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インタビュー|「Stay By My Side」ホン・ウェイジョー(洪暐哲)&ヤン・イーシュエン(楊懿軒)

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この度、主演のホン・ウェイジョー(洪暐哲)&ヤン・イーシュエン(楊懿軒)のインタビューが到着。本作出演の経緯や撮影時の裏話について語ってくれた。

「Stay By My Side」公式サイト

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   ホン・ウェイジョーとヤン・イーシュエン1 

ー まず、本作に出演されることになった経緯と出演を決めた理由を教えてください。

ホン・ウェイジョー 当初は江馳役のオーディションを受けていたのですが、江馳のイメージは僕とは全く違っていたので、受かりませんでした。数日後、顧歩夏役のオーディションを受けるよう連絡をもらい、幸運にもオーディションを受けた当日に、合格の連絡が来ました。僕にとって、台湾での出演作がない中、どのチャンスも貴重だったので、チャンスが来たら頑張ってつかみ取ろうと思いました。

ヤン・イーシュエン 江馳という役のオーディション後、制作陣は江馳役として僕を選んでくれました。僕と江馳は、性格も物事のやり方も似ているところが多いと思います。このタイプの役と脚本に挑戦したことがなく、どんなチャンスも貴重だと思うので、出演することにしました。


ー 監督や制作スタッフから何かアドバイスはありましたか?

ホン・ウェイジョー 作品や役柄に対して、人それぞれ解釈や考えが違うと思います。だから、撮影が始まる前に、監督や制作チームと何度も読み合わせをして議論しました。その中で、僕が一番印象的だったのは、監督が僕に「顧歩夏は緊張する時にどのような反応をする?どのように表現したら面白いと思う?」と聞いたことで、僕の答えはしゃっくりと唾を飲むことでした。僕が思いつかないような細かい部分だったので、その質問は深く印象に残りました。

ヤン・イーシュエン もちろん、役に対する理解は人それぞれで、違うこともありますが、僕たちは撮影開始前から何度も台本の読み合わせと議論をし、一緒に役柄と台本を仕上げていき、面白いアイデアも受け入れました。僕が深く印象に残ったのは、江馳がバスケットボールすることを、彼の両親がどのように見ていたかについて討論したことでした。僕は、両親は彼がバスケットボールをすることを認めていると思っていました。なぜなら、それは両親の厳格な教育の下で、彼にとっては数少ない楽しみだったからです。ですが、プロデューサーと監督は、両親は認めていないと思っていました。両親は医者で、江馳にも医者になってほしいという思いがあり、バスケットボールをするのは危険が伴うし、特に医者にとって最も重要な両手にも危険だからだと。その議論は面白くて、印象に残りました。

ホン・ウェイジョー

ー お二人は演じられたキャラクターをどのような人物だと解釈し、演じられましたか?演じるうえで意識されたことや、工夫されたことがあれば教えてください

ホン・ウェイジョー 僕が思うには、顧歩夏は陽気で活発、天然でかわいくて、ツンデレだけどまっすぐな人です。彼は時々目的を持って何かをやろうとしても、何も考えずに行動や言葉に出ます。僕は演技する時、顧歩夏の天然でかわいい部分とツンデレの感じを出すことに集中しました。顧歩夏は「この世界は僕を中心に回っている。自分が一番だ」ということをみんなに知ってほしいのだろうと思ったからです。

ヤン・イーシュエン 江馳は幼い頃から、両親に将来を決められた子で、医者の両親の元で育ちました。そのような厳格な教育を受けたので、沈着で感情をあまり出さない性格になったのです。子供の時から勉強ができる彼は、いつも人に理解してもらえないと思い、簡単に人に近づきません。彼は、口数は少ないけれどストレートな物言いで、思ったことはすぐ口に出し、興味がないことには見向きもしません。僕は、特に江馳の「落ち着き」と「ストレートさ」、「眼差し」に重きを置いて、演技しました。江馳はいつも、気になるものを見つめているので。


ー 顧歩夏はヤン・イーシュエンさんが演じた江馳に対して、最初は敵対心を持っていますが次第に好感を持つようになります。彼に触れると幽霊の声が聴こえなくなるということもありますが、その感情の変化の理由をどう解釈して演じられましたか?

