【インタビュー】「正負之間」マックス・リン(林上豪)&ハオ・シー(石承鎬)“僕は必ず君を受け入れるよ”
大ヒット台湾BLドラマ「Be Loved in House 約・定~I Do」の制作チームが再集結!タイプの異なるカップルたちの、ちょっと切ない大人のBLドラマ「正負之間~Plus & Minus」のBlu-ray BOX、DVD-BOXが現在好評発売中!
本作で、正反対の性格を持つ幼馴染の弁護士カップルを演じるマックス・リン(林上豪)さんとハオ・シー(石承鎬)さんに、「正負之間~Plus & Minus」についてお話を聞きました。
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ー 「正負之間~Plus & Minus」(以下、「正負之間」)に出演されることになった経緯を教えてください。
マックス・リンさん(以下、マックス) 僕にとって出演機会があればそれで嬉しいです(笑)。最近BLドラマの撮影が多くなっていることに気づき、僕自身も新しいことにチャレンジしたいと思い、オーディションに応募しました。鄭則守(チェン・ゾーショウ)というキャラクターで皆さんにお会いできる機会を頂き、とても嬉しいです。
ハオ・シー(以下、ハオ) オーディションの機会を頂きとても感謝しています。僕にとってBLドラマの撮影は特別な経験です。今まで僕に告白してくれた人の中には男性も女性もいましたが、ドラマを通じてこのような恋愛を体験することはとても特別です。誰かを好きになるということは、その人の魂に惹かれているということだから、性別は関係ないと思っています。「正負之間」の出演は、僕の新しい世界の扉を開いてくれたように感じます。
ー 演出家や脚本家からのアドバイスで印象的だったことはありますか?
ハオ 印象的だったのは、役作りの段階で皆さんが「あなたは間違いなく傅理躬(フー・リーゴン)だ」と認めてくれたことです。これは僕に大きな自信と力を与えてくれて、もっと大胆にキャラクターの魂と深いコミュニケーションが取れました。「そうだ、傅理躬ならこうするのだ」と認識し、さらにそれを仕草、表情と演技で表現しました。
マックス オーディションの時に、僕は「鄭則守と僕自身の性格は違う」と監督に伝えていたので、監督は参考になるキャラクターをいくつか挙げてくれて、役作りを助けてくれました。例えば『あの頃、君を追いかけた』でクー・チェンドン(柯震東)が演じたキャラクター、『私の少女時代-Our Times-』でダレン・ワン(王大陸)が演じたキャラクターなど。おかげで僕は鄭則守の中二病でユーモアがあるところを作り出すことができました。監督に本当に感謝しています。また、鄭則守は今まで演じてきたキャラクターと違うタイプなので、ひらめきを得た感じがしました。
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ー それぞれ演じたキャラクターをどのような人物だと解釈し、演じられましたか? 意識されたことや、工夫されたことはありますか?
ハオ 僕自身の性格がすでに傅理躬に近いので、彼の控え目な部分をよく考えて、本当の自分とキャラクターを繋ぐように意識しました。また、BLドラマや映画を観て勉強もしましたね。例えば『君の名前で僕を呼んで』や「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」など、どれも素晴らしい作品だと思います。特に「チェリまほ」の中に傅理躬にちょっとイメージが近いキャラクターがいるので、とても参考になりました。
マックス 僕は男子校に通っていたので、学生時代の友情と実体験を参考に、さらに強化して役作りをしました。当時は思春期で皆まだ自分の性的指向を模索している段階だと思います。「好き」という気持ちに対して自分に問うこともあったので、その感情を生かして演じていました。
ー ご自身と演じられたキャラクターで、似ているところ・似ていないところを教えてください。
ハオ 似ているのは落ち着いている性格、人の世話をするのが好きなところと、ちゃんと考えてから行動するところですかね。似ていないところは、僕は恋愛体質なので、10年も片思いして10年後に告白するのは無理です(笑)。
マックス 「自分の大切な人を守る」というところで僕は鄭則守に似ていると思います。あとは明るくて元気なところですかね。似ていないところは、鄭則守の考え方は一直線で空気を読めない部分があり、そして謎の自信を持っているところだと思います。
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ー ご自身から見て、演じたキャラクターは相手のどんなところに惹かれていったと思いますか?
