願掛けするのは……御神木の豆知識|中国時代劇トリビア #121
結婚できない“婚活若様”と 結婚したくない“男装女子”の、運命を超えた愛の行方を描いたチャーミングなラブコメ時代「女神様の縁結び」。今回はこのドラマの中に登場する気になる“アレ”について、探っていきたいと思います!
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願掛けするのは……御神木の豆知識
ドラマ「女神様の縁結び」では、ご縁に恵まれない侯爵家の世子・衛起は桃の木の下で願を懸けていたほか、縁結びの神・姻縁神が月陽に植えたという紅鸞樹が縁結びのパワーを持っていると大切にされていました。
日本にも御神木として、樹木そのものにしめ縄を巻いて祀ったり、お札が貼られたりすることがありますが、樹齢の長い木を「神木」「老樹公」と崇める習慣がある台湾では、そうした方法に加えて、樹木の精を神格化・擬人化し、神様の像を祀ったりもするとか。神木になるのは特定の種類の木とされていて、台湾ではそのひとつがガジュマルの木。月下老人の廟が多くある台南の大観音亭の廟の外のガジュマルは、「姻縁樹(縁結びの木)」として、姻縁袋や祈願カードを結びつけることができ、他の縁結びの廟には無い特徴になっているそうです。
© Jetsen Huashi Wangju (Changzhou) Cultural Media Co., Ltd.
参考文献
伊藤龍平・陳卉如『恋する赤い糸 日本と台湾の縁結び信仰』三弥井書店
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© Jetsen Huashi Wangju (Changzhou) Cultural Media Co., Ltd.
公式サイト:https://www.cinemart.co.jp/dc/c/enmusubi.html
Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。
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