「萌妃の寵愛絵巻」で気になるアレ “謎の集団ダンス”|中国時代劇トリビア#22
中国ドラマを観ていて、あれ、これ...なんかちょっと気になる~!?という小さな"なにか"を見つけてしまうことはありませんか? 全4回にわたって「萌妃の寵愛絵巻」から、中国ドラマに登場する、ちょっと気になる小さなアレ!を集めた、小ネタトリビアをご紹介していきます。
「萌妃の寵愛絵巻」より
小さなアレ!その1<伝奇小説>
小さなアレ!その2<謎の集団ダンス>
小さなアレ!その3<女子会スイーツ?>
小さなアレ!その4<温楼が愛でるヘンな生き物たち>
小さなアレ!その2「謎の集団ダンス」
食べるばかりじゃなくて、踊りも得意な曲嬪が魅せる集団ダンスが、史実でも熱かったことにご注目! 儀礼として重視されていた音楽と舞踊は、唐代になると大いに発展を遂げ、娯楽性も向上していきます。
宮廷では楽団の演奏にあわせて大勢が舞踊を行うことが多く、音楽とともに踊りながら身体を翻す瞬間に衣の色を換え、その後に地に伏して全員で字の形を描くという集団舞踏(「字舞」)なども楽しまれ、多い時は百人単位で行われたとか。
玄宗が作曲した「霓裳羽衣の曲」を、楊貴妃が数百人の宮人と共に「霓裳羽衣の舞」として踊り舞うこともあったそう。「霓裳羽衣の曲」は外国風の音楽が取り入れられており、それに合わせて集団で踊るというスタイル...これって現代でいうところのパラパラ風!?劇中で皇帝の温楼がお妃たちを集めて踊りをマスターするように指示するのは、決して無茶ブリではなかったのかも!?
Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。『台湾エンタメパラダイス』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)にて執筆記事掲載中。
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