古代中国で食べられていた「携帯食」はなに?|中国時代劇トリビア#64
中国ドラマを観ていて、あれ、これ…なんかちょっと気になる~!?という小さな“なにか”を見つけてしまうことはありませんか?そんな中国ドラマに登場する、ちょっと気になる小さなアレ!を解説する小ネタトリビアをご紹介していきます。
今回は時代劇ゲームの世界に閉じ込められてしまった恋人たちを描いたドラマ「殿下攻略~恋の天下取り~」より。
「殿下攻略」で気になるアレ! 中国で食べられていた携帯食ってどんなもの?
「殿下攻略~恋の天下取り~」より
今も昔も、お湯さえあればいつでもどこでも食べられる便利で美味しいインスタントラーメンは大人気!ドラマでは皆を夢中にさせる不思議な食べ物として大活躍していました。
古来中国でも、戦地に向かう兵士たちにとって、いつでも用意ができる携帯食は大事な食糧の一つでした。 中国最古の軍隊糧食は狩りで捕った獲物でした。その場で捕らえた獲物以外にも、主食として支給される粟(あわ)を濃いお粥にして食べていたそうです。
夏王朝、殷王朝、周王朝は野菜入りの粟粥が糧食の中心で、そこに豆類や肉類をトッピングしていたとか(おいしそう!)。粟は米よりも長期保存にむいていたこともあり、唐王朝期まで軍隊の主食でした。明代に入って小麦粉が普及してくると、小麦粉を使って作られたパンのような“餅(ビン)”が持ち運びにも大変便利で、軍隊の携帯食として大人気となったそうです。
「殿下攻略~恋の天下取り~」より
Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。『台湾エンタメパラダイス』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)にて執筆記事掲載中。
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