ホン・ウェイジョー 実は、顧歩夏は最初、他人と一緒に暮らしたくなかったのですが、予想外のことに江馳が寮に入ってきて、どんな方法を使っても彼を追い出せないので、敵対心を持ち始めました。ふとしたことで江馳は自分に聞こえる幽霊の声をさえぎることができる救世主だと分かってから、江馳は自分にとって特別な人だということに気づきました。最初は幽霊の声を聞きたくないから江馳に近づいていたのですが、徐々に江馳と一緒に色んなことをしていることに気づいた時、自分の心の中に絆のようなものを感じたし、江馳がそばにいない時、また幽霊の声が聞こえてしまうと思うのではなく、寂しさを感じた時、自分は本当に江馳を好きになったことを徐々に気づくようになるのです。

ー 江馳はホン・ウェイジョーさんが演じた顧歩夏に対して、早い段階から好感を持つようになります。その理由をどう解釈して演じられましたか?

ヤン・イーシュエン そこまで敵対心を持たなかったのは、顧歩夏と出会った時、江馳は敵対心を持つより、興味がないという感情のほうが上回ったからです。お互いに言いがかりをつけるようになって、この人は面白いと思い始めたのです。江馳は今までそのような人と関わることがなく、仕方なく顧歩夏と一緒に過ごすことになりました。顧歩夏の様々な行動に江馳は困惑しますが、いつの間にか好奇心が生まれ、未知と混乱の中で自分の気持ちに気づき、勇気を持って第一歩を踏み出しました。

ヤン・イーシュエン

ー ご自身と演じられたキャラクターの、似ているところ・似ていないところを教えてください。

ホン・ウェイジョー 実は、顧歩夏という役は僕自身の性格と全く同じで、活発でかわいくて、ツンデレでまっすぐなので、僕は演技中に特段何かを考えてやる必要はなく、素の自分で演じていたような感じです。似ていないところは、顧歩夏はバスケットボールの天才ですが、普段の僕はバスケットボールが全くできず、小さい頃からバスケットボールをやると、ボールにぶつかってばかりでした。

ヤン・イーシュエン 江馳と僕が似ているところは、好きなものに対しては勇気を持って追い求め、自尊心が強く、きれい好きで、服はきっちり畳んだり掛けたりするところ、バスケットボールや車に乗ること、運動が好きなどといったところです。似ていないところは、江馳は割と控えめですが僕は自由奔放、江馳は口数が少なく、僕は時々よくしゃべるところだと思います。


ー 顧歩夏にとって江馳はどういう存在だと思いますか?

ホン・ウェイジョー すごく特別な存在です。最初は突然現れた人としか思っていなかったのですが、自分が誰かのために頑張れるということをふとしたことで気づいたのです。

ー 江馳にとって顧歩夏はどういう存在だと思いますか?

ヤン・イーシュエン 顧歩夏は不思議な存在です。 江馳はずっと自分の世界の中で生きていて、自分に関係ないことはあまりやりませんでした。顧歩夏が強引に彼の世界に入ってきて、彼は自分が誰かのために頑張れるということを知ったのです。


ー 共演シーンで心がけたことやお互いに対して気を使った部分はどのようなところでしょうか?7年越しの知り合いとのことですが、お互いに知っていることで良かった点、難しかった点もあれば合わせて教えてください。

ホン・ウェイジョー 最初は、こんなに長く知っている人と恋愛ドラマを撮って、しかもラブシーンが多いので、気まずくなるのではないかと心配していましたが、逆に長く知っている仲だからこそ、撮影している間の2人は息ぴったりでとても良かったし、全ての動きが自然でした。それに、長く知っている仲なので、お互いに対してもストレートに意見を言い、一緒に成長していきたいと思うのです。

ヤン・イーシュエン 撮影の時、僕たちは呼吸がぴったりで気楽でした。撮影中はよく見つめ合い、お互いの髪形が崩れていないか気にするし、激しいシーンを撮影する時は、お互いに「この姿勢は嫌じゃないか?」とか「何か改善点はないか?」などと聞くことがありました。知り合ってから長いので、撮影の時はより気ままにいられるし、相手が何を考えているのか、何を気にしているのかが分かっているのです。

「Stay By My Side」場面写真2
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.

