ...なんかちょっと気になる~!?という小さな"なにか"を見つけてしまうことはありませんか? 全4回にわたって「萌妃の寵愛絵巻」から、中国ドラマに登場する、ちょっと気になる小さなアレ!を集めた、小ネタトリビアをご紹介していきます。
「萌妃の寵愛絵巻」より
小さなアレ!その1<伝奇小説>
小さなアレ!その2<謎の集団ダンス>
小さなアレ!その3<女子会スイーツ?>
小さなアレ!その4<温楼が愛でるヘンな生き物たち>
小さなアレ!その4「温楼が愛でるヘンな生き物たち」
イケメンで女子から大人気の温楼ですが、困ったことにヘンな生き物を愛でるクセが...。でもこれは、温楼に限ったことではなく、古くから雅な方たちを夢中にさせた流行でもあったようです。
まず、温楼がお気に入りの鶏を飼ってしまうくらいハマった闘鶏。闘鶏の歴史は古く、唐代でとても盛んになりました。玄宗が酉年生まれだったこともあって闘鶏を好んでおこなったこともあり、皇族や貴族の中には財産をつぶすほどハマってしまう方々もいたそう。
そして、温楼コレクションの昆虫も、実は雅な趣味や遊びに活用する必須アイテム!「捕蝉戯」は夏に蝉をとる遊びで、唐代では蝉を売る人も現れ、戸口や窓に吊って鳴き声を競ったりしました。
また「闘蟋」は、宮廷でコオロギを飼って戦わせる遊びで、後に庶民にも伝わり賭け事にまで発展、唐代から1200年を経た現代中国でもこの「闘蟋」はギャンブルとして行われています。
温楼のこういう趣味を歩萌はヘンだと嫌がりますが、実は風流人の粋な趣味でもあったのです。
Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。『台湾エンタメパラダイス』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)にて執筆記事掲載中。
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