【最新映画in台湾】劇場版『做工的人』、シュエ・シーリンが赤毛のウルフヘアで「台客」に挑戦
ニュース提供元:大慕エンターテインメント(大慕影芸)
2020年に人気を博したドラマ「做工的人(原題)」が今春、劇場版『做工的人 電影版(原題)』として帰ってくる。3月31日より台湾公開予定。「フーテン3人組」を演じるリー・ミンシュン(李銘順)、ヨウ・アンシュン(游安順)、シュエ・シーリン(薛仕凌)が再集結する劇場版では、ドラマの11年前に遡り、3人の出会いや親友になるまでの経緯、知られざるエピソードも明らかになるという。
大慕影芸、華映娯楽
主人公の一人、ショベルカーを運転する阿全を演じるのはシュエ・シーリン。彼は11年前の阿全を演じるにあたり「当時の阿全はそれほど成熟していなかったはずなので、話し方や外見を含め、全体的に衝動的な面をドラマよりわかりやすくしました」と語った。それは演技の上だけでなく、実際に髪を赤く染めて外見からも「台客(台湾ヤンキー) 」らしいアプローチをした。本人はこの新しいヘアスタイルをとても気に入っており、「ドラマの阿全も自分でかっこいいと思っていましたが、今は超イケていると思います」と笑った。
今回の阿全はより大きなショベルカーを扱うため、難易度はさらに上がる。撮影前の訓練では、前後に進める基礎の復習に加え、監督のジェン・フェンフェン(鄭芬芬)から、高い場所から人を下ろしたり地面をならしたり、より難しい操作を要求された。シュエ・シーリンは「ドラマのときから劇場版まで監督の要求は本当にキリがないので、さらなる努力と習熟が必要でした。監督のミッションをできるだけ果たせたらと思います」と苦笑した。そのミッションは見事果たせたようで、ショベルカーの操作を指導した先生は、飲み込みが早く才能があるとシュエ・シーリンを絶賛した。
賞賛はそれだけに留まらない。初日からビンロウを2時間近くで一箱完食するなど、撮影現場に現れた瞬間から阿全になりきっていたシュエ・シーリンは、「あれはシーリンじゃなく、完全に阿全だ。役になりきってる」、「全身から『台客』の空気を発している」とスタッフ大いに驚かせた。阿全の再演にあたっては、監督と話し合ってセリフを省略したり、身なりをよりカジュアルにしたり、友達のようなくだけた話し方にするなど、細部まで役作りを徹底したという。
大慕影芸、華映娯楽
また、リー・ミンシュンやヨウ・アンシュンと再共演できて嬉しいと話すシュエ・シーリンだが、監督には「今のあなたたちはまだ知り合って間もないはず」と注意されたことも。シュエ・シーリンは「彼らとは自然に慣れ親しんだ感が出てきしまうんです。ですが、今回はドラマより前のエピソードなので、その感じを減らさなければなりませんでした」と明かした。
『做工的人 電影版』は3月31日より台湾公開。
<あらすじ>
大規模な公共プロジェクトの作業過程で、阿祈 (リー・ミンシュン) と 阿欽 (コー・シューユエン/柯叔元) 兄弟 は、昌哥 (ヨウ・アンシュン) や阿全 (シュエ・シーリン)と気が合い友人になる。阿祈はその驚くべき直感と運で、もしリアリティー番組「幸運到誰家」に出演できれば金持ちになるという夢が叶うかもしれないと気づく。そこで妻の美鳳と息子の小傑も巻き込んで申し込みをするが……。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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