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【インタビュー】「チャン・オクチョン」キム・テヒ 「最期まで、愛のために自身のすべてを捧げた女性―」#1




★★今までの「インタビュー(韓国)」はこちら★★




Dlifeにて10月27日より「チャン・オクチョン」が放送スタート!それに合わせ、Cinemartでは、「チャン・オクチョン」のキャストインタビューを公開します。

本作の主演、キム・テヒ。張禧嬪という多くの名女優が演じてきたこのキャラクターを、彼女はどう演じたのか。そして"稀代の悪女"を"純粋に愛に生きた女性"という新たな視点で描く本作についてお話しいただきました。全3回でお届けします。

※このインタビューは、「チャン・オクチョン」撮影から1年後の2014年春にソウルで実施されました。


第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら

★「チャン・オクチョン」公式サイト





●まずは日本の視聴者に『チャン・オクチョン』がどんな作品なのか教えてください。

チャン・オクチョンという賤民として生まれたひとりの女性が、身分という枷の中で夢と希望を忘れず、デザイナーとしての夢を育てていきます。その中で、イ・スンというひとりの男性に出会い、彼と恋に落ちたことで周りの人々と対立しながらとても凄絶な人生を過ごします。
短いですが強烈な花火のような人生を生き、愛のために自分の命までかけるひとりの女性の愛の話です。



●『チャン・オクチョン』のどんなところに魅力を感じて出演を決められましたか?

これまでも、張禧嬪というキャラクターは多くの作品でさまざまな先輩方が演じてきたじゃないですか。
その時代最高の女優は張禧嬪という役柄を必ず経てきましたが、"稀代の悪女"や"毒々しい女性"など"悪女"の象徴として描かれてきました。今回の作品は、そんな悪女としての張禧嬪を別の角度から解釈した作品です。

歴史の中でも悪女として描かれ、現代でも多くの作品で悪女として描かれてきた彼女は、本当に生まれながら悪い女性だったのかという部分を少し違う角度から見つめた作品です。ただの平凡な女性がただ情熱的に希望を持って生き、自身が愛する男性が王になったことで受けるようになった世間の壁や障害を克服していく、ひとりの強い女性の話として再解釈した作品だったので、私はとても新鮮に感じました。

視聴者の方々も、歴史は勝者の記録であって事実はどうだったのか誰もわからないのに、その女性の人生を別の方法で、リアルに、人間的な共感を得られるようなキャラクターとして再び描くという部分に魅力を感じ、出演を決めました。








●時代劇は今回初挑戦でしたが、いかがでしたか?口調の違いなど、時代劇だけの難しさがあると思いますが、演じてみていかがでしたか?特に、気をつけた点はありますか?

慣れませんでした。口調や身のこなしに、普段していることとは違う様式がありますからね。監督や先輩方からアドバイスをいただき、第1話、第2話とストーリーが進みにつれ、だんだん慣れていきました。

普段なら手も自由に活用できるんですが、少し抑えた動きをしなければなりません。いつも手をきちんと揃えているのが基本の姿勢で、右手が左手の上だということを忘れてはいけません。






●ドラマティックな人生を生きた実在の人物として、チャン・オクチョンという人物はこれまでも多くの作品で作られましたが、9代目の張禧嬪として役作りはどのようにされましたか?過去の作品など、何か参考にされましたか?

実は、これまでの張禧嬪の作品を見ることが今回の作品にそこまで役立つとは思わなかったので、何シーンがを見ただけなんです。ドラマで同じシーンがあっても、その時演じた先輩がカリスマあふれる強い演技を表現したとしたら、私はそこに自分の意思を見せる、強さを見せる、身分などのせいで自身のプライドを曲げない姿を見せる演技をしたいと思い、キャラクターの違いを見せるという点で何シーンか見ました。

全体は見ませんでしたが、他の時代劇はたくさん見ました。時代劇をたくさん見ながら、その時代の人々の身のこなしや口調などに慣れようと努力しました。時代劇の口調が昔の大河時代劇と最近のフュージョン時代劇とはだいぶ変わってきたため、今回のドラマの特性や性格、私が演じたチャン・オクチョンというキャラクターによく似合う時代劇のトーンを探すことに重点を置き、たくさん研究をしました。








●これまでの張禧嬪と比べ、本作の張禧嬪だけの魅力があるとしたらどんなところですか?


これまでの張禧嬪は、男性よりも自分をもっと愛するキャラクターだと言えますが、今回のチャン・オクチョンは自分自身を捨ててもその男性のためにすべてを捧げて愛する、とても純粋な女性だったと思います。王の周りには后もいるし、多くの宮女たちがいて、宮中では妬みや暗闘が激しかったと思います。その中で、本当に愛する男性を守るために、結果的に多くの人が後々まで悪女として記憶するような事件があったかもしれないと思いました。
この女性はただ純粋にその男性を愛し、その男性を想う気持ちが大きかったんです。そんな部分が、今回のチャン・オクチョンの魅力だと想います。




第2回につづきます。

撮影:Kim Daun(studio zip)
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