【台湾レポート】台北駅にある「あのランドマーク」が撤去!ネットでは惜しむ声が寄せられる
台北駅構内にある謎の像。大きな青い目と長い黄色いくちばしが付いている鳥の頭に、白い人間の体。台北駅を利用したことがある日本人にも印象に残っているのではないでしょうか。
11年も台北駅構内にあり、利用者にとっては‘’ランドマーク‘’のような存在になっていたこの像は、7月13日に撤去されました。
実はこの像は、台北当代芸術館が2010年に「街区芸術計画」を推進した時に、アーティストと台北捷運(MRT)の運営会社と提携した芸術作品です。
台北当代芸術館のページの、この「夢遊」と名付けられた像の説明には「草原に立つ、鳥の頭を被っている女の子は鉛筆を手に握って、顔から流す水が彼女の体を覆い被せている。彼女は永遠に大人にならず、彼女が握っている鉛筆は永遠に字を書けず、靜止と流動、そして現実と幻想の間に止まっている……」と書かれています。この像を作ったアーティスト何采柔と郭文泰のコンセプトは、「この超現実の彫刻は、人に足を止めて微笑んで、夢を見て、単調な日常生活から暫く解放させてほしい」だそうです。
この像が撤去された理由は、台北捷運(MRT)の運営会社との契約期間が満了になり、かつ長年の展示で作品自体のメンテナンスが必要なため、創作者たちに相談した結果、台北駅から撤去し、創作者たちに返還するようです。
台北当代芸術館がFacebookでこの像の撤去のお知らせを公開すると、大勢なネットユーザーが反応し、「思い出がなくなる」、「道に迷うときのランドマークがなくなった」、「友人との集合場所だったのに」、「悲しい、さようなら」などこの像を惜しむコメントが寄せられています。幾つかのネットニュースにも報道されていて、話題となりました。
Text:ローズ
台湾・高雄生まれ、来日7年目。日本の映像系企業に勤務
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