【最新ドラマin台湾】アリエル・リン、産後復帰作「不夠善良的我們(原題)」でアン・シュー、マイク・ハーと約18年ぶりの共演
ニュース提供元:台湾公共テレビ(公視/PTS)
台湾公共テレビ(公視/PTS)
2月6日、台湾公共テレビ(公視/PTS)の新作ドラマ「不夠善良的我們(原題)」(仮訳:善良じゃない私たち)のメインキャストが明かされた。出演は、アリエル・リン(林依晨)、アン・シュー(許瑋甯)、マイク・ハー(賀軍翔)、クー・チェンドン(柯震東)。「イタズラな恋愛白書 〜In Time With You〜(我可能不會愛你)」のシュー・ユーティン(徐譽庭)が脚本と監督を手掛ける。
丸1年を費やし8時間分の脚本を完成させたという「不夠善良的我們」。当初、「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」の監督イェン・イーウェン(嚴藝文)にオファーするも、「あなたの脚本は難しすぎて、自分には撮れませんよ」と断られ、一時は監督探しに難航。最終的に、本来は執筆活動に戻るつもりだったシュー・ユーティン自らが監督を務めることになったという。
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2021年に女児を出産したアリエル・リンは、ファン待望の復帰作として本作を選んだ。これまで演じてきたキャラクターとは一線を画し、愛を奪い取る不倫相手として「人間らしい」役を演じる。「イタズラな恋愛白書 〜In Time With You〜」以来、二度目のタッグを組むシュー・ユーティンは、前作の受賞歴が大きなプレッシャーだとしながらも、今回アリエル・リンが演じるのは「イタズラ」の程又青から12年の成長を経た9歳の息子を持つ妻。劇中にはベッドシーンも多く、善と欲の間をさまよう生き生きしたキャラクタにーに期待してほしいと話した。
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12年来の恋敵として、アリエル・リンとダブルヒロインを務めるのはアン・シュー。二人の共演は「イタズラなKiss 〜惡作劇之吻〜」以来18年ぶり。近年、好評価の作品に出演が続く彼女は、反抗的な性格で年長者に好かれないタイプの恋愛犠牲者を演じる。詳細は明かされていないが、アン・シューは犠牲にするものが多く「非常に心が痛む」役だという。シュー・ユーティンは出演交渉をスムーズに進めるため事前に理論武装していたが、脚本を読み終えたアン・シューは二つ返事で出演を承諾。ストーリー構成のすべてを恐れずに受け止めたという。
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一方、男性主人公を演じるのは、アリエル・リンと「愛情合約〜Love Contract〜」以来19年ぶりの共演となるマイク・ハー。シュー・ユーティンは「これはアイドルドラマじゃないし、二枚目の役でもない。私にしごかれるのは大変で……」と初対面の際にマイク・ハーを“脅した”。面談後、彼女はプロデューサーに「マイクはこの役を引き受けないと思う」ともらしたが、翌日出演承諾の返答があり感激したという。読み合わせや芝居稽古を経た今、「皆さんにマイク・ハーの新たな一面をお見せできるでしょう」と自信をのぞかせた。
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もう一人のメインキャストを務めるクー・チェンドンは、昨今流行のシェアオフィスでアン・シューとメシ友となるエンジニア役を演じる。ビストロからエビ釣り場まで、ほとんどが食べているシーンでアリエル・リンとの共演も多い。今回の立ち位置は助演のため、オファー当初プロデューサーは断られると懸念していたが、クー・チェンドンは「関係ないですよ。いい役ならいいです」と少しも気にするそぶりを見せなかったという。
「不夠善良的我們」は、誕生日が同じ二人が同じ男性を好きになるなど偶然の「重なり」から物語が展開する。二人は服装もかぶることが多いため、ファッションは劇中の重要なポイントとなっており、台湾人デザイナーのブランド「UUIN」は本作のために7着の衣装を仕立てた。公視のドラマ「不夠善良的我們」は、年末に台湾放送予定。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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