【きゅんとあじあ】イ・ビョンホン主演『メモリーズ 追憶の剣』ジャパンプレミア レポ
本日、11/30(月)、『メモリーズ 追憶の剣』のジャパンプレミアイベントが行われ、主演のイ・ビョンホンさんが登壇されました。
今やすっかりハリウッド俳優となったイ・ビョンホンですが、来日は2年ぶり。
韓国映画の主演としては、あの大ヒット作『王になった男』から実に4年ぶりになるそうです。時が経つのは早いものですね...。
さて、その『メモリーズ 追憶の剣』は、イ・ビョンホンのほか、チョン・ドヨン、キム・ゴウン、そして現在『二十歳』が絶賛公開中の2PMのジュノが出演する豪華共演作で、韓国映画史上最も壮大なスケールで描くソードアクション超大作となっています。
舞台は高麗末期。人の剣士たちが運命に導かれるように戦いの場へと引きずり込まれてゆく、愛と復讐の物語で、イ・ビョンホンは、貧しい出身でありながら巧みな剣術と才知で権力者にのし上がってゆく男を演じています。
それでは早速、この舞台挨拶の模様をお届けします!
映画の興奮冷めやらぬファンが待つ中、イ・ビョンホンの名前がコールされると、なんと、客席中央の通路から彼が登場!
思わぬサプライズに客席がどよめきます。悲鳴に近い歓声の中をゆっくりと進み、舞台に上がったビョンホン氏。
2年ぶりの第一声は...
「お久しぶりです。皆さんとお会いするのは本当に久しぶりです。今日この日を指折り数えて待っていました。お会いできて嬉しいです。事故が起きないように、あえて皆さんの手を握りませんでした。すみませんでした。」と早速、ファンへの配慮を覗かせる大人の余裕を見せます。
―2年ぶりの来日ですが、今どんなお気持ちですか?
もちろん、ファンミーティングのステージでもこのように歓声をいただき、暖かく迎えていただいて、いつもびっくりしていますし、感謝していますが、劇場でも同じように熱く迎えていただいて、またファンミーティングに来たような、そんな気持ちになりました。とっても気分がいいです。今何より気になっているのが、皆さんがこの映画をどのようにご覧になったのか、楽しんでいただけたのか、ということです。
会場からは大きな拍手と、「最高!」の声が降り注ぎます。
―本作の一番の魅力は何だと思いますか?
最初にシナリオを読んだ時に、この映画は武侠映画ではありますが、あまりジャンルをこだわらずに読みました。どんな物語なのか、という点を考えて出演を決めました。やはり一番の魅力は、ここに描かれている愛だと思います。ある意味古典的な愛ですし、現実とかけ離れたような愛の物語ですが、これほどまでに深く濃密な愛があるのだということを改めて思いました。その点に魅力を感じて出演を決めました。
―素晴らしい共演者の皆さんの印象をお聞かせください。
まずチョン・ドヨンさんですが、お互いにもっと若かった頃に共演したことがありまして、今回は久しぶりの共演になりました。その間、私自身にも色々な変化がありましたし、チョン・ドヨンさんにもたくさんの変化がありましたよね。カンヌでは主演女優賞を手にして、今や大女優になったわけですが、そのようにお互いの姿を間接的に見てきました。久しぶりに会うので、ぎこちなさや気まずさがあるのかなとおもいましたが、会った瞬間に昔に戻れたような、とても気楽な気持ちで撮影ができました。
チョン・ドヨンさんとの共演作といえば、〈イ・ビョンホン祭〉の初期に上映した感動作『我が心のオルガン』ですよね!
―後輩にあたる2PMのジュノさんはいかがでしたか?
ほんとうに誠実な人だなと思いました。日本と韓国の間を1週間に1回くらい行ったり来たりするスケジュールで、歌手としても活動していてとても忙しいのですが、現場に来る時には全くそんな辛い姿を見せずに誠実に取り組んでいました。その姿を見て、とても責任感が強いなと思いました。
―武術やアクションが素晴らしい作品ですが、忘れられないエピソードはありますか?
