大ヒット台湾BLドラマ「Be Loved in House 約・定～I Do」の制作チームが再集結！タイプの異なるカップルたちの、ちょっと切ない大人のBLドラマ「正負之間～Plus & Minus」のBlu-ray BOX、DVD-BOXが現在好評発売中！　

本作で、人気バーテンダーとクリーニング店主のカップルを演じたキレイ・チェン（鄭齊磊）さんとマット・リー（李見騰）さんに、「正負之間～Plus & Minus」についてお話を聞きました。

 
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ー　「正負之間～Plus ＆ Minus」（以下、「正負之間」）に出演されることになった経緯を教えてください。

マット・リーさん（以下、マット）　プロデューサーが大学の先輩で、企画の段階から少し話を聞いていました。本作の題材や発想などが面白いと思ったので、当時から出演したいと思っていて。ただ、当初は簡英澤（ジエン・インゾー）というキャラクターはスーツ専門店のイケメン御曹司だったんですが、なぜか古いクリーニング店のオーナーになってしまいました。そのギャップには少し驚きましたね（笑）。その後プロデューサーから「萬秀的洗衣店※」の要素を少し取り入れようと。監督も今までの作品に出てくるキャラクターとは少し違う、リアリティのある視聴者が共感しやすそうなキャラクターを作ってみたいとの思いがあり、皆さんの知っている簡英澤が出来上がりました。そして簡英澤を演じるチャンスを頂き、とても感謝しています。

※台湾・台中でクリーニング店を経営する80代の夫婦の孫が作ったインスタグラムのアカウント名。長い間引き取られない服を着た祖父母を撮影したおしゃれな写真が人気に。

ー　演じてみていかがでしたか？

マット　演じるとき「簡英澤が気になるのは何か」ということを心掛けていたのですが、後から「もっと分かりやすくできたのに」と思うこともありました。でも、はっきり表現しない部分があった方が視聴者にとっていいんじゃないかとも思ったんです。感情に関することははっきり表現し過ぎずに、キャラクターの混乱と戸惑いの気持ちを表現するだけで十分かもしれません。

キレイ・チェンさん（以下、キレイ）　きっかけは、事務所のオーナーの結婚写真撮影の場で初めて本作のプロデューサーに会ったことです。プロデューサーに「正負之間」に出演して欲しいと言われ、その後プロデューサーやマネージャー、事務所のオーナーと話して、出演が決まりました。僕は今までモデルの仕事がほとんどで、ドラマに参加するのは本作が初めてでした。制作チームの皆さんから学ぶことがとても多かったですし、「V仔2.0※」に進化した気がします。

※「V仔」はキレイの愛称

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ー　演出家や脚本家からの印象的だったアドバイスはありましたか？

キレイ　初めの頃、監督と役作りについて話したときに、監督にこのキャラクターを「ジョン・レノン」の方向性に持って行って欲しいと言われました。神秘的でworld peaceに憧れる的な感じで。この要素を加藤勇気の役作りに取り入れてみました。その結果、このキャラクターはとても落ち着いて、ネガティブな感情もあまりなく、一度も怒ったことがない性格になりました。

マット　印象的だったのは、監督が僕に初めて会った時に「痩せてほしい」と言ったんです（笑）。この業界のあるあるだと思いますが、僕たちは合わせて7～8キロもダイエットしました。それ以外は、監督はかなり自由にさせてくれました。逆に僕から監督に提案することも多く、僕があげたアイディアに関して監督はほとんど「やってみて」と言ってくれるんです。印象に残っているのは、本読みの時にあまり重視されていなかったシーンに対して、僕は長い待ち時間の間、感情の整理をしていたんです。簡英澤が「加藤勇気」と呼び止めて、初めて自分の気持ちを彼に伝えたシーンです。僕が監督に、「このシーンで簡英澤の感情はとても複雑だと感じています。その葛藤を視聴者に伝えるべきだと思います」と言い、キレイにも「本番はアドリブで行くね」と伝えておきました。撮影に入り、僕が簡英澤として気持ちを伝えたら、加藤勇気が涙を流しました。キャラクターのためにやったことが周りを感動させたという、面白い体験でした。

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ー　演じられたキャラクターをどのような人物だと解釈し、演じられましたか？意識されたことや、工夫されたことがあれば教えてください。

マット　簡英澤というキャラクターには色んな面があります。子持ちであることで、加藤勇気からのアプローチに対し、どうやって勇敢な一歩を踏み出したのかということを意識しました。彼はいつも他人を優先して、自分を後回しにして生きてきました。彼は恋愛でも人間関係でも、限界まで我慢して、限界を超えてから爆発するタイプです。僕は常に、こういう人は何に感動するか、どうやって勇気を振り絞って一歩を踏み出したのかを考えていました。これはこのキャラクターにとってかなり重要なことだと思います。また、加藤勇気はかなりグイグイ攻めてくるタイプだと思いますが、彼がこういうタイプじゃなかったら、簡英澤はその一歩を踏み出せなかったかもしれません。

