イベントレポ|台湾BLドラマのキャスト13人が一挙来日! “奇蹟”のファンミーティングは抱腹絶倒?《後編》
台湾の文化内容策進院TAICCA、八大電視股份有限公司、日本のエスピーオー、楽天グループ、ビデオマーケットが共同で製作した台湾BLドラマ「奇蹟」のファンミーティング、題して「奇蹟のファンミーティング in Tokyo」が12月3日、昭和大学上條記念館上條ホール(東京都内)で開催されました。
「奇蹟のファンミーティング in Tokyo」が12月3日、昭和大学上條記念館上條ホールで開催。その模様を紹介!
名シーン再現で、笑いとリスペクトが大渋滞!
「わたしが監督」コーナーでは、白范CPと陳艾CPが監督となり、各自の名シーンを別の配役で再現。どちらの完成度が高かったか監督スキルを競います。
まずは先攻の白范CPによる5話の「バックハグ」シーン。該当シーンのVTR放映の次にご本家が見本演技を行います。范哲睿と白宗易以外の登場人物として、髪が長いという理由から女生徒役をキレイ・チェン、母親役を自ら志願したウェイン・ソン、学年主任役をハンク・ワンが担当することに。ウェインママは立候補しただけあって、位置につくや否や腕を組み、怒った母親の演技に徹するというノリノリモード。ご本家もおって演技に入ると、タロ・リンは劇中の戸惑った様子とは異なり、相手を睨め回すようなオラオラ煽り演技に微調整したり、女生徒の名前をキレイの愛称「V仔」に言い換えてセリフを発したりと、柔軟なアドリブ力を披露。一方カイ・シューは、笑いに寄せたそのアドリブに引きずられることなく、安定の演技力で場を制し会場を沸かせました。
新キャストには、范哲睿役にアン・ジュンポン、白宗易役にホアン・ジュンジーを指名。脇の3人はウェイン、キレイ、ハンクが続投です。しかし、これで終わらないのが奇蹟キャスト勢。タロがジュンジーに演技指導をする傍ら、カイは「シーン変わりの際、登場人物だけでなく大道具も自動ではける必要があるから配役しなくては」と大真面目に主張。結果、アーロン・ライを机、マックス・リンを椅子、ナット・チェンとルイス・ジャンを扉、シュエン・シーとマット・リーを木と、まさかの大道具役に全員をキャスティング。実は昼の部でも大いに盛り上がったこのコーナー、その流れをきっちり引き継ぎ、オールスターキャスティングによる再現ドラマの爆誕です。特にカイはテキパキと各自に指示を飛ばすなど見事なリーダーシップを発揮し、場をまとめる名監督ぶりを見せてくれました。
「アクション!」という掛け声を合図に、いよいよ新配役によるシーンが展開されると、それぞれ真剣に役になりきるキャストたち。ジュンポンがジュンジーを指して「うちの宗易が……」と口にすると、ウェインが役を逸脱し「うちの宗易?」と目くじらを立てそうになりますが、ジュンポンは「それが何か?」と冷静に返し、主任役のハンクも「親御さんなので少し興奮しているようです」と間髪入れずフォロー。鉄壁のチームワークで流れを本筋に戻し、そのまま演技続行です。やがて教室の無生物役たちは足を小刻みに動かし、キャストと共にスムーズに退場。続いて教室で出番のなかった木役のシュエンとマットが中央に流れるように移動し、オリジナルにない台風設定で大きく揺れる木を全身で表現しながら、まさかの見せ場を作ります。最大のクライマックス、ジュンポンとジュンジーによるバックハグのシーンでは客席から歓声が上がると同時に、退場したはずのウェインが「ストーップ!」とまさかの再登場? しかしそんな幻が見えたのもほんの束の間、ハンクに羽交い締めにされ一瞬で舞台袖に連れ戻されたようです。ハンクの卓越した軌道修正力によって、再び何事もなかったかのように再現シーンが完遂され、満場の喝采を浴びました。
後攻の陳艾CPは、6話の「酔った陳毅を挑発する艾迪」のシーン。まずご本家による見本演技にあたり、陳艾CPは動線をチェックしたり、壁際の窓の位置を確認したりした後、舞台の床をベッドに見立てて倒れ込むくだりから、セリフを遮る形でのキスシーンまでを熱演し、会場はこの日何度目かのヒートアップ。エモい、エモすぎます。このコーナーは、間違いなく本イベントのクライマックスといっても過言ではないでしょう。
さて、ご本家キスシーンの熱も冷めやらぬうち、陳艾CPは陳毅役にハンク、艾迪役にアーロンと逆転キャラ(?)のキャスティング。例によって、ウェインがベッド、カイとタロは壁際の窓、マックスとシュエンはペアの椅子、ジュンジーも椅子、ジュンポンはランプ、マットとキレイは劇中にも登場したプリントクッションを手持ちと、次々と無生物のキャスティングをしていきます。陳艾CPではナットが監督らしい仕切りを見せ、椅子がどんな気持ちかをよく考えてと演技指導するなど、これまた真剣な仕事ぶりが余計に笑いを誘います。途中、ナットがルイスの髪を直してあげたり、カイのマイクをタロが直してあげたりという仲睦まじいやり取りがあちらこちらで展開されていて、目がいくつあっても足りない状態に。
そして新キャストによる再現シーンでは、大勢のファンが見守る中、金石CPのアーロンとハンクが堂々キスを交わしてミッション達成。黄色い歓声と共に惜しみない拍手が贈られました。
セリフ覚えもさることながら、これだけ壮大な茶番劇、いえ名シーン再現をきっちり仕上げてくる監督力、役者魂にはリスペクトしかありません。たくさんの笑いの中にプロらしさも存分に感じさせてくれた、夢のオールスター共演による監督対決は、大盛況の中、両者引き分けとなりました。
ちなみに昼の部では、12話の「范哲睿と白宗易の充電」、5話の「酔っ払った艾迪を陳毅がお姫様だっこ」のシーンを、夜の部に勝るとも劣らない完成度で再現してくれました。
憧れの「あの人」がサプライズ登場!
