Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

【最新ドラマin台湾】宮部みゆき原作のNetflixドラマ「模倣犯」、プロデューサーとキャストが撮影秘話を語る

ニュース提供元:Netflix

  
Netflix

Netflix、瀚草文創、南方電影がタッグを組み、ツェン・ハンシエン(曾瀚賢)とタン・シェンロン(湯昇栄)が共同プロデュースを務めた「模倣犯」。このほどプロデューサーとキャストが撮影秘話を明かした。

「麻醉風暴」シリーズや「次の被害者」などのヒット作を手掛けたツェン・ハンシエンは、宮部みゆき原作のドラマ化にあたり「『模倣犯』はコントロールが非常に難しい小説です。登場人物が多く、脚本に落とし込むのが難しい上に、登場人物が直面する困難や葛藤にこそ原作の魅力があるからです。ドラマ化にあたっては、とても厳密な構成が必要でした」と大きな挑戦だったとした上で、「台湾のコンテンツを世界にどう発信するべきか考えていたとき、Netflixが西洋的な視点を与えてくれました。アメリカの制作スタイルを取り入れ、この文学的名作をドラマ化することができました」と、Netflixの全面的なサポートについても言及した。


Netflix

「模倣犯」は、これまでの犯罪ドラマに比べ、法の執行人、加害者、被害者の心情をより繊細に描き、表現することに重点が置かれている。主演を務めるのは、「麻醉風暴」シリーズからツェン・ハンシエンと旧知の仲のウー・カンレン(呉慷仁)。連続殺人事件に立ち向かう中、初心と正義感を模索する検事を演じる。ウー・カンレンは、ツェン・ハンシエンに対し「ハンさんの作品に出演するのは容易なことではありません。彼はいつも業界が構想中のことを真っ先にするからです。今回は脚本から人物設定まで、すべて新しいアプローチをしました」と、業界を発展させる最前線に立ち続ける革新的な存在だと評した。


Netflix

一方、瀚草文創の作品「次の被害者」に出演経験のあるルビー・リン(林心如)は、「テーマを深く掘り下げるので、瀚草文創が制作したドラマがずっと好きでした」と制作陣に大きな信頼を寄せる。今回瀚草文創の作品に初出演するヤオ・チュエンヤオ(姚淳耀)は、「制作陣は絶えずリアルさを追求しています。物語の背景や美術セット、小道具などすべてが丁寧に作り込まれていて、そういった部分も役作りの上で大きな助けとなりました」と話した。

Netflix

物語の舞台は90年代。殺人事件を得意とする検事の郭曉其(ウー・カンレン)は、ある連続殺人事件を担当する。犯罪と挑発をエスカレートさせていく犯人に対し、己の正義感に基づき、人生を賭けて事件の証拠を見つけようと決意する郭曉其は……。ミステリーの女王・宮部みゆきの同名小説をドラマ化した「模倣犯」は、Netflixで近日世界独占配信。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP