【その2】ジャンルミックスの傾向、“サスペンス+ラブストーリー”路線の行方は?
引用元:wechat Vlinkage
公式アカウント:「Vlinkage」
ドラマ「最初的相遇,最后的別離(原題)」では、「サスペンス」と「愛情」を組み合わせることを選択した。この作品のストーリーの構成は、主人公と主要人物とのラブストーリーを主軸に、反薬物・犯罪捜査のラインが加わっていく。「私たちはサスペンスが主で愛の部分が補足、といったように考えてはいません。あくまでも両方を一緒に融合させてバランスを取るような感覚でとらえています」とツァオ・イーウェン監督はセミナーで語った。
伝統的な認識では、サスペンスドラマは男性主題のカテゴリーとなり、作成者のほとんどは男性であり、このジャンルには多くの推論、暴力、行動の要素があり、男性の視聴者にとっての「見どころ」とも見なされていた。国内のサスペンスドラマでは、女性キャラクターは長い間物言わぬ状態にあり、女性の観客はサスペンスドラマの観客とはみなされていなかった。
しかし、Youku DramaCenterのプロデューサーであるチャン・ユェンホアによると、Youkuプラットフォームのデータでは、サスペンスドラマに対する女性の関心は男性よりも決して低くはなく、「プラットフォームドラマ全体の女性ユーザーの割合は54%であり、「サスペンスシアター」の女性ユーザーは60%近くを占めています」。
ドラマ「最初的相遇,最后的別離」は、伝統的な考え方から脱却し、愛とサスペンスの要素を巧みに組み合わせ、ジャンルの多様な発展を遂げ、「彼女(女性)のためのサスペンス」という分野で新たな探求を行ったと考えられている。それ以外にも、ヒロインのキャラクター設定から男性キャラクターの描きかたまで、革新的な要素を展開したところも人気を獲得した重要な要因となっている。
現在、中国国内ドラマの全体的な制作レベルは向上しており、「革新」は競争力を高めるための重要な方法になっている。ドラマ「最初的相遇,最后的別離」は、ジャンルの融合、物語の二重の視点、キャラクターの構築という観点から、若いクリエーターたちが抱く日常を破る勇気と誠実さを反映しており、こういった探求は、創造的なプロセスにおけるすべての制作者がもつべき前向きな意識といえるだろう。
翻訳・編集:Cinem@rt編集部
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