「本当のボスは誰だ!冬の大運動会」と題したゲームコーナーでは、紅白チームに分かれ体力を競う玉入れ合戦と二人三脚が行われました。紅チームが7人、白チームが6人、さてメンバー不足の白チームはどうする?というとき、なんと客席から陳東揚役のリアンジァー(亮哲)が颯爽と登場! 本物のボスのサプライズ参加に客席も大興奮です。
玉入れ合戦は、音楽が流れるとダンスをし、音楽が止まっている時だけ玉入れできるというルール。音楽が流れるダンスタイムでは、カイがハンドウェーブをするなど一際巧みなダンスを披露。玉入れタイムでは、敵チームのカゴを隠したり、カゴの玉を外に出したりなどの不正行為や、リアンジァーが白チームの陣地から紅チームのカゴに遠投ゴールを決めるなど自由すぎるプレーが続出。最終的に玉入れ合戦は白、二人三脚は紅の勝利となり、再び引き分けとなりました。
ちなみに昼の部は、同じく紅白チームに分かれての演技力勝負。一つだけ紛れ込んだ激辛味シュークリームを食べたのは誰かを当てるゲームです。結局、両チームとも予想を外し、激辛味を食べた人も、食べたと思わせた人も文句なしの演技力を証明しましたが、特に突出した演技力で皆を驚かせたのはルイス。目尻を赤く染めた涙目のルイスに、激辛シューは彼だ!とまんまと騙されてしまったのは、相手チームだけではありません。涙腺まで瞬時にコントロールできるルイスのプロフェッショナルぶりに、客席からも感嘆の声があがりました。
12月生まれのキャストをお祝い
ゲーム後、着替えて再登場したキャストたちが主題歌を歌おうとすると、突如バースデーソングが流れ、いつの間にかカイが舞台袖からケーキを持って軽やかに戻ってきました。そう、12月はタロ、ナット、ルイス、ウェインら4人の誕生日。加えて、飛び入りゲストのリアンジァーも12月が誕生日ということで、満場大合唱のバースデーソングで5人の誕生日を祝いました。当の5人はこのサプライズに驚いていましたが、ほかのキャストだけでなく、会場の皆さんもある程度予想されていた方が多かったのでは? ちなみにこのサプライズ、昼の部にはない夜の部だけの特典でした。
最後に会場のファン、スタッフ、キャストへそれぞれ感謝を述べ、別れの挨拶とするキャストたち。中でも、今回ほとんど日本語で通したハンクは、「アーロンと僕はいつもクールスタイルだけど、ファンに会うとき実はいつも感動しています。みんなの応援が僕たちのチャージ。みんなが好き」と、最後まで直接日本語で語りかけ、ファンの気持ちを鷲掴みに。また、キレイは今回共有したこの時間を「ファンに忘れがたいクリスマスプレゼントを頂いた」と表現しましたが、キャストと共に大いに笑い、それぞれの魅力を改めて堪能できた“奇蹟”のファンミーティングは、私たち来場ファンにとってもかけがえのないクリスマスプレゼントになったはず。K4とキャスト9人+ボスによる、ここでしか聞けない主題歌「お前がいる明日へ(擁有你的明天)」の熱唱をもって、大盛況のうちに幕を閉じました。
Text:Cinem@rt編集部
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【特典映像】メイキング、衣装合わせ、合宿風景など
【封入特典】ブックレット(8P)
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発売元:エスピーオー/Rakuten TV/ビデオマーケット
販売元:エスピーオー
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