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最新台湾ドラマ|コロナ禍のラブストーリー「此の時、この瞬間に(原題:此時此刻)」、20人の豪華キャスト勢が明らかに!

ニュース提供元:結果娯楽

  「此時此刻」メインキャスト集合写真
百聿數碼

私たちの「生きる時代」を描く、一風変わったアーバン・ラブ・ストーリー「此の時、この瞬間に(原題:此時此刻)」が3月11日、初めてマスコミ取材に応えた。総プロデューサーのダイ・ティエンイー(戴天易)をはじめ、アリッサ・チア(賈静雯)、シュウ・ジエカイ(修杰楷)、ニッキー・シエ(謝欣穎)、デレック・チャン(張軒睿)、ヤン・ミンウェイ (楊銘威)ら各ユニットの主人公を演じるキャストが出席し、コロナ禍を舞台とする本作について語った。

同日公開された最新のティザー映像では、ワン・ジン(王浄)、ベラント・チュウ(朱軒洋)、ビビアン・ソン(宋芸樺)、ウー・カンレン(呉慷仁)、ルビー・リン(林心如)、リン・ボーホン(林柏宏)、リン・ジェーシー(林哲熹)、ケリー・リン(林熙蕾)、シュー・シーディー(徐熙娣)、パフ・クオ(郭雪芙)、チャン・グァンチェン(章廣辰)、ツェン・ジンホア(曽敬驊)、Lulu(黃路梓茵)、エスター・リウ(劉品言)、テランス・ラウ(劉俊謙)ら20人の豪華キャスト勢が明らかに。通常のドラマスタイルとは異なり、各話に主人公が2人ずつ登場し、一見関係なさそうな人物それぞれが絡み合っていく。


総プロデューサーのダイ・ティエンイーは、「『華燈初上 -夜を生きる女たち-』の制作中、脚本家のドゥー・ジョンジャー(杜政哲)と話していたのですが、台湾には今重いテーマのサスペンス作品がたくさんあります。ニューヨークのラブストーリー『モダン・ラブ』を見たばかりということもあり、次は現代のラブストーリーを代表する作品を作りたいと思いました。最新の予告編は、昨年11月から心を込めて作り上げたものです。シュウ・ジエカイさんには、プロデューサーとして全方位の細部まで目を光らせてくれたことに感謝します。彼はすでに万能のプロデューサーです」と語った。

今回初めて俳優兼プロデューサーという重責を担ったシュウ・ジエカイは、「制作チームとの意思疎通はしっかり取れていたので、一番の難題はキャスティングでしたが、幸いなことにみんな友好的なギャラを提示してくれました。でなければ予算が膨れ上がっていたところです」と謙虚な姿勢を見せた。プロデューサーは舞台裏のすべてを把握しなければならないが、5人の素晴らしい監督、俳優のプロ意識とチームの力に恵まれ、すべてが順調だったという。「コロナ禍を象徴するマスクを、着用しながらどのように動き、愛を表現するかが大きな課題でした。スタイリングディレクターからマスクの色を各キャラクターに合わせたいという要望があったので、マスクには役を形作る小物の一部として思いが込められています。一方で、マスクを着用すると後のアフレコでセリフを変更できるという利点もありました」と明かした。

シュウ・ジエカイ
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シュウ・ジエカイの妻、アリッサ・チアとは、プロデューサーとキャストという形で「賈秀夫妻」初コラボとなった本作。シュウ・ジエカイは「厚かましくも妻に出演をオファーしました。良い脚本、良い役柄、良い制作チームであれば、俳優として必ず参加したいと思うものなので、自然に彼女へオファーしていました。これまでと違うアリッサ・チアを皆さんに見てもらえるはずです」と、冗談を交えながらも真摯な面持ちで語った。アリッサ・チアは「実は夫が参加するビデオ会議のときは大抵そばにいたので、彼の真剣さを目の当たりにしてきました。そうした姿勢から、制作に対してより慎重であるべきことを学びました」と、夫の奮闘を称えた。

シュウ・ジエカイ、アリッサ・チア
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金鐘賞と金馬賞の最優秀主演女優賞を受賞するなど、アリッサ・チアの卓越した演技力は誰もが知るところだが、今回は番組プロデューサーとして再びバリキャリ女性の役に挑む。「皆さんの私に対する好意は、これまで演じてきた有能な役がベースにあるのかもしれません。芸能界には、発言力や決断力に優れた、参考に値する有能な女性がたくさんいるように思います」と話した。ティザー映像では、仕事中の迫力ある演技に加え、ツェン・ジンホアにキスされるシーンもあり、意外な2人の展開が期待される。「ツェン・ジンホアは、かわいくて礼儀正しい男の子です。最初は緊張しているのが伝わってきましたが、やりとりを重ねていくうちにスムーズになっていきました。シュウカイ・プロデューサーからのご褒美、年下青年との恋のシーンを楽しみにしていてください」と語った。

アリッサ・チア
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浮世離れした恋にハマるロマンチックな小説家を演じるニッキー・シエは、ティザー映像の「世界の終わりの前に恋をして、一緒に破滅しよう」というセリフが印象に残る。役作りにおける難題について「決めセリフの部分です。ドゥーさんの脚本はとてもロマンチックでたくさんの名言があるのですが、あまり口語的ではないのでまる暗記が必要でした」と苦笑した。また、「この役は少しわがままでマイペース、かつロマンチックすぎるという、実際の自分とは全く違うキャラクターですが、視聴者の皆さんも彼女と一緒にファンタジーな世界に入り込んでいただけたらと思います」と語った。

ニッキー・シエ
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視聴者を驚かせるカップルの組み合わせは、部下と上司の恋愛を演じるデレック・チャンとヤン・ミンウェイ。再びゲイの役を演じるヤン・ミンウェイは「今回はゲイであることを隠しており、仕事と家庭の間でとてもストレスフルな状況にあります」と語る。二人のキスシーンについては「スタッフの気遣いで、撮影期間の中盤以降に組んでくれたおかげで、撮影時はお互いのことがよく理解できていました。カメラ位置の関係で、20回以上キスをすることになり唇がふやけるかと思いましたが、監督はとても喜んでくれました」と答えた。

デレック・チャン、ヤン・ミンウェイ
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一方、デレック・チャンは「元々ミンウェイと面識はなかったのですが、プリプロダクション中、監督を交えてよく脚本について話し合いました。そのときミンウェイとは波長が合うと感じ信頼感が芽生えたので、撮影が始まると安心して身を委ねることができました」とした上で、初めて臨んだ男性とのキスシーンについて「劇中の私たちの姿は、お互いの一部を開放しているようなものです」と述べた。また「私は慎重な性格で、行動も比較的堅苦しいタイプですが、このキャラクターの型破りで大らかな性格が、私の縛られていた心を開き、こだわりや臆病さをなくしてくれたようです」と明かした。

2020年以降、予期せぬ新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の流行により、世界中が移動を制限され、あらゆる歩みを止めることを余儀なくされた。「此の時、この瞬間に」は、そんなコロナ禍の台湾10都市を舞台に、5人の監督が「愛」の探究と思い出の共鳴に挑む。全10話。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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