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【最新ドラマin台湾】Netflixドラマ「模倣犯」、最新のメイキング映像は臨床心理士に挑むアリス・クー編

ニュース提供元:Netflix

  「模仿犯」メイキングカット
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ツェン・ハンシエン(曾瀚賢)とタン・シェンロン(湯昇栄)がプロデュース、チャン・ロンジー(張栄吉)とチャン・ホンルー(張亨如)が共同監督を務めるNetflixドラマ「模倣犯」の最新メイキング映像が公開された。ウー・カンレン(呉慷仁)、アリス・クー(柯佳嬿)、トゥオ・ツォンファ(庹宗華)、ヤオ・チュエンヤオ(姚淳耀)、フェンディ・ファン(范少勳)、カミー・チアン(江宜蓉)、シア・タンホン(夏騰宏)に加え、ルビー・リン(林心如)も出演する本作は、本編配信前から大きな期待が寄せられている。

1月31日に公開されたメイキング映像では、アリス・クー演じる臨床心理・胡允慧の仕事、家族、恋愛に対する葛藤が語られる。

監督のチャン・ホンルーは「アリスは性格的にあまり感情を表に出さないので、心理士を演じるのに向いていますが、郭曉其(ウー・カンレン)への思いにしろ、弟の胡建和(シア・タンホン)への兄弟の情にしろ、心に秘める思いは非常に強いものです。彼女の奥深くに隠された豊かな感情を見ることができます」と話した。

「模仿犯」のアリス・クー
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一方、アリス・クーは臨床心理士という仕事を理解するため、授業を受け実習に参加したほか、自腹で心理学の本を購入して研究するなど、撮影前に多くの準備を重ねたという。「この仕事に接して初めて、自分の想像とは違うことがたくさんあると気づきました。 臨床心理士は医師の白衣を着ていかめしく話をするというわけではなく、相手をリラックスさせてあげられるほどいいんです。相手の眼差しや話し方、姿勢までよく観察しなければならないので」と語った。

「模仿犯」のアリス・クー2
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胡允慧は、この複雑なキャリアに加え、複雑な家庭環境の中、幼い頃から弟・胡建和の「母代わりの姉」となり支え合ってきたという面を持つ。アリス・クーは「脚本の冒頭からこの役がとても重く感じられ、最後まで気を抜けなかったように思いますが、胡允慧の勇気をリスペクトします。勇気という言葉は言うのは容易いですが、いざ何かあったときに、それに立ち向かう勇気、何か選択をする勇気というのは、実はとても難しいものです。弟のために声を上げたり、仕事でのストレスを克服し選択したりする胡允慧は尊敬に値します。彼女は、温かくて正義感が強く、頑固で寛容で美しい人です」と、自身の役について語った。

今回アリス・クーと初共演となるシア・タンホンは、「これまでテレビで見ていた人と、やっと実際に会って共演する機会をもらいました」と共演に現実味がないとしながらも、「彼女は優しいので、自然に姉と見なして演じることができました」と、現場に入るとスムーズに撮影が進んだと答えた。

アリス・クーとシア・タンホン
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また、アリス・クーの昔の恋人役を演じるのはウー・カンレン。二人の実力派俳優が演じる、感情の葛藤や緊張感も見どころとなっている。ウー・カンレンは「(自身が演じる)郭曉其は、允慧にしか笑顔を見せません。それに二人の背負うものや過去もあり、お互いの感情や気持ちが独特なので、阿吽の呼吸と安心して感情をさらけ出せる相手が必要でした」とし、アリス・クーが相手役であったことが大きな助けとなったと述べた。

アリス・クーとウー・カンレン
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物語の舞台は90年代。殺人事件を得意とする検事の郭曉其(ウー・カンレン)は、ある連続殺人事件を担当する。犯罪と挑発をエスカレートさせていく犯人に対し、郭曉其は己の正義感に基づき、やがて自らの手を汚しても事件の証拠を見つけようと決意する。ミステリーの女王・宮部みゆきの同名小説をドラマ化した「模倣犯」は、今春Netflixで全世界独占配信。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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