【最新ドラマin台湾】Netflixドラマ「ふたりの私(原題:她和她的她)」全世界配信スタート! ウー・カンレンほか豪華キャストが登場するメイキングも公開中
ニュース提供元:Netflix
華語サスペンスドラマ「ふたりの私(原題:她和她的她)」が、10月28日よりNetflixで全世界配信される。これに先立ち、キャストのインタビューやハイライトシーンをまとめたメイキング映像が公開された。
◆「ふたりの私(原題:她和她的她)」メイキング映像(NewShowBiz完全娛樂)
出演は、アン ・シュー(許瑋甯/ティファニー・シュー)、トビー・リー(李程彬)、アリッサ・チア(賈靜雯)、ウー・カンレン(呉慷仁)、リー・ペイユー(李霈瑜)、ウェン・チェンリン(温貞菱)、ユー・ズーユー(于子育)、チェン・イーウェン(陳以文)、ディン・ニン(丁寧)、イー・ジョン(伊正)、ジェイク・スー(徐鈞浩)、ジョージ・フー(胡宇威)、リン・ジェーシー(林哲熹)、シュエ・シーリン(薛仕凌)、パフ・クオ(郭雪芙)。イエ・ルーフェン(葉如芬)が総プロデュース、チュオ・リー(卓立)が監督を務める。
「ふたりの私」は、ヒロインが跨ぐ二つの世界のベールを一枚ずつはがしていく過程で、職場の性差別から男性へのセクシャルハラスメント、ネットいじめ、犯罪捜査まで、さまざまな社会問題を浮き彫りにする。
主人公の林晨曦(アン・シュー)は、誰もが認める業績を上げていたにもかかわらず、上司・杜駿儒(ウー・カンレン)に手柄を横取りされた挙句、「女はそのうち結婚やら妊娠やら面倒だ。仕事の昇進は男性主導であるべきだ」などと嘲笑される。しかし職場で生き残るためには、そんな同僚男性のパワハラや策略にも、耐え忍ぶしか選択肢はなかった。他社の面接に行けば、「既婚者として入社してほしい。社内に美人の独身女性がいると、面倒なことになるからね。近いうち結婚の予定は?」と、会社役員に言われる始末。林晨曦の知られざる過去とは別に、そうした可視化されづらい差別や職場でのいじめが、間接的に大きな心理的ストレスを与える要因となり、次第に蓄積されていく。
アン・シューは、「社会的、経済的な地位に関係なく、誰しもこのようなことに直面する可能性はあります。かさぶたのまま癒えていない過去の傷が、いつか家庭や職場で爆発するかもしれません。この役を演じたことで、被害者の周囲の人間にできるのは、ただそばにいて話を聞き、より多くの時間を与えることだと気づきました」と語った。
Netflix
一方、冷たく暴力的なDV夫・杜駿儒の妻・顔聖華を演じるのは、アリッサ・チア。アリッサは「聖華はこの結婚生活に慣れきっています。これまで忍耐力と欠けた自尊心で人生に向き合ってきたために、夫の暴力に対しても逃げたり反抗したりするべきとは思わないのです」と分析する。また作品について「全編を通して、女性たちが直面する状況に心が痛みますが、トラウマからどう立ち直っていくのか、魅力的なテーマだと思います」と話した。
Netflix
妻や同僚に対し、言葉や身体的な暴力を振るう杜駿儒を演じるウー・カンレンは、自身の役について「自分だけが特別で、他人は凡庸な存在と見なす人物です。あえて排外主義の面を強調するのは、女性からの承認を欲しているからだと思います」と説明した。
Netflix
また、まったく異なる二役を演じるのはトビー・リー。トビーは、「例えるなら李皓明は水、小劉は火。まったく異なるタイプなので明確に区別できます。礼儀正しい会社員の皓明は常に不安を抱えていて保身的、またルールを守る人間です。一方、刑事の小劉は、貧乏揺すりをしたり頭を掻いたりする粗野な人間ですが、恋愛経験がないので女性への対応はまるで小学生男子のようです。画面の中の二人は、顔以外の共通点はありません」と話した。
Netflix
職場でセクハラを受ける男性社員・柯迪洋を演じるリン・ジェーシーは、「男性がセクハラ被害に遭うテーマの作品は少ないので、台本を受け取ったとき、とても興味が湧きました」と話す。セクハラやデートレイプ問題を提起する楊佳纓を演じるウェン・チェンリンは、「弱っているときは、あなたを受け止めてくれる誰かがいると信じることが必要です」と、女性へのエールを送った。
監督のチュオ・リーは、「本作が、同じように苦しんでいる方々に力と慰めをもたらすことができれば嬉しいです。台湾の視聴者には、台湾ドラマのテーマと手法が大きく飛躍したことを見ていただきたいし、また世界中の視聴者にも、台湾がこのような物語を通して女性問題を表現することを見ていただきたいです」と期待を滲ませた。「ふたりの私」は、10月28日よりNetflixで全世界独占配信。
「ふたりの私」あらすじ
ビジネス雑誌で「成功した女性10人」に選ばれた林晨曦(アン・シュー)は、ある日交通事故に遭い、目覚めると世界が変わっていた。元の世界で恋人だった李皓明は、刑事の小劉(トビー・リー)として、高校の化学教師・謝志忠(チェン・イーウェン)の殺人事件を捜査中。高校の先輩・顔聖華(アリッサ・チア)は事件の重要参考人になっていた。林晨曦は自分の記憶を再構築し、つなぎ合わせていくうちに、自分の記憶と家族や親友の記憶との間に多くの齟齬があることに気づく。一見幸せで仲のよい家族と友情関係が、殺人事件の真相に迫るにつれ明らかになっていく……。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook