【特集】「山河令」マー・タオ プロデューサー インタビュー “ドラマを通して視聴者に美を楽しんでもらいたい”
2021年最大のヒットとなったブロマンス時代劇「山河令」が現在DVDレンタル&配信中、Blu-ray&DVD-BOXが4月8日より発売! このリリースを記念し、本作のプロデューサー、マー・タオ(馬韜)さんのインタビューをお届けいたします。
― 「山河令」を企画された経緯を教えてください。
マー・タオさん(以下、マーPD) 2018年6月から、このプロジェクトに取り掛かりました。その後、脚本家を探し、最終的にシャオチュー(小初)に担当してもらうことに決めました。脚本は2019年3月から書き始めました。まずドラマ全体の風合いを決め、その方向性に沿って全体を整えていきました。その後、ふさわしい演出家と俳優、そして、ふさわしい衣装や小道具の制作者を探しました。ドラマの情景を通して、視聴者に美を楽しんでもらうためです。
― 「山河令」が配信される前に、これほどの大ヒットを予想していましたか? 中国、そして海外でも支持された理由は何だとお考えですか?
マーPD 実を言うと、自分の務めをちゃんと果たして、内容を充実させればいいと思っていました。ヒットするかどうか、またどの程度ヒットするかは予測できませんでした。ここまで人気が出て、視聴者の皆さんが本作を愛し、私たちの努力を認めてくださったことに感謝しています。
― 主演のチャン・ジャーハン(張哲瀚)さんゴン・ジュン(龔俊)さんを起用された理由を教えてください。
マーPD 主役の2人は、役柄の容貌や年齢にぴったり合致していました。どちらもプロの俳優です。皆さんがご覧になったとおり、2人は役柄を見事に演じきりました。これは本作がヒットした理由の1つです。
― チャン・ジャーハンさんとゴン・ジュンさんとは、撮影に入られる前にどんなことをお話しされましたか?
マーPD コロナ禍だったので二人とはテレビ電話で会い、役柄の性格や傾向、特性について話し合いました。役柄を十分に理解して、より上手に演じてほしかったんです。
― 主演のお二人以外にも、キャスティングの際に印象に残っている方はいらっしゃいますか?
マーPD 顧湘(グー・シアン)を演じたジョウ・イエ(周也)です。彼女は私が最初にキャスティングした俳優で、世事に疎くてお茶目で愛らしい魔女っ子を演じました。ドラマの後半で曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)と出会い、普通の生活を送りたい、人間として生きる道を取り戻したい、本物の人間に変わりたいと願います。この過程を表現するにはかなりの演技力が必要になりますが、彼女は完璧にやってのけました。すばらしいです!
― 撮影現場で強く印象に残っている俳優はいらっしゃいますか?
マーPD 撮影現場では、どの俳優もプロ意識が高かったと思います。皆が炎天下で真剣に撮影に臨み、主演か脇役かに関わらず、真剣に自分の役柄に取り組んでいました。とても印象深かったです。誰か1人ではなく全員です。全員が心を込めて演じたので、ドラマ全体が輝きを放ちました。
― プロデューサーとして観たときに、一番好きなセリフやシーンはどこですか?
マーPD 「少年の日はとどまらず、また少年は現れる」(第14話)、「すでに君子とまみえ、なんぞ喜ばざらん」(第14話)、「知己に遇(あ)えば、山河も重からず」(第9話)。これらのセリフとシーンが好きです。
― これまで寄せられた視聴者の反響に対する感想を教えてください。
マーPD ここまで視聴者に気に入ってもらえて、驚くと同時にうれしく思っています。視聴者の皆さんが、本作を認めてくれたことに感謝しています。これからもっと努力して良い仕事をしたいです。
― 「山河令」をこれから見る日本のファンに、メッセージをお願い致します。
マーPD 日本の視聴者の皆さんにドラマ「山河令」をご覧いただき、とてもうれしいです。ありがとうございます!
(インタビュー実施:2021年7月)
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