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記者会見レポ|「暴走外科医がやってきた」風田 “手術シーンのあの表情はガチ”

台湾ドラマ「暴走外科医がやってきた」の日本初放送を記念し、11月11日に東京・台湾文化センターにてドラマイベントが開催。本作に出演する日本人俳優・風田(フォンティエン)が登壇し、イベント中に記者会見も行われた。


     風田1

― 「暴走外科医がやってきた」では、血が苦手な研修医・アグイを演じられましたが、本作のオファーを受けたときの感想は? 

風田 僕はオファーではなく、オーディションでした。でも、受かるわけないじゃん、と思っていたんです。僕は台湾では外国人だし、アグイは大きな役だし。なので、オーディションではやけくそのような気持ちでオーバー気味に演じたら、「面白いじゃん」と言ってもらえて。受かったと聞いたときは、冗談でしょ!?って、僕が一番驚きました(笑)。なので、最初の感想は「なんで!?」です(笑)。

― 「暴走外科医がやってきた」で印象に残っているシーンは?

風田 印象に残っているシーンはたくさんありますが、やはり手術のシーンですね。技術スタッフの力で、すごくリアルに仕上がっています。 たとえば、でっかい桶に作り物の血がたくさん用意されていて、鮮血、赤黒い血、ゼリー状の血、いろんな種類が作ってあるんです。手術中に血管が切れて、僕の顔に血がバシャっとかかるシーンがあって。あの時、僕が嫌そうな表情をしますが、あれはガチです(笑)。あまりのリアルさに、気持ち悪くなるほどでした。

「暴走外科医がやってきた」場面写真1
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.

― 撮影で大変だったことは何ですか?

風田 いっぱいありますね(笑)。セリフがすべて中国語なので、セリフを覚えるのも大変でした。あとは、レギュラー出演しているバラエティの撮影と並行してドラマを撮影していたので、休みがなくて。撮影の後半では胃の調子が悪くなってしまいました。アクションの声がかかると演技ができるんですが、カットがかかるとうずくまってしまい、スタッフの方が保温カバーのようなものを体にぐるぐる巻いてくれたり。その時が一番大変でした。

― そんなに大変な撮影だったんですね……。

風田 撮影は大変じゃないんです。ただ僕の体が弱かったんです(笑)。

― ドラマを見ていても、その様子は一切感じさせない演技でした。

風田 はい、頑張って演じました。

― 先日発表になった金鐘奨で、主人公の外科医リウ・ズーシューを演じたジャネル・ツァイ(蔡淑臻)さんが長編ドラマ主演女優賞を受賞されましたね。

風田 そうなんです、めちゃくちゃ嬉しいです!「暴走外科医がやってきた」の撮影中、ジャネルさんが(ドラマ「噬罪者」で金鐘奨の)助演女優賞を獲ったので、皆で「次は主演女優賞だね」と話していたんです。ジャネルさんは苦労もされてきた方ですし、何より彼女がどれだけ真剣にこの役に向き合ってきたかを現場で見ていたので、今回の受賞が本当に嬉しかったです。ジャネルさんと一緒に仕事が出来て光栄でした。

ジャネルさんとはこの前の金鐘奨のアフターパーティーでお会いできて。彼女はいい意味で大御所っぽくない、フランクに話してくださる方なんです。いまドラマの撮影に入られているので、それが終わったらご飯にいこうね、と約束しています。

「暴走外科医がやってきた」場面写真2
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.

― リウ医師と曖昧な関係になる青年リン・シャンジュンをベラント・チュウ(朱軒洋)さんが演じていますが、風田さんから見て、彼はどんな役者ですか?

風田 ベラントは天性の役者。役者になるために生まれてきた人だと感じます。役に入り込むタイプで、まだ若いですが、いろんな役を演じていてリスペクトしています。

撮影以外では、普通の可愛い青年です。実は今日、僕がベラントにマッサージをしてあげている動画をお見せしようと思ったのですが、見つけられませんでした。

― 撮影中、俳優同士でマッサージしていたんですか?

風田 撮影現場にある患者用のベッドを、皆で休憩用に使っていて。あっちでは撮影中、こっちのベッドでは皆が寝てて、「肩凝ってるから揉んでくんねぇ?」ってお願いしたり。和気あいあいとした現場でした。

― 演じられたアグイは大工のアリャンから思いを寄せられますが、2人のやりとりが毎回可愛らしかったですね。アリャンとのシーンでは風田さんが一層ハンサムに見えました。

風田 あれは撮影スタッフの技術がすごくて(笑)。僕のアップでは、フィルターをかけてふわふわ~な雰囲気にして、アイドルっぽく作ってくれました。僕の力というかスタッフのおかげです(笑)。

「暴走外科医がやってきた」場面写真3
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.

― アリャンを演じたジャン・ザイシン(張再興)さんとの印象に残っているエピソードはありますか?

風田 僕とは関係なくなってしまうのですが、ベラント演じるシャンジュンは廟の霊媒師で、劇中には神様に憑依されるシーンがでてきますよね。アリャンはその横で神様の言葉を伝える役目でしたが、実は演じているジャン・ザイシンさん自身が本物の霊媒師なんです。なので、憑依されるとどうなるか、彼がベラントに演技指導をしていました。僕はあのシーンがめちゃくちゃ好きで、見ていてすごいなぁと思いましたね。

あと、彼の入れ墨は全部本物なんです。普段は『角頭』シリーズに出演されていたり、オラオラ系の役を演じているのですが、今回はギャップのある可愛い一面が見られると思います。

「暴走外科医がやってきた」ベラント・チュウ
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.

― では最後に、日本の視聴者やファンへのメッセージをお願いします。

風田 本日はご来店…ご来店?! ご来場いただきありがとうございます!…めっちゃ恥ずかしい……。(会場笑)

今まで日本のファンの方と触れ合う機会がほとんどなかったので、こうやって皆さんとお会いできて嬉しかったです。今後もより仕事を頑張って、皆さんに良い作品を届けられるように頑張ります。ありがとうございます!

風田2

「暴走外科医がやってきた」作品情報

あらすじ

ある日、毛布にくるまれた人が村の病院に担ぎ込まれる。死体かと思われたが、それは病院へ赴任してきた外科医 リウ・ズーシュー(ジャネル・ツァイ扮)だった。腕がいい外科医でもあるリウ医師は、酒好きの変わり者で、盗み食いをするほどの食いしん坊。ある日、二日酔い明けのリウ医師は、村の廟を守るリン・シュンジャン(ベラント・チュウ扮)と出会う。

「暴走外科医がやってきた」1話の場面写真
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.


相関図

 「暴走外科医がやってきた」相関図
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.

「暴走外科医がやってきた」
「暴走外科医がやってきた」ジャケット

Blu-ray BOX発売中 12,000円(税別)
特典映像:メイキング
封入特典:ブックレット

発売・販売元:コミックリズ / 販売元:コミックリズ
©2022 Taiwan Public Television Service Foundation. All rights reserved.
HP:https://f4.tv/dr/

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