「玲瓏姫」は“スカッとしたい!”あなたに効くドラマ|アジアドラマの処方箋#33
この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ・台湾ドラマを紹介。第33回の今回は「スカッとしたい!」あなたにおすすめの1本を紹介します。
お薬ドラマ「玲瓏姫-The Wolf Princess-」
このドラマの効能
・痛快な若様の冒険ラブコメをスカッと楽しめます
・いつもと一味違うヒーローの活躍が見られます
・グー・ジアチェンの魅力をたっぷり味わえます
「玲瓏姫-The Wolf Princess-」を詳しく解説
・グー・ジアチェンに注目! アウトローな若様に萌える冒険ラブコメ
・奔放でたくましい若様の正体は“狼族”の末裔
・超ツンデレなヒロインにフォーリンラブ❤
・いつでも自分流で駆け引きなし︎
グー・ジアチェンに注目! アウトローな若様に萌える冒険ラブコメ
「華麗なる皇帝陛下【エンペラー】」「蒼穹の剣」「驪妃(りひ)-The Song of Glory-」とドラマ出演が続くグー・ジアチェン(谷嘉誠)。彼が主演するラブコメの新作「玲瓏姫-The Wolf Princess-」は、楽しくスカッとしたいときにオススメの作品。今回は、彼自身の魅力が十二分に活かされた本作の見どころをご紹介します!
グー・ジアチェンは1992年6月19日生まれ、雲南省昆明市出身。シャオ・ジャン(肖戦)と同じくアイドル育成番組「燃焼吧少年(原題)」を経てX玖少年団(X-NINE)のメンバーとしてデビューし、近年は俳優としても活躍を見せています。
彼はもともと大学を卒業してオレゴン大学の大学院に進む予定でしたが、「燃焼吧少年(原題)」に出演したことで芸能人生が開けたそう。
グループの中ではラップが得意で、運動神経が良くて筋肉自慢。当初はあまり喋らない硬派なイメージがありましたが、実は「華麗なる皇帝陛下【エンペラー】」のようなコメディ演技がはまるお茶目なキャラ。Weiboに投稿するコメントも独特のユーモアがあって、いつでも自然体、自由で個性的なところがファンに愛されています。
そんな彼が「玲瓏姫-The Wolf Princess-」で演じているのはやんちゃで奔放な若様・炎青。グー・ジアチェンにぴったりな笑えて萌えちゃうアウトローなキャラに注目です!
◆XNINE (X玖少年团) Debut Teaser 6/9 - Gu Jiacheng (谷嘉诚)—X NINE official
奔放でたくましい若様の正体は“狼族”の末裔
炎家の二男・炎青は西厥ではいいところのお坊っちゃんながら、野性味あふれるキャラ。長らく辺境警備の軍隊にいましたが、仲間を連れて都に戻ってきたところから物語が始まります。
兄の炎厥とも弟の炎玉とも違って自由奔放な炎青は、炎家の中でも異色の存在。すでに亡くなっている母親の詳しいことは彼自身もよくわかっていないのですが、彼が“狼族”の血を引いていることは確か。そのため普通の人に比べて耳がよく機敏で運動神経も抜群。細マッチョな体で手強い敵も鮮やかに倒してしまいます。
とにかく、炎青はいつもの時代劇ドラマのヒーローとは一味違います。基本的にうぬぼれ屋でお調子者、フリーダムすぎて何をしでかすかわからずハラハラさせられます。
しょっちゅう仲間とつるんで男同士でワイワイやっているのは、「今日から俺は!!」を思わせるようなヤンキーのノリ!? 強くて頼り甲斐がありそうだけど、ツッコミがいのある愛すべきキャラから目が離せなくなっていきます。
超ツンデレなヒロインにフォーリンラブ❤
そんな炎青が好きになってしまうヒロインは、西厥に人質として滞在している南楚の郡主・玲瓏。人前ではおしとやかに振舞っているものの、実はしたたかで気の強いお姫様です。
しかも、彼女の体には“狼隠”と名乗るもう一つの魂が同居しているという驚きの設定。“狼隠”は玲瓏を超えるじゃじゃ馬で気性の荒い女性らしく、彼女に体を乗っ取られると毎回トラブルばかり。玲瓏も“狼隠”の暴走には困ってしまっています。
この秘密を知った炎青はドン引きするどころか、ますます玲瓏に興味を持って彼女の行く先々に現れるように。一見ただのストーカーですが(笑)、本当のところは彼女のことが心配で陰日向で守ってあげるようになるのです。
ところが、玲瓏は超が付くツンデレ。炎青に対してかなり強気で冷たい態度を崩しません。しかし、めげるどころかドSな彼女の仕打ちもウェルカムといった様子で、かえってやる気を出してしまう炎青(笑)。いざという時には男らしく迫ってツンの玲瓏をドキドキさせます。逆に、デレになった玲瓏からキスされると、驚いて目を丸くしてしまうウブなところも!?
いったい、このラブストーリーはいったいどこへ向かっていくのでしょうか(笑)!? なんだかワクワクしてしまいます。
いつでも自分流で駆け引きなし︎
そんなふうに玲瓏を追いかける炎青ですが、そのライバルとなるのが弟の炎玉。子供時代に南楚に行かされていた炎玉は、その頃から玲瓏のことが好きで、2人は幼なじみ。当然、炎玉は後から割り込んできた兄ではなく、自分の方が彼女の運命の相手だと思っています。
一方、炎青は炎玉と対立する気はなく、あくまで自分の思うままに玲瓏にアプローチ。それが女性から見てちょっとトンチンカンであっても、本人はお構いなし。他人は他人、自分は自分の自己流を貫いて、駆け引きなしにストレートに想いを示していきます。そんな炎青にさすがの玲瓏もちょっとずつ心が動いていくことに……!?
なお、炎青を目の敵にする兄の炎厥が、思いがけず“狼隠”の方に惚れてしまうというハプニングもあり! この炎厥役をX玖少年団(X-NINE)のポン・チューユエ(彭楚粤)が演じているのにも注目です。
こうして、中盤からはヒロインをめぐるラブストーリーだけでなく、“狼族”と“狼隠”の秘密をめぐるサスペンスも盛り上がっていき、物語は波乱万丈な展開に!
グー・ジアチェンが演じるアウトローな若様は超ツンデレなお姫様のハートをゲットできるの? ぜひ本編で彼の魅力とロマンスの行方を確かめてみてください!
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TEXT: 小酒真由子(フリーライター)
アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる!」を、Cinem@rtにて「アジドラ処方箋」を連載中。また、執筆させていただいたキネマ旬報ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2022年版』が絶賛発売中です。
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