ー　つまり簡英澤は、外から押してくれないとなかなか動かない？

マット　そうです。だから本作では加藤勇気も、簡英澤の娘も、見守ってくれる鄭弁護士と傅弁護士も、みんな彼の背中を押してくれて、応援してくれます。

キレイ　加藤勇気のキャラクターははっきりしていて分かりやすく見えますが、僕にとっては簡単ではありませんでした。何故なら、彼は「ザ・イケメン」という設定だからです。正直に言うと、僕はモデル出身ですが自分の外見に自信があるわけではないです。心から信じていないとちゃんと演じることができないので、僕は時間をかけて自信を作り、自分を認めてから加藤勇気の魅力を出すことができました。これも先ほど言った、僕の進化の一つです。本作に出演することで、僕は自分の長所を認めることができました。意識したことは、最初はレスリー・チャン（張國榮）のイメージを参考と目標にしていましたが、後々カワイイ部分を少し入れてもいいかと思いました。レスリー・チャンみたいな穏やかな感じではなく、可愛さも加藤勇気の魅力の一つとして入れてみました。

ー　この「カワイイ部分」は、加藤勇気本人にある要素なのか、簡英澤の前にだけ出すのか、どちらだと思いますか？

キレイ　彼の性格には元々可愛さがありますが、それは誰にも見せますが、簡英澤専用の可愛さも別であります。

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ー　ご自身と演じられたキャラクターで、似ているところ・似ていないところを教えてください。

マット　似ているところは、僕も簡英澤もいつも周りを観察して、周りの人が何を必要としているかを考えています。似ていないところは、簡英澤は何でも心の中に留めておくタイプですが、僕は手を出して干渉したり助けたりします。感情表現も簡英澤よりストレートです。あと、僕は距離感があることがあまり好きじゃなくて、自ら関係の壁を壊そうとしますが、簡英澤はとても受動的なタイプの人です。

キレイ　似ているところは突拍子もないところ、自由で予想できないところ、そしてバーテンダーであるところです。似ていないところは、僕は加藤勇気ほどの博愛主義者ではないですし、加藤勇気は僕より純粋で楽観的で、ちょっと世間離れした感じがします。

ー　ご自身から見て、ご自分の演じられた人物は相手のどんなところに惹かれていったと思いますか？

マット　まず、簡英澤はいつも他人のことを優先しているので、同じく繊細で気配りができる加藤勇気に出会い、自然と惹かれてしまったと思います。そして加藤勇気は自分に誠実で、勇敢に思いを伝えてくれる人ということで、簡英澤を励ましています。

キレイ　加藤勇気は夜の世界に生きている人なので、イメージとしては仰向きになると太陽の光が見えて、それはどんな世界なのか分からないという感じですね。ゴミ出しに行ったら簡英澤に出会って、朝食をくれたり、店を案内してくれたりして。それは全部昼間にしか行われないことですし、加藤勇気にとっては珍しくて新鮮です。そこに惹かれたかと思います。もう一つは「救い」。加藤勇気は野良猫に餌をやるような人で、人助けが好きだと思います。簡英澤は夢を叶える勇気がなく現実に囚われているような人で、そんな彼を加藤勇気は救いたくなったんだど思います。

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ー　お二人はどういったコミュニケーションをとられていましたか？　意識していたことや裏話があれば教えて下さい。

マット　キレイとのコミュニケーションは、コミュニケーションを取らないことです。コミュニケーションを取るのは、問題を解決するためのケースが多いですが、彼は考えがとても多い人なので、一つのことに対して考え過ぎてしまって逆に混乱してしまうことがあります。なので、僕らが見つけた方法は「そのまま行こう」。お互いに自分の設定の元に演技を進めていくと、逆に相手の動きを予想しなくなり、もっと自然なやり取りができたのです。先ほど話した簡英澤が加藤勇気に自分の気持ちを伝えるシーンもそうでした。

キレイ　マットの言った通り、僕らは事前のコミュニケーションをあまり取らずに、実際やってみてから話すことが多かったです。僕が緊張している、もしくは納得できない時、彼が励ましてくれたこともありました。

ー　お互いをどんな魅力を持った俳優だと思いますか？

マット　ファンの方たちもご存知かと思いますが、僕のキレイに対する第一印象は「気難しい」でした。でも正直にいうと、それは僕が彼のことをまだ理解していなかったからです。彼と親しくなると、彼の気難しさやこだわりは、周りに対する優しさだと分かります。彼は、他人や自分を困らせないように、何でもはっきりしたい人です。それで、何かあったらすぐ話してくれて、ストレートだから一緒にいるのは楽です。その飾り気のないところと優しいところが彼の魅力だと思います。

キレイ　マットのキレイな目と渋い声が魅力だと思います。また、彼は僕よりも現実的なので、よく僕の話を聞いて「言いたいことは分かりますが、現実には……」とか言ってくれます。

マット　僕はV星に訪ねていく宇宙飛行士なので（笑）。まさにV星と地球を繋ぐ架け橋です。

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ー　撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