ー 共演シーンでの撮影で起こったハプニングや印象に残っている撮影裏話があれば教えてください。

ホン・ウェイジョー 一番僕の印象に残ったのは、顧歩夏の夢の中でのキスシーンでした。撮影中に、僕が現場の雰囲気や役に集中していた時に、監督が突然カットと言ったんです。なぜなら僕たちが舌を入れたので。僕はすごく集中していたので、監督が言わなかったら、僕たちは舌を入れたことに全く気づきませんでした。僕はこのシーンで、1つのことに没頭したら、他のことを考えないことに気づきました。

ヤン・イーシュエン ベッドシーンの撮影で、何回かベッドを壊して撮影を中断させたことです。


ー ホン・ウェイジョーさんから見たヤン・イーシュエンさんはどんな魅力を持った俳優だと思いますか?

ホン・ウェイジョー 一緒にいると楽しくて、キュンとするような人です。彼と一緒にいる時は、あまりたくさんのことをしなくても、彼がいろいろやってくれます。近寄りがたく見えますが、実はギャップ萌えするような魅力を持っている人です。

ー ヤン・イーシュエンさんから見たホン・ウェイジョーさんはどんな魅力を持った俳優だと思いますか?

ヤン・イーシュエン 彼は、ドラマの中でもプライベートでも人に好かれています。彼はすごくポジティブな人で、ウソがなく純粋で、自然体で共感しやすいです。


ー 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

ホン・ウェイジョー 撮影の期間は短かったのですが、その短い期間に、全員がこの作品のために頑張り、お互いを気にかけ、和気あいあいと過ごしていました。印象に残ったのは、短期間で作品を完成させなければならなかったので、皆さん疲れていたこともあり、僕1人のカットを撮影していた時に、監督は僕に顔が汚れているのではないかと聞いてきたのですが、よく見てみると、それが実は僕の顔のホクロでしたという話です。

ヤン・イーシュエン 撮影期間は長くなかったのですが、一人ひとりが頑張って自分の仕事を全うしました。雰囲気は和気あいあいとしていました。

ホン・ウェイジョーとヤン・イーシュエン2

ー 「Stay By My Side」で、一番気に入っているシーンまたはセリフがあれば教えてください。理由も合わせて教えてください。

ホン・ウェイジョー 「言葉は必要ない。行動が示してる。頭で考えてみろ。人が相手にキスをする時、その裏にある本当の理由は?」これは江馳が顧歩夏に言った言葉ですが、顧歩夏が最終的に自分も江馳を好きになったと気づいたあと、この言葉を江馳に返しました。江馳がこの言葉を言ったから、顧歩夏は落ち着いて自分を見つめ直して、自分が知らないうちに江馳を好きになったことに気づきました。

ヤン・イーシュエン 「自分の気持ちは分かる。お前が好きだ。目の前にいるお前が」。 このセリフには揺るぎない決意がみなぎっていて、誠意があり、江馳が歩夏に告白したセリフでもあります。


ー 2人のシーンで一番思い出深いシーンは何ですか?理由も合わせて教えてください。

ホン・ウェイジョー 思い出深かったのは、第6話で顧歩夏と江馳がケンカしたシーンです。プライベートで、イーシュエンが僕に大声を出すことはないので、このシーンで初めてイーシュエンが怒っている姿を見て、とても特別な感じがしました。

ヤン・イーシュエン 僕も第6話でケンカをしたシーンですね。そのシーンで、江馳は傷ついたし、顧歩夏に唇を噛まれました。


ー 「Stay By My Side」には、キュンとするシーンがたくさんありますが、ご自身が思うNo.1胸キュンシーンを教えてください。

ホン・ウェイジョー おすすめの胸キュンシーンは“タオルのキス”です。このシーンでは、最初は曖昧な関係だった2人が、最後には顧歩夏もいつの間にか江馳の腰に手を回すようになり、照れていたのが徐々にキスが激しくなるロマンチックな感じがあるからです。

ヤン・イーシュエン やはり僕も“タオルのキス”です。最初は少しためらいながら始めたのですが、その後は2人の想いが通じ合うことで、キスがより激しくなり、すごくロマンチックな感じになっていくのです。

「Stay By My Side」キスシーン
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ー 「Stay By My Side」この作品はホン・ウェイジョーさんにとってどのような作品になりましたか?撮影など振り返ってみての感想と合わせて教えてください。

