昭和から平成へ、時代が移ったバブルまっさかりの日本で、華々しいデビューを飾った世界のお嬢様、その名は、白鳥麗子。
鈴木由美子が描くコミックス『白鳥麗子でございます!』の累計発行部数は、なんと1700万部!1989年、93年に、TVドラマ化。95年には映画化もされ、ファッショナブルな当時の女性たちの絶大な支持を受けた。20年の時を経て、あの白鳥麗子が帰ってきた。
さて、21世紀の白鳥麗子は……。
生粋のニューヨーク育ち、リアルお嬢様女優No.1の呼び声も高い河北麻友子。麗子の暴走する純愛を、ときに反発しながら、ときに困惑しながら、がっしり受け止める秋本哲也には、東海地方を中心に幅広く活躍するエンターテイメント集団BOYS AND MEN(通称:ボイメン)のリーダー水野勝。麗子&哲也の恋の行方から目が離せない。
白鳥麗子は、すれ違ったすべての男を振り返らせる超絶美貌で、自他共に認める究極のお嬢様だ。しかし、派手な見た目と高飛車な言動とは裏腹に、心のなかでは恋する男をひたすら慕う、純情で世間知らずの19歳。彼女が密かに恋焦がれるのは、幼い頃、いじめっ子から守ってくれた秋本哲也。しかし、高校生のとき、告白した哲也をすげなく振ってしまったために、初恋を成就させることはできなかった。
哲也のことが忘れられない麗子は、親の反対を押し切って、東京へ。大学生となった哲也が通う大学の聴講生となる。今度こそ哲也に対して素直になろうとするが、またしてもプライドが邪魔して本当の気持ちを伝えられない。愛すれば愛するほど、行動は空回りして哲也を振り回してしまう。
さらに、一途な恋を貫こうとする麗子の前に、次々と現れる障害。友人や恋敵など、まわりの人たちを巻き込んでストーリーが展開する。果たして、麗子と哲也は真実の愛にたどり着くことができるのだろうか?