台湾映画上映イベント<台湾映画の"いま">第7回『阿修羅/アシュラ(原題:該死的阿修羅)』レポート
2000年以降の台湾映画の新しい流れがどのように台湾映画の"いま"に繋がってきたのか、そして"いま"何が起きているのかをお届けする台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベンシリーズ2022台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜革新と継承〜」。
10月22日に第7回が開催され、ある無差別殺人を通して罪とは何かを問うサスペンス『アシュラ/阿修羅(原題:該死的阿修羅)』が上映された。
本作は数々の受賞歴を誇る樓一安(ロウ・イーアン)監督の最新作で、来年のアメリカのアカデミー賞外国語映画賞の台湾代表に選ばれた一作。教育、ネット社会、格差、マスコミの功罪など様々な社会問題を通してなぜこの事件が起きたのか、そして人の心に隠れている阿修羅とは……。
考えさせられることの多い作品だが、上映後のアンケートでは「状況によって誰の中にも現れうる阿修羅の姿を俳優たちが魅力的にかつ自然に演じてとてもおもしろかった」「予想を裏切る内容がとても面白く、物事を多角的に見る監督の視点がとても良い」など、参加者の多くがこの作品を気に入ったことが伺えた。
上映後のアフタートークでは、本編解説と秋の映画祭情報と各映画祭の選定傾向がテーマに。上映前に公開された樓一安(ロウ・イーアン)監督から届いたムービーメッセージとアフタートークは、10月31日までアーカイブ配信で視聴することが出来る。
◆樓一安(ロウ・イーアン)監督のメッセージ
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=49c3bc46828e8c937424a77065c5d716
◆アフタートーク
hhttps://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=7ac0100436b20b87fb444b46ac28789f
樓一安(ロウ・イーアン)監督
今年で7年目の開催となった本イベントも、本年度は今回をもって終了。近年、動画配信サービスや台湾ホラーのブームなどで日本でも鑑賞できる現代台湾映画は増えてはきたが、本イベントのように、“台湾映画のいま”が感じられる多彩なセレクションを鑑賞でき、詳細な作品解説まで聞けるのはやはり貴重な機会だろう。来年度も本イベントが開催されることを期待している。
開催形式:配信プラットフォームによるオンライン
参加:無料。事前申し込み制。
スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス
協力:映画各社
イベント形式:映画の上映とトーク(監督や俳優のムービーメッセージ、テーマトーク、台湾映画界の最新情報)
※各回の申込みの詳細は、以下のWebサイトで告知
台湾文化センター https://jp.taiwan.culture.tw
アジアンパラダイス http://www.asianparadise.net
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