【最新映画in台湾】ホラー映画『民雄鬼屋』、公開二週間で興行収入2000万ニュー台湾ドル突破!
ニュース提供元:用心娯楽
采昌、馬棋朵
台湾の有名な心霊スポットをモチーフとした映画『民雄鬼屋(原題)』(仮訳:民雄の幽霊屋敷)が、公開第一週目で興行収入およそ1100万ニュー台湾ドル(約5117万円)を記録し、新作映画ランキングのトップに躍り出た。二週目には2000万ニュー台湾ドル(約9311万)を突破し、今や3000万ニュー台湾ドル(約1億3977万円)に迫る勢いだ。
主要キャストは、シェリル・ヤン(楊謹華)、ペイ・シャオラン(沛小嵐)、マイ・ユートン(麥語彤)、ウィルソン・リウ(劉韋辰)、シア・ジンティン(夏靖庭)、ヨウ・カイ(宥凱)。
ある映画評論家は「成熟したホラー映画の語り口を通して、伏線回収とコミカルな面が適切に表現されており、ホラーファンをすぐに満腹にしてくれる作品です」と評する。特に、初めて二役に挑んだ主演のシェリル・ヤンは、迫真の演技で観客を驚かせ、その高い演技力が再評価されている。
采昌、馬棋朵
シェリルが演じるのは、正反対の性格と運命を持つ「何家」の双子姉妹。姉の何聖心は幼いころから母親に可愛がられ、自己主張が強く自己中心的。一方、妹の何德心は顔に大きなあざがあり、家族から愛されずに育ったため、人生に希望を抱けない。
観客が一眼で姉妹の違いがわかるよう、シェリルは知恵を絞った末、妹は片足を軽く引きずる設定にし、劣等感を表現したという。姉妹の性格どちらにもあまり似ていないというシェリルは、「他人の性格や人生を体験できるのが、演じることの醍醐味です。今回は一度に二人の人生を体験できました。同じ日に二役を演じ分けなければならないこともよくありましたが、とても面白かったです」と話した。
双子の姉妹が家族の態度によってだんだんと疎遠になり、最後には悲劇を引き起こす『民雄鬼屋』。シェリルは、「言い争うシーンを演じるたびに実感しました。人の心はこの世で一番複雑で、血のつながった家族でもエゴのためにその絆を断ち切ってしまうことがあるのだと。妹を演じた後、メイク室で彼女の境遇を思うと、悲しくて胸がつぶれそうになりました」と撮影を振り返り、家族の愛情を得られなかった妹に同情を寄せた。
采昌、馬棋朵
本作には制作スタッフも実力派が名を連ねる。ぱらぱら漫画「Deadline」や金鐘奨受賞作「住戶公約第一條」のリウ・バンヤオ(劉邦耀)がメガホンを取り、「可不可以,你也剛好喜歡我」のリウ・フォンチー(劉楓棋)がプロデュース、ベテラン記者のチャン・ジョーミン(張哲鳴)が脚本を手掛ける。『民雄鬼屋』は台湾で絶賛上映中。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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