「楽游原」© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

中国ドラマに登場する主人公カップルの、どちらも最強の能力を持った者同士の組み合わせを、“双強CP”と称するのを近年目にします。日本ではあまり耳慣れない、この“双強CP”って、具体的にはどういう意味なのでしょう？まずその関係の定義を簡単にご紹介しましょう。

① “双強CP”とは

2人の強力なキャラクターのペア関係のこと。この関係では、両方のキャラクターがそれぞれ大きな力、地位、影響力などを持ち、お互いを愛し、サポートし、対等な恋愛関係を形成します。

② 関係性の特徴

“双強CP” の 2 人のキャラクターは、個々に強いだけでなく、両当事者が互角で平等であることが強調され、一方の当事者が他方の当事者よりも明らかに強いという状況は存在しない。 ではこの“双強CP”にはどんな組み合わせがあるのでしょうか？ 注目のCPをご紹介していきましょう！

「楽游原」
李嶷（シュー・カイ）×何校尉（ジン・ティエン）

© Beijing Qishuo Film Co., Ltd

「楽游原」の主人公は、乱世を治めるため立ち上がった皇帝の孫・李嶷（シュー・カイ）＆正体を隠す聡明で勇敢な将軍の娘・何校尉（ジン・ティエン）。策謀が渦巻く争乱の中、相手を武力、知力に秀でた好敵手と認めて競り合い、やがて恋に落ちていきます。一番の理解者となって共に生きていく２人の関係が視聴者の心を掴み、“双強CP”としても人気の組み合わせに。喧嘩するほど仲がいい⁉ そんな、ケンカップル度もピカイチ！

「雪華の炎～揺るぎない誓い～」
東伯雪鷹（シュー・カイ）×余靖秋（グーリーナーザー）

続けてシュー・カイ作品をもう一つ。ビジュからして最強！のシュー・カイ×グーリーナーザーの美麗CP。父親の仇討ちと連れ去られた母親の救出を誓い武術に励む東伯雪鷹（シュー・カイ）と、窮地の彼を救った水源道観の法師・余靖秋（グーリーナーザ―）。余靖秋を守り抜こうとする東伯雪鷹と、彼を支えながら共に戦う余靖秋の最強タッグはまさに“双強”に相応しい組み合わせに。

「惜花芷～星が照らす道～」
顧晏惜（フー・イーティエン）×花芷（チャン・ジンイー）

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皇帝の甥である顧晏惜（フー・イーティエン）と、若くして一家を支える花芷（チャン・ジンイー）は、お互いに救い合い支え合い、一緒に成長していく関係に。どんな困難な状況も2人で力を合わせて、二倍のパワーで乗り越えていく、そんな共鳴感の強さが“双強”！

「沈香の夢：前編～蓮の花芳る時～/後編～燃え尽きぬ愛～」
顔淡（ヤン・ズー）×応淵（チョン・イー）

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上古遺族の四葉の蓮の精である顔淡（ヤン・ズー）と、天界を守る東極青離帝君・応淵（チョン・イー）。癒しの力がある顔淡は、自分の心臓の半分をえぐって応淵に与えることで彼の命を救い、応淵もまた、自分との悲恋に苦しんで夜忘川をさまよい、消滅寸前になっていた彼女を助け出す。命懸けの2人の愛が切なくもパワフル！


このほかにも……

「馭鮫記　前編：月に君を想う/後編：月に愛を誓う」
御霊師（ディリラバ）× 鮫族の王子（アレン・レン）

「長月輝伝～愛と救世の輪廻～」
女神（バイ・ルー）× 魔神（レオ・ロー）

「花令嬢の華麗なる計画」
策略家の皇太子（シュー・ジェンシー）×病弱を装う令嬢（モン・ズーイー）

「黒豊と白夕～天下を守る恋人たち～」
最強の相棒でライバルの黒豊息（ヤン・ヤン）×白風夕（チャオ・ルースー）

などなど、気が付けば、本当にたくさんの魅力的なパワーカップルが！ ぜひ、あなたのお気に入りの“双強CP”を見つけてみてくださいね。

Text：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。

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