引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「《北上》待播剧数据先鉴」

中国での市場分析を展開する影視観察（datawin）は、放送待機中の注目作品として、「北上（原題）」のデータ分析と解説などを発表した。

「北上」は、啓蒙影業と江蘇文化投資が共同制作し、趙冬苓が脚本、姚曉峰が監督を監督しており、中国の著名作家 徐則臣の同名小説を原作としている。ドラマ「北上」は、大運河の壮大な変貌を、登場人物の視点と人生の味わいから描き、大運河を北へ探索する若者たちの心の旅を描く。

出演は「長月燼明（原題）｣「始まりは君の嘘（原題：以愛為営）」「宁安如梦 (原題)」などヒット作が続くバイ・ルー（白鹿）、「前夜（原題）」『満江紅（原題）』のオウ・ハオ（欧豪）、「これから先の恋」「私の愛しいカロリーボーイ」のジャイ・ズールー（翟子路）といった注目のキャストが揃っている。

全体の作品評価の数値は、近年、「人世間（原題）」「珠江人家（原題）」といった年代劇の市場的な動きからも見られるように、このジャンルが大人世代からの人気が高まっており、口コミによるヒットの可能性も期待されて市場評価は高めに。同時に、実力派から注目の若手まで揃ったキャストの豪華さ、特にヒット作出演が多い人気俳優のバイ・ルー、オウ・ハオら俳優陣への評価が高めとなった。

「南北に流れる川と、古今を受け継ぐ文化的文脈」という壮大なテーマのもと、暮らしに寄り添い、時代に寄り添い、人間第一で、感傷的で面白く、生活に根ざし、国際社会との関係や時代を表現するリアルな作品は常に注目を集める要素があり、幅広い層に好まれる作品であるとも分析されている。

視聴者の傾向として、男女比率はいずれも近い数字に。俳優への関心度データにも見られるように、バイ・ルーの人気と共に、近年、サスペンス作品や年代劇で活躍するオウ・ハオへの男性支持率が高いという要素も。年齢層は、20～29歳といった年代を中心に興味関心度が高いようだ。

業界トップクラスのクリエイティブチームが集結した作品とされているドラマだけに、公開後の動きも大いに話題となりそうだ。

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翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。