遣唐使が見た長安2 長安西市の人気商品|雑誌『和華』セレクション
中国ドラマ好きのための、雑誌『和華』セレクション
毎号1つのテーマを徹底的に掘り下げ、日中文化の魅力を再発見する雑誌『和華』。様々なテーマを取り上げてきた『和華』のバックナンバーから、読んでおくと中国ドラマ鑑賞がより楽しくなりそうな記事をピックアップして紹介します。
『和華』HP:https://visitasia.co.jp/waka/
遣唐使が見た長安
文/『和華』編集部 写真/CTPphoto
(『和華』第25号 特集「時空を超える遣唐使」より)
1000年以上前、遣唐使たちが暮らした唐都長安はどのような都市だったのだろうか? 長安ではどんな風景を見たのか? 長安の面積は84平方キロメートルにも及び、大きさは同時代のビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルの7倍、バグダードの6.2倍にも当たる。まさに世界でも類を見ない一大都市であった。日本の平城京は長安を模して作られた。商業が栄え、音楽が響き渡り、文学が花開いていた長安の様子に思いを馳せてみよう。
遣唐使が見た長安・目次
1 にぎわいを見せる長安西市
2 長安西市の人気商品
3 斬新でモダンなファッション
4 歌と踊りが大流行
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長安西市の人気商品
文/『和華』編集部 写真/CTPphoto
(『和華』第25号 特集「時空を超える遣唐使」より)
唐の長安における市場はにぎわっていたが、必ずしも自由とはいえなかった。法律によって鼓が鳴らされるまで開店できず、全ての店は日没前の七刻(1日を2時間ずつの12にわけて数える時法)に銅鑼が鳴り始めると閉めなければならないと決められていた。厳しい決まりは非常に秩序だって見えるが、経済発展にとっては不利な状況だった。宋の時代になり、管理制度は徐々に廃止され、ようやく長安の市場は本当の自由を謳歌することができた。
それから千年余りの時が流れ、当時の厳格すぎる制度は今では無くなったが、街のにぎやかさも昔日の比ではなくなった。現在、遺跡があった場所に建設された「大唐西市」が昔日の西市の風情を再現している。祭日には特別市が開かれ、夜を徹して花燈篭があかあかと掲げられる。様々な伝統工芸品が目を楽しませ、女性たちは華やかにおめかしし、男性たちは「投壺」(棒を投げて壺に入れる遊び)を取り囲む。また、民間の芸人による雑技と西洋から伝わった「胡旋舞」も見逃せない。
油紙の傘
古代、庶民は主に蓑を身につけていたが、高官や身分の高い人は傘を使うことができた。伝統的な油紙傘の模様は全て手作りで製作された。
香袋
唐人は香りを好み、精緻な葡萄・花鳥紋付きの銀香袋は、楊貴妃も使ったことがあるかもしれない。
美酒
長安には異国から美酒が集まり、その美味しさに李白も目がなかったと言う。お酒好きは必見。
漢服
漢服ブランドが集中。試着するだけでなく、髪型と化粧も施してくれる。
《遣唐使が見た長安3 斬新でモダンなファッション につづきます》
今回ご紹介した記事は第25号「時空を超える遣唐使」特集に収録!
唐の文化を学び、日本に伝えた遣唐使にスポットライトを当てる。
発売中 850円(税込)
出版社:アジア太平洋観光社/星雲社発売 出版年:2020年
https://visitasia.theshop.jp/items/53231259
バックナンバー一覧:https://visitasia.co.jp/waka-backnumber
公式ショップ:https://visitasia.theshop.jp/categories/3856510
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