【最新ドラマin台湾】グイ・ルンメイ主演、期待の華語ドラマ「台北女子図鑑」がクランクアップ
ニュース提供元:Sequoia Entertainment(紅杉娯楽)
グイ・ルンメイ(桂綸鎂)主演のドラマ「台北女子図鑑(原題)」が、4カ月の撮影期間を経てこのほどクランクアップした。
本作は、主人公の林怡姍(グイ・ルンメイ)が、妹の林怡淨(リン・スーユー/林思宇)や幼なじみの李承恩(ワン・ポーチエ/王柏傑)、親友の許慧如(キミ・シア/夏于喬)らと故郷の台南を離れ、大都市台北で奮闘する物語。恋愛、職場のいざこざ、友情の変化など20年の歳月を描く。視聴者は、登場人物の成長と共に自らの人生も追体験できる作品だ。
撮影過程は、登場人物の人生と同様に波乱万丈だった。日本側と版権の交渉を進めて3年、今年5月に始動して間もなく、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で撮影は一旦中止に追い込まれる。9月の撮影再開後は最大限の予防措置を取り、4カ月で使用した抗原検査キッドは計2600本にのぼった。
監督のロビン・リー(李芸嬋)はクランクアップ後、「3/1撮影チーム結成、5/1始動、5/14撮影中止、9/14撮影再開、まる4カ月、16週で2600本の簡易検査キッドを使い切る、287日、皆さんお疲れ様!」とSNSに投稿。その数字はまさに「台北女子図鑑」制作の軌跡といえるだろう。
撮影場所は仁愛、信義、西門、中山、東区など台北各地で行われた。台北の街全体をランウェイとするかの如く、キャストは何百もの衣装に着替え、時代ごとの女性の心境を台北の街角で演じた。ルンメイは、バイクに跨がっていた若い時代から、輸入車に乗ったスタイリッシュな都会的女性になるまで、林怡姍の20年に渡る成長と変化を表現する。ルンメイは、その功績はメイクアップと衣装チームによるものが大きいと話した。
クランクイン前には、台南旅行へ一緒に行ったというルンメイ、ポーチエ、キミ、スーユーの4人。まるで大学の卒業旅行のように食の都で飲み食いした結果、すぐに意気投合し、「台南組」の距離感を養うことができた。
ルンメイは撮影後「彼らが一番リアルな感情を与えてくれた。もし誰か一人でも垣根があれば、こんなにリラックスできなかったと思う」と、メンバーに感謝を示した。それを聞いたキミも「最初許慧如っぽくなかった私を、真実許慧如の役にしてくれたのはルンメイ。許慧如は彼女によく似ているから」と、目に涙をためた。
またクリエイティブチームは、ルンメイの人柄の良さと、皆をまとめる力を絶賛。そんなスタッフにルンメイは「安心して演技に打ち込ませてくれたスタッフに感謝している。これぞ役者の幸せ!」と感慨深げに語った一方、自由な表現をさせてくれた監督に対しても「私がどう演じても共感し、心理的にも理性的にずっと私に寄り添ってくれた」と感謝を述べた。
格帝グループ紅杉娯楽制作の「台北女子図鑑」は、地元を離れ大都市で再出発のチャンスを求める若者が、現実にぶつかり価値観が変わっていく「よそ者」の心境をリアルに再現した作品。主人公の林怡姍が恋愛するたびに、新たな学びを得ていく様など、台北女性の成長の縮図をリアルに映し出す。ルンメイは「この作品は同窓会みたい。毎話謎の人物が登場するので、配信時にサプライズを提供できたら」と話した。2022年、動画配信サービス「Disney+」で独占配信予定。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
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