ハオ 傅理躬は物静かで、段取りを踏んで物事を進めるタイプで、鄭則守は太陽の光みたいな存在で彼の人生に彩りを与えてくれました。人は自分が持っていないものに憧れると思いますし、二人は幼馴染なので、お互いに依存する感じがあるかと思います。
マックス 傅理躬は鄭則守にとって家や港みたいな存在だと思います。これは彼が傅理躬に惹かれる一番の理由だと思います。鄭則守は子供の頃から母親がおらず父親はうるさい、人の世話が上手な傅理躬が彼の心の穴を埋めてくれたんだと思います。
ー 鄭則守は傅理躬のことをうるさいとは思いませんか?
マックス たまにはそう思いますが、彼らは仲がいいし心が通じ合っているので、お互いにこの程度のうるささは大丈夫だと分かっていると思います。しかも傅理躬は、文句は言うけど結局は彼を支えてくれます。クリーニングや朝食のこととか。だから鄭則守は彼に「うるさい」と言えるし、甘えることができます。傅理躬は無条件に自分を受け入れてくれると分かっていますから。
ー 傅理躬はどうですか?
ハオ ハハハ! 傅理躬は必ず彼を受け入れるよ。
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ー お二人は撮影時、どういったコミュニケーションをとられていましたか? 意識していたことや、印象に残っている裏話があれば教えて下さい。
マックス 今振り返ると本当に不思議なんですが、僕たちは特に話し合わなくても、元々心が通じ合っているようでした。もちろん撮影の時は緊張しますが、ハグをすれば安心して自分を相手に預けることができる。あれは僕たちのコミュニケーションだと思います。
ハオ 最初のオーディションや本読みの段階では、まだお互いのことをよく分からなくて。僕はマックスと早く親しくなりたくて、たくさんメッセージを送っていました(笑)。その後のキャスト合宿で「見えない、聴こえない」というテーマで練習しましたが、あの時から僕らは突然、2人の間にある透明な壁を破ってお互いのことをとても信頼するようになりました。
ー 撮影の前に、感情の流れについて事前に話し合っていましたか?
マックス 動作と位置変更のあるシーンは事前に話し合っていました。例えばプロポーズのシーンとか。でも、他のシーンはあまり事前に話し合うことはせず、その場に任せていました。特に印象に残ったシーンは僕が母親からの手紙を読むシーンです。あのシーンの撮影時、とても悲しくて寂しい気持ちが僕を襲いましたが、ハオが、傅理躬がそばにいてくれていると感じ、気持ちが楽になりました。
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ー お互いに、相手はどんな魅力を持った俳優だと思いますか?
マックス これは何回も話した話ですが、やはりハオの目はとても魅力的でチャーミングで、物語を語っているような目だと思います。また、唇をキスする時の感触は柔らかくて弾力があり、体を抱くときの感触はぴったりで落ち着けるし、安心できます。彼の手も僕にとってとても馴染みがあります。合宿の時によく手を繋いで道を歩く練習をしたのですが、当時はちょっと照れましたが、今は自然と恋人繋ぎして……(と、話が止まらなくなるマックス)。
ハオ マックスはとても親切で温かい人です。初めて会った時から、あまり考えすぎずに安心して自分を彼に預けることができました。
ー でも、ハオ君も皆さんの世話をするのが好きですよね?
ハオ そうです。なので僕が皆の世話をして、彼が僕の世話をするのです(笑)。
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ー 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
ハオ タイトなスケジュールで撮影していたので、撮影中は緊張感がありましたが、撮影の合間は仲良く遊んでいました。メイキングからその楽しさが伝わると思いますので、ぜひご覧ください。 印象に残っているエピソードは、制作チームやプロデューサーの方たちが手書きの応援メモつきの栄養ドリンクを毎日差し入れしてくれました。あれは毎日の楽しみでしたね! あと撮影現場に来られない日本の会社の方たちは、食事制限している僕たちを気遣ってローカロリーのお菓子を送ってくれて、安心してお菓子を食べられたのでとても感動しました。
マックス 本当にそう! 僕はとにかく食いしん坊で、いつも美味しい食べ物でストレス発散をするのですが、撮影期間の前半は食事制限していて…。現場にお菓子があるのになかなか食べられなくて、泣きそうでしたよ。特に印象に残っているのは、バッティングセンターでのシリアスなシーン。あの日の撮影がとても大変だったので、撮影後にプロデューサーが「今日は特別にお菓子を食べてもいいよ」とご褒美をくれました。当時は飛び上がりたくなるほど嬉しかったです(笑)。
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ー 「正負之間」で、ご自身が一番気に入っているシーンまたはセリフがあれば教えてください。
マックス 「守」は「守護」の「守」だ。大切な人を守るのが本当の正義だ。
ハオ 「運命を信じるか?」このセリフは傅理躬の感情を貫いているからです。傅理躬は運命を信じますから、長い間、好きな人の隣で感情を貫くことができます
ー 「正負之間」には、キュンとするシーンがたくさんありますが、ご自身が思うNo.1胸キュンシーンを教えてください。
ハオ 初めて「何か」に成功したシーンです、ハハハ!(笑)
マックス 教室でのキスシーンです。僕たちにとってキスシーンは自然になっていますが、スムーズに気持ちよく、ソフトで纏綿とした感じを出すために、2人でちゃんと作り上げていったシーンです。
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ー 「正負之間」をこれからご覧になる日本の視聴者に向けて、ここに注目しておくともう1歩楽しめるポイントを教えて下さい。
ハオ 「正負之間」は台湾BL史上最もキスシーンが多い作品なので、視聴者のみなさんにキスシーンの数を数えてみることをオススメします。全話ご覧になった後で、僕たちは一体何回キスしたのかを教えてくださいね。
マックス ハオが楽しいところをオススメしたので、僕からはちょっと深さのあるポイントを提供します。僕たちが演じるのは離婚弁護士で、鄭則守は結婚しない主義でした。でも最後に彼は結婚を選択します。ぜひ皆さんも僕らと一緒に「結婚」というテーマについて考えてみてください。恋愛がテーマの作品はとても多いですが、「正負之間」は3つの離婚案件を通じて、結婚の様々な面を議論しています。僕たちにとって結婚は一体何だろうと考えさせてくれました。これが本作の特別で面白い見どころだと思います。
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ー 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ハオ 「正負之間」で僕は初めて男性同士の恋愛を味わい、初めてドラマで自分自身の成長と積み重ねを表現できました。物語で言うと、僕たちが演じる鄭則守と傅理躬は幼馴染ですが、この関係が成長と幾つかの要因で変化していきます。僕たちの恋はどう発展していくか? ぜひ「正負之間」を注目してください。この作品は僕たちと制作チームの方々が思いと愛を込めて一緒に作り上げたので、皆さんが楽しんで頂ければ嬉しいです。
マックス 「正負之間」は僕の初めての主演作で、自分の性格と違うキャラクターにチャレンジしたのも初めてです。本作に出演できてとても嬉しいです。兄弟愛から恋愛に変化していくのが本作の大きな見どころです。皆さんが結婚しない主義のノンケ男が大親友と恋に落ち結婚に至るラブストーリーに興味があれば、ぜひ「正負之間」をご覧ください!
【DVD情報】
Bru-ray BOX & DVD-BOX <初回限定版>発売中
Bru-ray:16,500円(税込)/DVD:13,200円(税込)
特典映像:メイキング、記者会見、合宿風景など / 封入特典:ブックレット
<初回限定特典>封入特典:フォトブックレット、<正負>オーロラアクリルキーホルダー
※封入特典/映像特典は、ブルーレイ、DVDともに共通となります。
全12話+番外編/全1BOX 原題:正負之間~Plus & Minus/Plus and Minus
【配信情報】
Rakuten TV&ビデオマーケットにて、全12話配信中!
Rakuten TV:https://tv.rakuten.co.jp/special/plusminus/
ビデオマーケット:https://www.videomarket.jp/title/415031
2022年/台湾/音声:オリジナル中国語/字幕:日本語
発売元:エスピーオー/Rakuten TV/ビデオマーケット 販売元:エスピーオー
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