「Eternal Butler」から知る、台湾の定番子守歌|ドラマから知る台湾のこと#21
この連載では、台湾のドラマ(ときどき映画)を観て感じた小さな疑問をきっかけに、台湾のくらしや文化をご紹介していきます。
教えてくれるひと:ローズさん
台湾・高雄生まれ、来日10年目。日本の映像系企業に勤務。台湾で11年間劇団に参加し、ドラマを観ることも大好き。言語と文化に興味を持ち、毎日日本人の旦那さんと日台文化の違いを楽しく体験している。将来の目標は台湾と日本の架け橋になること。
「Eternal Butler」から知る、台湾の定番子守歌
—— 楽天TVで配信中の「Eternal Butler」第8話を観ました! 恒4が坊ちゃんを背負ってホテルに戻るシーンで、気になることがあって……。
ローズ 本作のキービジュアルにもなっているあのシーンですね! 気になることとは何でしょう?
—— 恒4が坊ちゃんに歌った曲、どこかで聞いたことがあるような気がしたのですが、台湾では有名な曲ですか?
ローズ あの曲は台湾では定番の子守歌ですよ! 元々はドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームスの曲「Guten Abend, gute Nacht(英訳:Good evening, Good night)」です。台湾華語にも訳されているので、台湾では広く知られていて、子守歌と言えばこの曲なんです。
ちなみに、子守歌のことを台湾華語では「搖籃曲(ヤオランチュー)」と言い、この曲は「布拉姆斯搖籃曲(ブラームスの子守歌)」と呼ばれています。
◆「布拉姆斯搖籃曲(ブラームスの子守歌)」※台湾華語の歌詞つき
—— そうなんですね! 日本で子守歌と言えば「シューベルトの子守歌」や「ねんねんころりよ」が浮かぶかな。「ねんねんころりよ」は日本生まれの子守歌なんですが、台湾生まれの子守歌はありますか?
ローズ 台湾語の子守歌もありますよ。「搖嬰仔歌(ヨウギンナグア)」という曲で、1945年に台湾人が作った曲です。特に有名な歌詞は「一暝大一寸(ジッミードァジッツン)」 、日本語に訳すと「早く大きくなって」という親の愛情と期待を表現したフレーズです。
—— 優しいメロディーですね。台湾の子守歌のことが知れて楽しかったです! これからもドラマにでてくる台湾の色んなことを教えてください!
◆「搖嬰仔歌」
台湾のドラマ(ときどき映画)を観て感じた小さな疑問をきっかけに、台湾のくらしや文化をご紹介していきます。
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「Eternal Butler」配信ページ:https://tv.rakuten.co.jp/content/495551/
公式X:https://twitter.com/vbl_rio_love
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