実家に戻った麗子は、パパとママに温かく迎えられ、お見合いの話がどんどん進められていく。麗子が去ったあとの哲也の部屋には葵が押しかけてくるが、麗子のことが気になっている哲也はうわの空。テレビからは、大雨で交通遮断されてしまった伊豆下田のニュースが。麗子のことが心配で、いても立ってもいられなくなった哲也は…。
高校生の時、そのプライドの高さ故一度は振ってしまった哲也のことが忘れられず、東京まで追いかけてきた麗子。しかし、哲也は、高校の同級生だった京子といい感じらしい。自分こそ、哲也にふさわしいと信じる麗子は、哲也が京子と仲良くするのは、「私とラブラブになった時のために、練習をしているのだ」と思い込み…。
麗子にライバルが出現した。かきつばたあやめというまるで鏡に映った麗子自身のようなお嬢様だ。バスケ部で頑張る哲也を麗子が応援に行くと、何とそこにはマネージャーとしてあやめが君臨し、哲也の面倒をみていたのだった。あやめは哲也の大学の理事長の娘で、哲也をめぐって、麗子とあやめの恋のバトルがはじまる。
世の女子が、本命彼氏に贈るチョコで浮かれまくるバレンタイン。麗子も哲也に愛のメッセージを書いたチョコを届け、いい雰囲気になるが、キスを迫る哲也に思わず平手打ちをしてしまう。素直になれない麗子は、お見合いをすると言って、下田の実家に帰ってしまう。呆然と麗子を見送った哲也だが…麗子の心を振り向かせることが出来るのか?
ついに始まった憧れの同棲生活。そして初めての夜。一緒に銭湯へ行き、一緒に家に帰り、一緒の布団に…と思いきや、敷かれた布団はなんと二組。「こんなの同棲じゃない!」愕然とする麗子は、哲也の部屋を飛び出し、中華屋で住み込みアルバイトを始める。麗子の探し求める完璧な「愛の城」はいったいどこにあるのか…。
愛しているのにすれ違う心と心。哲也の前に、かつて付き合っていた順子があらわれる。麗子の自分をもてあそんでいるように見える行動が理解できない哲也は、素直に自分を想ってくれる順子に心動かされ、麗子の元を去っていく。「哲也は本命の私と付き合う前に、他の女で試しているだけ」と信じたい麗子は、順子の部屋に乗り込んで…。
「順子のことを好きだから」。思いがけない別れの言葉を告げられて、麗子は雷に打たれたような衝撃を受ける。そのショックから、麗子の体は、だんだん透けていってしまう。お嬢様としての自信もなくなり、透けた体のまま、哲也と順子の前にあらわれる。ショックにはショック療法で。哲也は麗子の宿敵かきつばたあやめを呼び寄せる。半透明の麗子に、あやめは…。
意外なことに麗子は、気弱で引っ込み思案な幼稚園児だった。白鳥家の幼いメイドうずまきは、健気に麗子を守っていたが、麗子のかわりにいじめっ子にいじめられ、ケガをしてしまう。「私、強くなってみせる」と誓う麗子。赤ちゃん言葉もなおっていた。ある日、ガキ大将の哲也に、「好き」と言われて、「この私がこんな子を好きになるわけがないじゃない!おーほほほほ!」と高笑いした麗子だったが…。