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台日文学交流フォーラム 「怪談ナイ ト」三津田信三氏×瀟湘神氏ライブトーク 10/22(金) 開催

台湾作家の日本市場進出を後押しし台湾文学界が誇る名作の数々を日本の読者に紹介するため、台湾文化センターと誠品生活日本橋は年間を通じて主題テーマを設け、台湾の代表的な作家を特集し、中文書と翻訳書籍を集めたコーナーを常設している。

誠品生活日本橋店内で現在開催中の中文書フェア「2021台湾文学展」第二弾は、「妖怪台湾 華麗なる魑魅魍魎(ちみもうりょう)」と題して、台湾の出版社で刊行された様々な妖怪や怪異に関するテキストを紹介。

  

夏の風物詩といえば、身の毛もよだつ怪談話。泣く子を呑み殺す「虎姑婆(フゥグゥポー)」に、山に入った人を迷わせる「魔神仔(モシナ)」、女子を強引に娶る蛇の化身「蛇郎君(シェランジュン)」など、灼熱の太陽が照りつける台湾でも、束の間の涼を求めて、地域に伝わる妖怪談が人々の関心を集めている。民主化運動や台湾アイデンティティの躍動とともに、いままで忌避されてきた台湾の妖怪たちは民間伝承の場を離れて、小説、映画、ゲームといったさまざまなコンテンツで跋扈し、今や大衆文化の一部となっている。

今回の特集では、台湾の文青(文芸青年)の間でとりわけ人気の高い怪談創作を紹介し、台湾発の妖怪の魅力を探る。

昨年台湾で発売され、日・台・香港の作家がリレー形式で紡いだホラーということでも話題を呼んだ小説『筷:怪談競演奇物語』が、この9月に日本でも翻訳・発売。それがこの『おはしさま 連鎖する怪談』だ。今回は書き手を代表して、日本の三津田信三さんと、台湾の瀟湘神さんが登壇。“おはしさま”の正体とは? 日台それぞれの“怪”とは? そして人びとは何故“怖いもの”に魅かれずにはいられないのか―。


■「怪談ナイ ト」イベント情報
日時:2021年10月22日(金)19:00~20:30(終了時間は変更の予定あり)
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料
※社会情勢によりイベントを延期、内容変更、中止する場合がございますので予めご了承ください
申し込みリンク→ https://seihin1022ohashisama.peatix.com

■登壇者プロフィール

三津田 信三(みつだ しんぞう)
奈良県出身。編集者を経て、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー(文庫で『忌館』と改題)。ミステリとホラーの両ジャンルで活躍し、10年『水魑の如き沈むもの』で第10回「本格ミステリ大賞・小説部門」を受賞。『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズほか、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』や、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉など著作多数。


瀟湘神(シャオ・シャンシェン)
東呉大学中国文学学科卒。台湾大学哲学研究所修士課程修了。台北地方異聞工作室の共同創業者。長年にわたって、台湾における妖怪伝承に関する史料の収集と研究を行ない、大衆文化とされてきたフォークロアを現代的に書き替えるなど、民間信仰や怪異伝承を題材にした小説を創作している。主な著書に、『跋扈する台北城の妖魔』、『魔神仔(モシナ)』、『唯妖論』(共著)、『おはしさま』(共著)がある。

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