マット　準備期間からクランクアップまでの間、楽しく働かせて頂きました。唯一そんなに楽しくなかったのは…僕の大事なシーンはクランクインしてから三日で撮らなきゃいけなくて。その時期はまだこのチームの全員みんながまだ慣れていない時期で、僕も緊張していました。積み重ねたベースがない状態での撮影だったので、うまく演じられるか不安でした。あと今思い出したのは、最初の三日間の撮影の時に「うまく演じられたかな？」と不安に思った時に、プロデューサーから「心配いらないよ！あなたがどれだけ準備してきたか全部分かります。今まで準備してきたものを活かすだけで、他のことは考えすぎなくていいです」と言ってくれたことです。暖かい撮影チームでした。僕自身はとても強がりなので、ストレスが溜まっても誰にも言わずに自分の中に抱え込みますが、クランクアップ後の打ち上げで全ての感情が爆発して、打ち上げ会場で号泣しました（笑）。

キレイ　印象に残っているエピソードは、あるクリーニング店でのシーンの撮影時、僕は現場でマイクがオフになっている時に、マットの耳もとでちょっとエッチな口説き言葉をささやいたんです。その次のカットの撮影時、マットがさらにエッチな言葉を僕たち二人しか聞こえない音量で言い返してきました（笑）。僕はそれを聞いてびっくりしました。

ー　「正負之間」で、ご自身が一番気に入っているシーンまたはセリフがあれば教えてください。

キレイ　「加藤勇気」です。簡英澤が劇中で一回だけ僕のフルネームを読んでくれた時、それは彼がようやく決心できた時です。彼がそう呼んでくれた時に、僕はその4文字の重さを感じました。

マット　「あなたは運命を信じますか」です。僕のセリフではないですが、僕たち4人の物語を繋ぐ重要なセリフだと思います。

ー　「正負之間」には、キュンとするシーンがたくさんありますが、ご自身が思うNo.1胸キュンシーンを教えてください。

キレイ　告白のシーンですかね？　僕は本当に彼の話に感動して、その後僕らが初めてキスしたシーンでした。

マット　キャンプのシーンです。

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ー　「正負之間」をこれからご覧になる日本の視聴者に向けてここに注目しておくともう１歩楽しめるポイントを教えて下さい。

マット　この4人のキャラクターがそれぞれ鮮明な性格を持っていて、視聴者は必ず自分が投影できるキャラクターを見つけるはずです。これは面白いと思います。そのキャラクターが好きなのか、そのキャラクターのようになりたいのか、そのキャラクターそのものなのか。全ての方にこのドラマをおススメします。ご自身の人生や恋愛に対する考えが変わるかもしれません。

キレイ　恋愛や感情の面では、今までの固定概念以外にも、他の可能性があることを注目して欲しいです。例えば兄弟みたいな友情はそれだけじゃない可能性もあるとか。また、違う世界で生きている人たちが出会ったら、どんな変化が起こるのかというのも注目してみてください。

ー　最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

マット　こんにちは～、マット・リーです。「正負之間」で簡英澤役を演じます。皆さんはこのドラマをこれから視聴する、もしくはもう視聴済みでしょうか？　僕にとってこの作品は、「自分を探す」ことに大事な作品となりました。特に「自己認識」や「恋愛関係」においてです。どのキャラクターが好きですか？　そのキャラクターのために嬉しくなったり、彼がした選択に悲しく思ったり、陰で彼を応援したりしていますか？　このドラマを好きになってくれればと思います。「正負之間」、そして僕らへの応援ありがとうございます。

キレイ　「正負之間」の視聴者の皆さん、こんにちは。皆さんは運命を信じていますか？　信じても信じなくても、皆さんがこのインタビューを読んでくれるこの瞬間に、運命は既に発生しました。もし皆さんが「正負之間」を視聴しましたら、それも運命ですし、もしこのインタビューだけ読んでくれて、ドラマの視聴はまだでしたら、それもドラマを観ることに導いている運命です。だから、とにかく、運命を信じて、運命を受け入れて、ちゃんと「正負之間」を視聴してください。ありがとうございます。

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「正負之間～Plus ＆ Minus」

【DVD情報】
Bru-ray BOX ＆ DVD-BOX ＜初回限定版＞発売中　
Bru-ray：16,500円（税込）／DVD：13,200円（税込）

特典映像：メイキング、記者会見、合宿風景など　／　封入特典：ブックレット
＜初回限定特典＞封入特典：フォトブックレット、＜正負＞オーロラアクリルキーホルダー
※封入特典／映像特典は、ブルーレイ、DVDともに共通となります。
全12話＋番外編／全1BOX　原題：正負之間～Plus & Minus／Plus and Minus

【配信情報】
Rakuten TV＆ビデオマーケットにて、全12話配信中！
Rakuten TV：https://tv.rakuten.co.jp/special/plusminus/
ビデオマーケット：https://www.videomarket.jp/title/415031

2022年／台湾／音声：オリジナル中国語／字幕：日本語
発売元：エスピーオー／Rakuten TV／ビデオマーケット　販売元：エスピーオー
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