【最新ドラマin台湾】今春配信! 宮部みゆき原作のNetflixドラマ「模倣犯」、メイキング映像公開
ニュース提供元:Netflix
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瀚草文創、南方電影が手掛けるNetflixドラマ「模倣犯」の配信に先立ち、メイキング映像が公開された。原作は宮部みゆきの同名小説で、『ぼくらの後半戦(原題:下半場)』のチャン・ロンジー(張栄吉)と、「噬罪者(原題)」のチャン・ホンルー(張亨如)が共同監督を務める。
チャン・ロンジーは「原作で一番大切なのは社会的な観察力なので、ローカライズは大きな挑戦でした。身近な場所にこの物語を落とし込むにあたって、視聴者に没入感を与えられるよう共通する時代背景を模索しました」、チャン・ホンルーは「時代や場所のローカライズは、慎重に検討を重ねた上で行いました。この連続殺人事件を1990年代後半と想定し、当時のメディアの雰囲気や事件に対処する警察の制約の中で、主人公と被害者がどのように事件に向き合っていくのかを描きました」と、それぞれに語った。
犯罪捜査の深層に切り込み、緻密で複雑な頭脳戦を繰り広げるサスペンス「模倣犯」の準備に費やした時間は2年以上。チャン・ロンジーはビジュアル面でのアプローチ、チャン・ホンルーは人物設定と脚本の作り込みと、それぞれの経験と能力を生かし役割を分担したという。キャスト陣は、そんなダブル監督について次にように語った。
犯人のプロファイリングに協力する臨床心理士・胡允慧を演じたアリス・クー(柯佳嬿)は、「お二人は役者からのアイデア提起を好み、現場ではよく感情の変化について話し合いました。自分の意見をしっかり伝えた上で、私たちに大きな余地を与えてくれます」と述べた。
胡允慧(アリス・クー)の内向的な弟で、テレビ局のカメラマン胡建和を演じたシア・タンホン(夏騰宏)は、「小畢(チャン・ホンルー)監督はとても慎重な方です。各セリフのトーンやセリフを切るタイミング、眼差し一つひとつに対する要求が厳しいので、登場人物のさまざまな変化をご覧いただけると思います。阿吉(チャン・ロンジー)監督は、カットがかかるたびに親指を立てて褒めてくれるので自信をもらえました。面白い組み合わせの二人です」と語る。ちなみに、今回のメイキング映像で初披露した胡建和のビジュアルは、顔の右側が大きな傷跡に覆われ、一見シア・タンホンだとわからないほど。その変身ぶりに「これまでタンホンはかっこいい役を演じたいタイプだと思っていましたが、そうではありませんでした。これまでのイメージと全然違っていて、とても驚きました」とアリス・クーも驚きを隠さない。全編を通して特殊メイクでの演技に臨んだシア・タンホン自身は「このビジュアルを醜いとは思いません。これがこの役の特徴で、仮面の下に自分を隠しているような感じがとても好きです」と笑顔を見せた。
チャン・ロンジー作品に二度目の出演となるフェンディ・ファン(范少勳)は、少女に人気があるナイトクラブのDJ沈嘉文を演じる。オファーを受けた理由について「阿吉監督は頼り甲斐というか安心感があるんです。出演してくれないかと言われたとき、『何はともあれ、監督の作品なら必ずやります』と答えました」と、二つ返事で引き受けたことを明かした。3年ぶりのコラボにあたって「あれから上達していない」と監督に思われることが心配だったとしながらも、結果的にはすぐに波長が合い、リズムを掴んでからはより自分を開放できたという。「前は監督が言った通りに演じるという感じでしたが、今回は友達のように一緒に成長して作り上げる感じでした」と語った。
物語の舞台は90年代。殺人事件を得意とする検事の郭曉其(ウー・カンレン)は、ある連続殺人事件を担当する。犯罪と挑発をエスカレートさせていく犯人に対し、郭曉其は己の正義感に基づき、やがて自らの手を汚しても事件の証拠を見つけようと決意する。ミステリーの女王・宮部みゆきの同名小説をドラマ化した「模倣犯」は、今春Netflixで全世界独占配信。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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