『G.I.ジョー』という映画に出た時に、初めて武術アクションを習いましたが、今回はスタントマンの皆さんが、私の武術にがっかりされていました。というのは、『G.I.ジョー』の時には時間もなかったので、構えや格好だけを習っていたんですね。今回のように東洋の剣術を習うのはこの作品が初めてでした。なので、スタントマンの方は、思ったほどではないということでがっかりしていました。私にとっても初めから習うのは大変なことだったのですが、スタントマンの方ががっかりしている姿を見て、ちょっとプライドが傷ついてしまいました...
ベテランらしからぬ、なんとも素直で可愛いらしいコメント!
会場が笑いと暖かい空気に包まれます。
ここからは、ファンの皆様からの質問コーナー
―この映画の中の大好きなセリフを、生声でかっこよくお願いします!
(しばらく考えてから...)痛いところはあるか? 歯が痛ければ歯を抜いてしまえ。指が痛ければ指を切ってしまえ。お前の痛いところがお前の全てを奪ってゆく―。
正確かはわかりませんが、そんなセリフでした。ほんとうにその通りだと思いますし、ユベクらしいセリフだと思います。
―とても素晴らしい身体ですが、今回の撮影ではどこの筋肉を鍛えましたか?
ふっ(笑) 今回は特別に身体を鍛えることはありませんでした。でも、背中を露出するシーンがありましたので、背中を鍛える運動はしました。
―背中を鍛えるってレベル高い気がしますね?
私が考える上では、身体の一番大事な部分は、背中と肩だと思います。
会場からはどよめきと拍手が。
ここで、イ・ビョンホンさんのファンという歌手の坂本冬美さんが、このジャパンプレミアを祝うため真っ赤なバラの花束を持って登場。
坂本:11年ぶりです。この日を指折り数えて待っておりました。ありがとうございます。
ビョンホン:本当にありがとうございます。同じ世界で仕事をしている者として私の演技を観てくださり、映画を愛してくださっているので、私にとっては特別な思いで、本当に感謝しています。これからは私も坂本さんのご活躍を見守っていきたいと思います。
坂本:カムサハムニダ。映画はただただ感動で、特に最後は涙無くしては観られませんでした。アクションもほんとうに素晴らしいですし、私は何より、お声が大好きでございます。あ、背中も大好きです。今回は1回しか見せていただけなかったので...
ビョンホン:(はにかんだ笑顔を見せ)今日は素敵な声を聞いていただきたかったのですが、風邪ぎみなんです。すみません。
坂本:(会場を指し)もう、風邪うつりたい人ばっかりだと思います~
確かに!
ここからフォトセッション。ビョンホンが肩に手を回すと、クラっと倒れそうになる坂本さん。
羨ましい限りです。
坂本さんが名残惜しそうに退場すると、いよいよ最後の挨拶。
「この映画は、シェイクスピアの悲劇を見るような、古典的な雰囲気もあり、非常に濃密で深い愛が描かれています。美しくも悲しい愛が描かれていますので、どうかたくさんの関心を寄せていただければ嬉しいです。そして今日は短い時間しかお会いできませんでしたが、来年の2月から3月頃に、少し長く、ファンミーティングで皆様とお会いしたいと思います。どうもありがとうございます!」
堂々と、そして爽やかな笑顔で、最後まで手を振りながら退場されたイ・ビョンホンさん。
ほんとうにあっという間でしたが、映画にも舞台挨拶にも満足した空気が会場に満ちていました。
この舞台挨拶の模様は、後日動画でもご紹介しますので、お楽しみに!
*舞台挨拶後の坂本冬美さんのコメント
「オールイン」を見てからのファンという坂本冬美さんは、11年前の紅白にビョンホンさんがゲストで出た際に、導線を確認して待ち伏せをし、握手をしていただいたというエピソードを披露。
本作のラストシーンの、今まで見せたことがないような表情が印象的だったそうです。
11年前も今日も全然変わらず肌もキメ細やかで、そして無臭だったと語っていました。
ストイックで、どの役にも誠実なところが彼の魅力。今日ですべての運を使い果たしたわと言って、恐縮して去っていきました。
(文:村野奈穂美)
『メモリーズ 追憶の剣』
2016年1月23日 (土) 全国ロードショー
配給:クロックワークス 提供:クロックワークス、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
©2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
公式サイト
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