【インタビュー】「江湖英雄伝」ツォン・シュンシー(曾舜晞)リウ・ユーニン&ヤン・チャオユエと仲良し過ぎて、監督から“おしゃべり禁止令”!?
最旬若手スターのツォン・シュンシー×リウ・ユーニン×ヤン・チャオユエ、豪華すぎる共演が話題沸騰中の「江湖英雄伝~HEROES~」。この度、本作で王小石役を演じたツォン・シュンシーのインタビューが到着!
「擇天記(たくてんき)~宿命の美少年~」で大ブレイクし、「宮廷衛士の花嫁」でのイケメン衛士役でさらに人気を高めたツォン・シュンシー。インタビューでは、演じたキャラクターや撮影秘話、共演したリウ・ユーニンやヤン・チャオユエなどについても明かした。
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― 王小石というキャラクターで最も魅力を感じるところはどこですか?
ツォン・シュンシー 僕が思うに王小石というキャラクターは無邪気さが3割、残りの7割を占めるのが、心が広く正直な性格です。生まれながらのロマンチストで自由奔放な人物でもありますね。何らかの重大な任務を負って江湖に出てくるようなこれまでの伝統的なキャラクターとは違って、彼は速達郵便を届けるのを仕事にする若者で、江湖がどんなところなのか身を以て体験していくことになります。(現代で言えば)北京に出てきたばかりの青年、社会人になったばかりの新卒の若者みたいなものですね。どんな未来が待ち受けているのか分からない彼は多くの可能性に満ちています。そういった部分が視聴者にも演じる僕にとっても、魅力的に感じられるところだと思います。
― このドラマはアクションもかなり多いですが、演じていて一番爽快に感じたシーンはどこですか?
ツォン・シュンシー 武術監督が王小石のキャラクターを侠客らしく設定したことで、アクション振り付けもパルクールのような動きです。動きの一つ一つがどれもリアルで、見栄えだけの大げさな動きはないんです。だから非常に体力が必要で、とても消耗します。ワイヤーアクションも数が多い上に、かなり難易度が高いものですね。
― 白愁飛(リウ・ユーニン)が王小石を裏切るところは、演じるのに特に感情のテンションが高まったシーンですよね?
ツォン・シュンシー そうですね、特に感情が高まったシーンです。2人が飲み屋にいるシーンですね。僕らは特にリハーサルもせず、ただそれぞれセリフの確認だけして撮影に入りましたが、カメラが回ると涙がどんどん溢れてきました。引きや寄りの画で何テイクも撮ったと思うのですが、その間もずっと涙が止まりませんでした。
― すぐに役の状態に入れたということですね?
ツォン・シュンシー はい、すぐに役の状態に入れました。僕らはお互いにいい刺激を与えあっていると思います。このドラマにはモンタージュの手法が多く使われています。前半では2人のささやかなエピソードが感動をもたらし、こうしたシーンから彼ら2人の関係を表す感情の基盤が作られていきます。そのため後半で2人の関係が決裂して転換期を迎え、意見が合わなくなっていく時にも、以前のエピソードが思い出されて不意に胸が詰まる、そんな思いにさせられます。
― 王小石にとって最も幸せなこと、最も心残りなことは何だと思いますか?
ツォン・シュンシー 実は僕は王小石というキャラクターに“縁”を感じているんです。以前にSNSで「金なら必ず輝く。でも僕は石ころだ」というコメントを書きました。まだ、このドラマの王小石の役を受ける前のことです。その1年後にこの役のオファーをいただいて、僕はとても心を動かされたんです。王小石という人物のプロフィールやキャラクター分析を読んでも自分自身と似ていると感じられて、喜んで演じてみたいと思いました。
― 男性は誰でも子供の頃から武侠の世界に憧れがあると思うのですが、あなたもそうでしたか?
ツォン・シュンシー みなさんは僕が武侠の世界に憧れているタイプだと思っているかもしれませんが、実際は何とも言えないですね。でも、武侠ドラマを演じる時には、この時間を楽しみたい、大切にしたいと思いますから、誰でも心では英雄になりたいという願望があるのかもしれません。撮影の間は“僕は英雄になるぞ”“強気をくじいて弱気を助けるぞ”“正義の使者になるそ”、そんな気持ちになりますが、それも楽しいものです(笑)。
― リウ・ユーニンさんとは2度目の共演ですね(1度目は2020年のアドベンチャー・ミステリー「終極筆記」)。あなたは王小石そのものだと彼はコメントしていましたが?
ツォン・シュンシー そうですね、僕自身、王小石という役になりきっていますよ。リウ・ユーニンさんは歌手として有名ですが、どんな芸術も相通じているというのが僕の考え。歌を歌ってあれほど多くの人に認められている彼だからこそ、役を演じても人の心を動かすことができるんです。今回、僕らの共演はとてもうまく行っていると思います。プライベートでも僕らは“兄弟”のように仲が良い友達です。オフの時間に会ったり、仕事の後に一緒にご飯を食べたりする仲です。
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― ヤン・チャオユエさんと共演した感想はいかがですか?
ツォン・シュンシー 彼女も温柔というキャラクターそのものですね。彼女はとても魅力に溢れた俳優さんです。それに、人を笑わせるのが得意ですね。初めて彼女に会った時に「君の演技を観たよ、君はとても魅力的だね」と言ったんです。でも、彼女は僕の言うことを信じないので、彼女を褒め続けて「君は本当にいい演技をすると思う。温柔というキャラクターは君そのものだね。君はすべてをさらけ出すから視聴者も楽しめるはずだ」と伝えました。
― 撮影現場は楽しい雰囲気でしたか?
ツォン・シュンシー 現場で3人で一緒に騒いでいたら、監督から「うるさいからおしゃべり禁止」と言われたこともあります。ずっと笑っていて、どんなことでも笑って、どんなことでもおしゃべりをしていました。最初の方はそれぞれのシーンが多くて一緒のシーンはあまりなかったのですが、後から3人一緒のシーンを撮るようになってからは特に楽しかったですね。ヤン・チャオユエさんはとっても面白い人なんですよ。僕らは横店影視城で撮影しているからスターの写真を撮りにくる人たちがいっぱいいて、常にいくつものカメラに囲まれているのですが、彼女が「右後方に〇台、左前方に〇台、カメラに要注意!」と言ってきて、僕が「了解!」って答えたりして。これってマジメに言ってるんじゃなくて冗談なんですよ(笑)。リウ・ユーニンさんもそういうところがありますよね。2人とも冗談を言って笑わせてくれる面白い人です。
― 常に仕事に一生懸命取り組んでいるようですね?
ツォン・シュンシー どんな仕事でも楽しい気持ち、満足する気持ちになれるものを見つけられれば、一生懸命仕事ができると思います。そういう気持ちになれない場合は、辛く感じるかもしれませんが。やっぱり僕は役者という仕事が好きなんです。だからずっと頑張り続けることができるんです。
― お休みが取れたら何をしたいですか?
ツォン・シュンシー 旅行に出かけたいですね。いろんなところを歩き回ってみたい。人々の生活を感じたいですね。
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