「日本公開は僕の夢」 『FUNAN フナン』監督メッセージ映像が公開
この度、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭で見事グランプリを獲得した『FUNAN フナン』(配給:ファインフィルムズ)が12月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。この度、監督からのメッセージ映像と新場面写真が解禁となった。
「こんにちは、みんな」という日本語のあいさつに続き、「日本のアニメを見て育ち、憧れてこの職業に就いた」と日本での公開についての喜びを語る。主人公チョウのモデルである彼の母親、そして離れ離れになってしまうソヴァンのモデルである彼の兄が経験したクメール・ルージュ時代を描いた本作について「個人的な思い入れが強い作品」と語る。
生き抜いた自身の家族への敬意を表すと同時に、1970年代カンボジアの歴史の証言としての一面をも担う本作。「この作品に携わったスタッフ全員の気持ちがこもっている作品なので、スクリーンでたくさんの人に観てもらいたい」と述べた。
「日本のアニメーションは特別。作品のレベルや多様性はもちろん、アニメーションで様々な人間の営みを描く事を受け入れる文化が成熟していることがとても羨ましい」とかつて語った監督。「『火垂るの墓』以来の芸術的な大作」(Variety)というレビューもあった本作だが、監督は高畑勲監督を尊敬しており、「『FUNAN フナン』を見てもらうことができなかったのが本当に残念」とも話していた。
自らのルーツを問い、母親の証言から歴史を描き、世界中へ羽ばたいた本作。ぜひスクリーンでその歴史を<体験>してほしい。
『FUNAN フナン』
12月25日(金)YEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル池袋他にてロードショー
今はただ進むしかない、わずかな希望を頼りに―。
【ストーリー】
カンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになってしまった母親のチョウ。農村での革命組織(オンカー)の監視による苛酷な労働や理不尽な扱いは、彼女と夫クンを、そして共に生活する家族を一人、また一人と追い詰めていく。しかし、チョウは決して諦めない。生き延びて、最愛の息子を取り戻すため―。
監督:ドゥニ・ドー アートディレクター:ミッシェル・クルーザ 『怪盗グルーの月泥棒 3D』
声の出演:べレニス・ベジョ 『アーティスト』、ルイ・ガレル 『グッバイ、ゴダール!』
2018/フランス、ベルギー、ルクセンブルク、カンボジア/カラー/フランス語/87分 原題:FUNAN 映倫:G
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 東京、ベルギー大使館、ルクセンブルク大公国大使館、在日本カンボジア王国大使館
配給:ファインフィルムズ
Les Films d'Ici - Bac Cinéma - Lunanime - ithinkasia - WebSpider Productions - Epuar - Gaoshan - Amopix - Cinefeel 4 - Special Touch Studios © 2018
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook