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【イベントレポ】「正負之間~Plus & Minus」主演キャスト&豪華ゲストが来日イベント開催!

ステージ上での集合写真

台湾BLドラマ「正負之間~Plus & Minus」のDVD&Blu-ray発売を記念し、10月29日浜離宮朝日ホール(東京)で、ファンミーティング「運命から奇跡へ」が行われ、主演のマックス・リン(林上豪)、ハオ・シー(石承鎬)、キレイ・チェン(鄭齊磊)、マット・リー(李見騰)が出席した。7月に開催されたオンラインイベントから約4カ月を経て、ついにリアル対面できる機会とあって、会場は開演前からファンの熱気に包まれた。イベントは昼と夜の2部開催。本稿では夜の部のレポートをお届けする。

マックス・リン、ハオ・シー、キレイ・チェン、マット・リー         

オープニングは「正負之間~Plus & Minus」のハイライト映像からスタート。前回に引き続きMCを務める歐陽ママが「最後の回だから、昼の2倍くらいやっちゃうよ」との軽口で客席を温めた後、舞台下手から主役4人が登場。日本語で「日本の皆さん、こんばんはー」と挨拶した。続いて、本作にカメオ出演をしたアーロン・ライ(頼東賢)とハンク・ワン(王碩瀚)、ウェイン・ソン(宋偉恩)とホアン・ジュンジー(黃雋智)も駆けつけ、夢の8ショットが実現! 相棒としっかり手を繋ぎ仲睦まじさダダ漏れのCP4組に、客席は早くもヒートアップした。

アーロン・ライ、ハンク・ワン、ウェイン・ソン、ホアン・ジュンジー

しかし感染対策のため、歓声を極力抑えていた客席のファンは、その熱い思いを一斉に掲げた「多謝♥我愛你們」と書かれたカードと拍手に代えて思いを示す。会場を見渡すと、似顔絵イラスト付き団扇を振る人や、嬉しさのあまり涙をこぼす人も。そんなファンにキャスト8人が口々に感謝を示す中、おもむろに客席に背を向けたのは、登場時からハイテンションのウェイン。スマホを構え「イーチ、ニー、サン」という掛け声と共にファンと自撮りするお茶目な一面を見せ、早くも場を和ませた。

トークタイムでは、まず大変だったシーンについて質問。マットがクリーニング店でのキスを挙げ、「外を通りがかったお婆さんに何度も見返されました」とその様子を再現すると、キレイが「撮影を見た老夫婦もキスをし始めたので、私たちもそれを見て学びました」と見事なコンビネーションでジョークを飛ばす。歐陽ママも「また適当なこと言って」とツッコみ、客席を笑わせた。

一方、ハオの腿に置いていた手でマイクを持ち直したマックスは「坂で互いを追いかけるシーンで、ハオが下り坂を選びました。上り坂の自分の方が疲れると思ったのですが、雨が降ってきて実は下り坂のほうがきつかったと知り、ハオの優しさに気付きました」と未公開シーンについて触れ、ハオの肩を抱き寄せた。対するハオは「撮影時はスタイル維持のために食事を節制していましたが、差し入れをたくさんいただくので、その誘惑に耐えるのが大変でした。でもマックスの姿が見えなくて探しに行くと、大抵何か食べていました」と暴露。するとマックスは、「ハオの言うとおり食事に気を付けていましたが、キャンプのシーンだけは遠慮なく食べていいと監督から言われたので、思い切り食べられてとても嬉しかったです」と、舌をぺろりと出して照れ笑い。快活で天然気質のマックス、控えめで鷹揚なハオの掛け合いがドラマのイメージと重なり、なんとも微笑ましい気持ちにさせられる。

マックス・リン、ハオ・シー

本作の最終話、「出会ったばかり」という設定で出演したウェインとジュンジーには、その後の展開について質問。「二人で散歩したり、お酒を飲んだりしたと思います。続きはウェインに任せます」と答えたジュンジーの後を引き取ったウェインは、「その先はちょっと言えませんが、ただの散歩はありえません」と意味深発言。中国語に堪能な歐陽ママの絶妙なツッコミとゆる〜い空気感も相まってか、貴重なエピソードを次々と明かしてくれた。

ファンのリクエストに応えて披露した寸劇「チンピラ劇場」では、左右二手に分かれた8人が「コラです」「ナニこれ」「リョウリュウショ」「ナルト」「ワサビ」など、脈絡のない日本語を言い合いながら凄んでみせる、なんともカオスな状態に。

ファンからの質問コーナーで、来日にあたり「一番楽しみなのはスキーと温泉。今回は無理なので、次回に期待します。大阪USJのハリーポッターのアトラクションも見たいです」と答えたのは、初来日のマックス。東京が二度目というハオは「抹茶愛好家なので、京都に行ってみたいです」と答えた。

東京在住経験があり、今回もほぼ日本語で答えるほど日本語堪能なハンクは、「行きたい場所はもう全部行きました」とした上で、「AFURIのラーメンとゴーゴーカレー、めっちゃ好きです」と、かなり日本通の様子。ハイカラーヘアとサングラスで一見強面風だが、愛嬌たっぷりの笑顔は健在だ。アーロンは「隣に最高のガイドがいるので、彼が薦める場所、食べ物はすべて試してみたいです。皆さん、もし何かお薦めがあったら作品公式アカウントにコメントください」と相棒ハンクへの信頼を示しつつ、ファンにも呼びかけた。

アーロン・ライ、ハンク・ワン

マットは「この2、3年、電話やビデオ通話だけだった日本の友達と直接会って食事したりできること、またSNSを通しての交流だった皆さんとこうしてお会いできることが嬉しいです」と、ファンへの愛あるコメント。一方キレイは「4回目の日本ですが、街で偶然木村拓哉さんに会うことが小さい頃からの夢」と、斜め上をいく回答で笑いを誘った。

「キスシーンは僕たちが一番でしょ!」コーナーでは、台湾BLドラマ史上最多キスシーンを誇る本作にちなみCP4組の名キスシーンを鑑賞。続いて撮影秘話が明かされると、客席の盛り上がりは最高潮に達した。

キスシーンを鑑賞する俳優たち

キスシーンを鑑賞する俳優たち2

ハオとマックスは「最後の瞬間は終わりたくないという気持ちでした。撮影後半はどんな言葉も不要で、お互いへの気持ちを愛と表現しても言い過ぎではないほど真剣に向き合ってきたので、感謝の気持ちでいっぱいです」と当時の思いを語った。ハオがマックスのほっぺにチュッとキスする、赤面必至の場面も!

セクシーな大人キスを演じたのはキレイとマット。「どうしたら美しい映像になるか、何度も撮り直していろいろな方法を試しました」とマットが真面目に語る一方、キレイは「大きなスクリーンで見たら、お腹が空いてきました」と、安定のジョークで個性のコントラストを見せた。

キレイ・チェン、マット・リー

これまで静かに鑑賞していたアーロンとハンクは、主演作「Be Loved in House約・定~I Do」で自分たちのキスシーンが流れると、途端に照れ顔に。「最後のキスシーンの撮影だったので嬉しかったです。撮影進度が予定より順調だったので、6、7回角度を変えて撮りました」と語った。撮影当日は、ハンクの24歳の誕生日を祝うサプライズがあったそう。アーロンは「自分の誕生日が24日なので、24繋がりで縁を感じました」と話した。

他CPのキスシーンでは、色っぽい声でアテレコするなど散々冷やかしてきたウェイン。主演作「HIStory3 那一天~あの日」のキスシーンが流れると、スクリーンの前で腕を大振りし照れ隠しする仕草を見せつつ、「最初から最後までの長いテイクを何度も撮り直したので、最後のほうは母親役のユー・ズーユー(于子育)さんがスマホで私たちを撮っていました」と明かした。またジュンジーが「唇がしびれて、眩暈がするまで何度もキスをしました」と当時の苦労を語ると、ウェインも「雑音が入らないよう、窓を閉めクーラーも止めて撮影したので、とても暑かったです」と、状況を補足した。

ウェイン・ソン、ホアン・ジュンジー

ハオの汗をこまめに拭くマックス、キレイの耳元に口を寄せて話をするマット、阿吽の呼吸で拳を合わせるアーロンとハンク、ハグし合うウェインとジュンジーと、あちらこちらでドラマの続きかと錯覚するようなラブラブっぷりが展開されていたトークタイム。すべて見逃したくなくて、二つじゃ目が足りない!と思われた方も、きっと少なくなかったはず。

一人が目隠しをした状態で、指定された体の一部を触り、自分の相方を当てる「あなたは私の運命」ゲームでは、ウェインがジュンジーの腿、アーロンがハンクの胸筋、マットがキレイの手を正確に当て、見事「運命の絆」を証明した。

目隠しゲームをするウェイン・ソンとホアン・ジュンジー

最後のチェンフーCPはいかに?と思いきや、目隠しをしたマックスの前に、赤いバラとケーキを持ったハオが再登場し、ファンと共にバースデーソングを贈るというサプライズが! お寿司好きなマックスのために、ケーキは特別に寿司で作らせたものだとか。11月15日に誕生日を迎えるというマックスは、「誕生日を祝ってもらえるとは思いもしなかったので夢のようです。今お腹が空いているので、この巨大なお寿司を見ると食べたくなります」と大喜び。ハオは「一生、いえ十生でも一緒にいたいです」と、劇中のセリフを絡めたお祝いメッセージを贈った。

サプライズで誕生日を祝われるマックス・リン

そして登壇キャストを撮影できるフォトタイムには、マットの娘・玲玲を演じたチェン・シントン(陳星彤)が登場するという二度目のサプライズ。恥ずかしそうに日本語で「こんばんは」と初々しく挨拶するなど、劇中よりずっとシャイな様子が客席をほっこり和ませた。

「正負之間」メインキャストたち

終盤のプレゼントコーナーでは、マックスが自作のデッサン画、ハオが家で飼っているコーギー犬モチーフの小物、マットが縁結びの神様「月下老人」の小銭入れ、キレイが台湾の人気革職人の商品、アーロンがアクセサリー、ハンクがゴルフのグローブ、ウェインがサイン入り写真集、ジュンジーが自作の絵をモチーフにしたキーホルダーをそれぞれ台湾から持ち寄り、抽選で当選した幸運なファンに渡された。

トークタイムやゲーム、名シーン鑑賞を通して、まるで同窓会のような楽しい時間を共有できた2時間。役柄とは異なる素顔や、逆に役柄を彷彿とさせる一面、そして変わらぬ絆の強さを惜しみなく見せてくれた。そんなCP4組に癒やされ、笑いが絶えなかったイベントは、「来年また会いましょう」というメッセージをフィナーレとし幕を閉じた。

舞台裏での集合写真

Text:Cinem@rt編集部

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