ニュース提供元：三立テレビ（三立電視／SET）

三立テレビ（三立電視／SET）が、中華テレビ（中華電視／CTS）、日本の極東電視台と共にリアリティー番組「我們這一攤（原題）」（仮訳：俺たちの屋台）を撮影した。三立テレビが海外とタッグを組む初のリアリティー番組となる。番組では、MCたちが競争の激しい夜市で自分たちの店を出店し、どのように売上を上げていくか、その過程を追う。

今回日本サイドからは、台湾の夜市文化を理解するため、先発隊としてジャニーズWESTの中間淳太が台湾に飛び、迪化街や士林夜市などを訪れた。小学4年生から中学生まで台湾に住んでいた中間は中国語に堪能で、MCの一人シア・ホーシー（夏和熙）とのコミュニケーションもスムーズ。

二人は今回が初対面だが、シアは年齢も近く、中間とは話が弾むと話した。一方、中間はシアのことを、彼の名前の一字「夏」を取り、日本語の読み方で「なつ」と呼んでいるという。また「台湾人女性は化粧に気を遣っており、男性は女性に優しい。台湾人女性と付き合ったことはありません」と台湾人の印象についても語った。

中間とシアは、台湾で有名な茶問屋・王徳傳茶荘でお茶を味わい、台湾の茶文化を体験。シアが台湾スタイルでお茶を淹れ中間をもてなすと、二人は茶器で「交杯※」を交わし現場を楽しませるシーンも。中間は「交杯した後のお茶が特に美味しかったです」と茶目っ気たっぷりに答えた。

※新郎新婦が互いの腕を交差させてお酒を飲み合う婚礼の儀式

3年ぶりに台湾に来たという中間は、鹹酥雞（台湾唐揚げ）や臭豆腐（発酵させた豆腐）、猪血糕（豚の血を固めたお餅）が懐かしいとした上で、ちょうど元宵節なので絶対に湯圓（スープ白玉）を食べたいと主張。また、もし滞在期間中に時間があったら、子どものころ大好きだったダーツやバルーン射的、ピンボールの思い出を追体験したいと語った。

海外収録は日本でも予定されている。日本の屋台文化は台湾と違い、お祭りなど特別な時期に出店されるため、今回は静岡の浜松まつりに合わせて、台湾勢が日本を訪れ番組収録に挑む。毎年50万人近くが訪れるという大規模なイベント 浜松まつりで、台湾グルメの店を出す予定のシアだが、自身の料理の腕は60点、特に火の扱いに自信がないので、プレッシャーを感じていると吐露した。一方、中間の得意料理はカレーライス。食べられるけれど売るレベルではないという。料理の腕に自信がない二人は、大声で呼び込みを担当すればいいと声を揃えて冗談を言い合った。

また取材陣の関心の的は、アメリカで旧正月を過ごしたシアがいくら使ったのかにも寄せられた。シアが「両親の航空券、宿泊費、甥っ子へのお年玉など、合わせて80万ニュー台湾ドル（約350万円）くらい」と白状させられると、金額に驚いた中間が思わず「台湾で有名なお金持ちなんですか」と口にし、現場を笑いの渦に巻き込んだ。

翻訳・編集：二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年５月、張克柔（字幕翻訳家・通訳者）との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前　台湾華語リーディング』（三修社）を上梓。