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最新台湾ドラマ|アリス・クー、リウ・イーハオが「結婚してる…それでも!」の撮影エピソードを披露

ニュース提供元:齊石傳播


Netflix

Netflixドラマ「結婚してる…それでも!」(原題:童話故事下集)の監督リー・ニエンショウ(李念修)と、主演のアリス・クー(柯佳嬿)、リウ・イーハオ(劉以豪)が23日、配信に先立ち撮影エピソードなどについてメディア取材に応えた。

初共演で夫婦役を演じたアリス・クーとリウ・イーハオは、童話のように運命的な出会いを経て結婚した二人が、恋心が冷めた日常の中で葛藤するリアルな現実を余すところなく表現した。草食系のマザコン夫・曾學友は、大いびきをかき、切った爪を吹き飛ばし、ピザをそのまま冷蔵庫に入れるなど、妻を幻滅させる夫像として描かれる部分が多い。特に印象的なシーンは、立って用を足そうとして、林宜玲から睨みつけられるシーンだ。アリス・クーは「最初は男性が小用を足すのに、なぜ座る必要があるのか理解していなくて、監督に聞いて初めて知りました」とし、パートナーのトイレの使い方については汚さなければ気にならないと寛容な一面をのぞかせた。一方、父親に躾けられたおかげで「座る派」だと話すのはリウ・イーハオ。「父がこの5年で編み出したスタイルです。厳格なルールはなく状況次第ですが、我が家では気遣いの選択肢として取り入れています」と説明した。


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曾學友を演じるにあたり、一番受け入れ難いマザコン行為を尋ねられたリウ・イーハオは、「正直、最初は曾学友のだらしないところが耐え難かったです。でも監督に相談したり、役作りしたりするうちに徐々に受け入れられるようになりました」と明かした。監督のリー・ニエンショウは、「劇中のマザコン行為を誇張していると思わないでください。リサーチで得た実際のエピソードを取り入れたからです。これは皆さんの物語なので、結婚生活の葛藤や日々の小さな出来事など共感していただける部分があると思います」と胸を張った。監督兼脚本家として、ユーモラスでリアルな結婚ライフを劇中に構築したリー・ニエンショウだが、意外にも自身はシングルとのこと。創作のインスピレーションについて「コロナ禍の際、パートナーと共に過ごす時間が増えたにもかかわらず、逆に離婚率や別れる割合は高くなりました。出会い系アプリの普及も相まって、バーチャル世界の人がリアル生活でも『運命の人』になりうるのかと興味が湧いたんです」と語った。

汚い言葉も口にする気の強い妻・林宜玲を演じたアリス・クーは、自身の役を感情表現がストレートで、自分らしさを失わないタイプと表現。林宜玲ほど極端ではないものの、運転中に予期せぬ状況に出くわすとたまに口が悪くなることもあると明かす一方、ドライバーとしては比較的穏やかなタイプだと弁明した。夫の親と同居する林宜玲が感じる疎外感について尋ねられると、自身は義理親と同居していないこともあり疎外感を感じたことはないときっぱり。両家の家族や親戚に会う旧正月には、夫(シエ・クンダー/謝坤達)の両親にお年玉を包むとした上で、「いくら包むかは、夫が忘年会でどれだけ稼げるか次第です」茶目っ気たっぷりに明かした。


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一方、旧正月は家族とキャンプに行くのが恒例というリウ・イーハオは、今年は場所の予約が取れなかったと残念そうな様子を見せた。結婚後の生活を考えたことがあるかとの質問には、「誰しも人生は日々の生活の積み重ねで、その平凡の中に小さな幸せを見出すものだと思います。今は結婚について考えられないので、日々を生きるために最善を尽くしています」と語った。また38歳になった今、子どもがいれば別の視点で世界を見ることができる可能性を認めた上で、「(子どもを持つことは)人生で経験すべきことかもしれませんが、ただ現時点では合理的に考えて予定はないです」と述べた。

劇中では、プラトニックな浮気についても描かれる。アリス・クーは、共演者との相互作用は不思議なもので、もし相手との特別なフィーリングを保てれば、いい演技につながると説明。リウ・イーハオも、共演者の長所を見つけて膨らませていると同意を示し、「アリスは知的なのに、面白いところもあります。役に入り込むと本当の夫婦のようで、アリスや僕自身よりも、互いをわかり合っているように感じました」と相性の良さを強調。それだけにクランクアップが近づくにつれ、名残惜しい気持ちになったそうだ。またアリス・クーは、リウ・イーハオの衣装の少なさにも言及。撮影中はまるで自宅にいるかのように、ほぼタンクトップとトランクスのような部屋着だったが、ある日、そのままの格好でお弁当を取りに階下に降りようとすると、本当の住人に出くわしてしまった。「エレベーターが開いて女性が乗ってきたときは、やばい、トランクスしか履いてない」とUターンしたくなったと、思い出すのも恥ずかしいという当時の心境を振り返った。

ハッピーエンドを迎えた二人のその後を描く「結婚してる…それでも!」は、2月14日からNetflixで全世界独占配信。


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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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