ホン・ウェイジョー 「Stay By My Side」は僕にとって、すごく不思議な経験でした。最初から最後まで、僕が予想していなかったことがたくさん起こりました。これは僕の台湾での最初の作品です。このドラマのおかげで、僕は多くの人に知ってもらえました。このドラマのおかげで、僕は今のマネージャーに出会えて、イーシュエンとも再会できました。監督や総監修のツァイさん、そして全てのスタッフが最初から面倒を見てくれて、顧歩夏という役を一緒に完成させてくれて、制作チームの皆さんに感謝しています。幸せで楽しい時間を過ごさせてくれたイーシュエンにも感謝しています。

ヤン・イーシュエン 僕にとって、これは愛に満ちたドラマです。2人はお互いを気に入らないところから始まり、それからお互いに対して困惑して、次第に曖昧な関係になり、最終的には勇気を持って一緒になるという過程を見ることができ、2人の⼼境と考えは話が進むにつれて変わっていき、早く続きが見たいと思わせてくれます。準備から放送までの半年間はすごく不思議で、僕にとって忘れられない幸せな思い出になったと思います。「Stay By My Side」に出演できたのは非常に光栄なことであり、これについてはプロデューサーや制作チーム、監督、スタッフの皆さんに感謝しています。皆さんが受け入れてくれて、指導してくれたことにも感謝していますし、共演者で寄り添ってくれたウェイジョーにも大変感謝しています。


ー 「Stay By My Side」をこれからご覧になられる日本の視聴者に向けてホン・ウェイジョーさんだからこそ知っている“ここに注目しておくともう一歩楽しめる”というポイントを教えてください。

ホン・ウェイジョー このドラマには、見た後に気づく細かい点がたくさんあります。じっくり見て、それらの細かい点がどこに隠れているか探してみてください。

ヤン・イーシュエン 僕たちが何回キスをするのか、数えてみてください。

ホン・ウェイジョーとヤン・イーシュエン3

ー お二人が今後演じてみたいドラマやキャラクターはありますか?

ホン・ウェイジョー 挑戦したいのは、ホラー映画の中の怖い役です。

ヤン・イーシュエン どんなドラマも役柄も魅力的で、僕にとっては楽しくて、やりがいがあると思います。


ー 今後の目標を教えてください。また、言える範囲で構いませんので、今後の活動に関して決まっていることがあれば教えてください。

ホン・ウェイジョー ずっとオールマイティーな芸能人になりたいと思っていましたが、これからも頑張ります。音楽の作品やドラマ、オフライン公演もあると思うので、楽しみにしていてください。

ヤン・イーシュエン 今後は「百萬⼈推理」というドラマが放送されますが、時期はまだ公表できません。乞うご期待を~。


ー 最近、個人的にはまっていること、好きなことは何ですか?

ホン・ウェイジョー 最近は特に食べることが好きです。ずっと小食だったのですが急に1日に何食も食べられるようになって、いくら食べても満腹にならないような気がします。

ヤン・イーシュエン 僕は車がすごく好きで、自動車もバイクも好きです。僕のSNSは半分以上が車に関する投稿です。


ー お休みの時はいつもどんなことをされていますか?

ホン・ウェイジョー 歌ったり、ダンスをしたり、音楽を聴いたり、水泳や水遊びをしています。

ヤン・イーシュエン いつも水泳やバスケットボールをしたり寝たりしています。


ー ご自身の性格を一言で表すと?

ホン・ウェイジョー 色んなスタイルに変化ができて魅力が尽きない、クールでかわいい、皆さんを笑顔にできる太陽のような存在。

ヤン・イーシュエン 一言で多様な僕を表すのは(難しいです)。


ー 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ホン・ウェイジョー 日本の視聴者の皆さん、こんにちは!皆さんの応援、そして好きでいてくれて、ありがとうございます。いつか日本で皆さんにお会いできることを楽しみにしています!ありがとうございました。

ヤン・イーシュエン 皆さんの応援、そして好きでいてくれて、ありがとうございます。僕の作品を気に入ってくれたなら、ぜひ周りにもオススメしてください。より多くの作品で皆さんに会えることを楽しみにしています。ありがとうございました。



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提供:エスピーオー
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