【インタビュー】「チャン・オクチョン」イ・サンヨプインタビュー　「ただそばで見守るなんて、無理。自分のものにしないと！」＃２

2016.10.3110:30

★★今までの「インタビュー（韓国）」はこちら★★

Dlifeにて10月27日より「チャン・オクチョン」が放送スタート！それに合わせ、Cinemartでは、「チャン・オクチョン」のキャストインタビューを公開します。
チャン・オクチョンへの想いを胸に秘め、最期まで見守り続ける男、東平君（イ・ハン）。主演のキム・テヒもインタビューで、"とても不幸な、でも、成熟した愛をみせてくれるキャラクター"と評するこのキャラクターの、
※このインタビューは、「チャン・オクチョン」撮影から1年後の2014年春にソウルで実施されました。

第1回はこちら
第2回はこちら

「チャン・オクチョン」公式サイト

●明るく、コミカルな面も持つイ・ハンというキャラクターはとても印象的でしたが、イ・サンヨプさん自身のアイディアが反映された部分はありますか？イ・ハンというキャラクターを演じるにあたり、特に気を使った部分があれば教えてください。

ドラマ序盤ではイ・ハンを演じる上で、明るくオーバーな表情を作ったとしたら、中盤からはオクチョンが離れてから本当に表情を作らないように努力しました。
それにより私自身も変わったのが、今までは私が何かたくさんやってからこそ人々が私のことを認めてくれると思ったのですが、表情を極力控えて演じても心から何かを表現すれば人々は一緒に悲しみ、感じてくれたんです。その部分を気を使いました。

そして、これもドラマの最初の部分ですが、桜で人をたたくシーンで"桜エンディング"と呼ばれるシーンがありました。これをどれほど練習したか。もし十分に練習してなかったら、可笑しくてまともにたたけなかったと思います。練習したおかげで余裕を持って笑いながらたたきましたね。それが思ったよりもより漫画のように面白く映ったと思います。

●イ・ハンに感情移入し、彼の気持ちに気付かないチャン・オクチョンのせいで、キム・テヒさんと話しているだけで涙が出てくることもあったと聞きました。作品が終わった後、キャラクターから抜け出すのは速い方なのでしょうか？キャラクターから抜け出すための、イ・サンヨプさんだけの秘訣があれば教えてください。

もともと私はすぐ演じたキャラクターからすぐに抜け出せると思ってました。でも、今回のドラマはなぜか、終わってから約１ヶ月間はぼやっとしてますね。何をやってもあまり意欲がわかないし...。

ただ、最近は何とかして早く抜け出そうとするよりも、私の普段の生活をしてると自然と抜け出せるようになったかもしれません。でも、毎日レギュラーで撮影に費やしていた時間がぽっかり空いてしまうので、何か心が空しくなったりします。
そんな時は出演したドラマを第1話から改めて見て、自然に視聴者の立場に戻ろうとしています。自分の演技を見ながら残念に思う部分も出てきますが、その行動を通じて冷静に演じたキャラクターを見直す機会にもなります。もちろん、自分が出演した作品をモニタリングすることは大変な作業ではありますが、そのタイミングを逃すとできなくなりますからね。

●ドラマの放送終了後、"最終回の視聴率を当てた視聴者の中から、抽選して夕食を一緒に食べる"という公約を実践するという義理堅い姿を見せ、話題を集めました。何か特別な思いがありましたか？実際にファンの方々と交流されてみて、いかがでしたか？

ファンの方々との交流はとても嬉しくて、私のほうがもっと喋ってしまいました。アインさんやテヒさんの話をしてあげたりしましたね。私はあまりにも楽しくていろいろ話しましたけど、ファンの皆さんはどのように受け止めてくださったのはわかりません（笑）。

作品が終わるたびにこのようなイベントを作るといいなと思いましたね。最近放送が終わった『愛するのは自分のため』の場合は、私が心的に共演した皆さんと家族同様だったので別れるのがつらくてできませんでしたけど、今後は機会があればやりたいなと思っています。
ファンの方々とのコミュニケーションは、本当にとても良い経験になります。私自身があまり満足していない部分も、ファンの方々から励ましの言葉をいただくと力になります。

●プライベートではどのように時間を過ごされているんですか？

まずは美味しいものを探して食べに行きますね（笑）。　美味しいお店を見つけると、達成感のようなものを感じるんです。それから、よく寝ますね。演技を始めてから、日常生活がとてもシンプルになった気がします。すごく気に障るようなことがあっても、寝て次の日になるとすべて忘れてしまうんです（笑）。それから、実は先週から運動を始めました。まだ学生の身分なので、学校生活も充実させたいです。

●俳優という職業において一番大事なことはなんだと思いますか？

未だにそうですが、しばらくオフになることに対して、今まで築いてきた自分の演技におけるモチベーションや気分が急に下がって最初からやり直さないとだめなんじゃないかという不安感があって、出演のオファーが入ってくる休まずに臨む方です。
それがある瞬間から、あまりにも自分が機械的になってるのではないかと思い始めました。演技において、与えられた状況に合わせて機械的に演じてるのではないかと。それで少し時間を設けていろいろ考えたり、新しい経験もしたくなりましたね。今までは休まずに働くことが自分のモチベーションを維持する方法でしたが、今後は少しテンポの調整をしようと思います。

●最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。

私なんかに関心を持っていただいて、本当にありがとうございます。本当に本当に感謝しているし、このドラマの出演したキャストは皆同じ気持ちだと思います。日本の皆さまがこのドラマに関心を寄せてくださったことに対して本当に感謝してます。実際、撮影しながら日本のファンの皆さまがいろいろと力になってくださいました。

今回のドラマは皆力を合わせて一生懸命撮影しましたし、監督が最初から思った通りのキャラクターの内面を誠実に表現したかったです。キャラクターの内面の変化をチェックしながらご覧になると面白いと思います。
そして、私が演じたイ・ハンの見どころは、とても明るくてスマートだった良い人が自分が好きだったふたりが結ばれ、挫折しながらも彼らから離れられない苦しさ、そして最後には自分の手で愛する人に毒薬を盛るしかなかった彼の愛に共感しながらご覧になってください。

それに、欠点のない完璧なユ・アインさんの演技と美しい美貌の持ち主キム・テヒさん、ソン・ドンイルさんの狂気に満ちた演技など、たくさんの見どころがあるドラマだと思います。ご期待くださいね。